無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 クラーケンに勝利した真は気を失ってしまったものの、みんなの介抱で目を覚ました。
 クラーケンを倒したらあとはパラレル真と戦うだけ、元々はライトが地獄に向かい、戦う予定だったが、その戦いに真が立候補。
 それは真が自分自身との決着をつけるためのものだった。しかし――

「決闘して」

 こいしが真に決闘を申し込んできた。果たしてその意図とは?



 久しぶりにまともなあらすじをやった気がする。

 それではどうぞ!


第92話 絶対に行かせない

side真

 

 急にこいしが決闘を申し込んできた。その事に驚いて俺は言葉も出なかった。

 それは紬、それにライトも同じようで、あのライトが珍しく驚いた表情をしている。

 

「ど、どういう事だ。こいし」

「そのままの意味、私はあなたに決闘を申し込む」

 

 やはり聞き間違いじゃなかったようだ。

 文脈が見えてこない。こいしのことだから一言目に止めて来ると思っていたんだが、まさか決闘と来るとは夢にも思わないだろう。

 しかし、こいしの目を見ていればそれが本気だということが伝わってくる。

 

「決闘制度って知ってる?」

「決闘制度?」

「うん、決闘制度は真が居なくなっていた時に出来たもので、決闘に勝てば負けた人に何でも言う事を聞かせられるってものなんだよ」

 

 そうだったのか……俺は現代に居た時の幻想郷の出来事をまるで知らないから、そんな制度があることは全く知らなかった。

 しかし、ここでこいしが決闘を仕掛けてきたって事は俺に何か命令したいことがあるのだろう。

 その内容は何だろうかと少し考えてみると、その答えは単純明快だった。つまり、こいしは俺を地獄に行かせたくない、そこで決闘ってことだから――

 

「真を絶対に地獄には行かせないよ。例え幻想郷が滅びるんだとしても……私は真に無茶はさせたくない」

「つまり、俺に勝って俺にもう無茶はするなと命令したいわけだ」

 

 そして、地獄に行くのも結構な無茶だから、命令されてしまったら俺はもう地獄に行ってはいけなくなってしまう。

 確かにこれなら今まで無茶をするなと言われても無茶をしてきた俺の行動がこれからは出来なくなってしまう。

 なるほど、なかなか考えたな。口で言っても聞かないから強制する。

 

「でも、俺はこいしとは戦いたくない。しかも、俺になんのメリットもない。俺は特別命令したいこともないしな」

 

 そう言って断ろうとした、その時だった。

 

「あら、受けてあげてもいいじゃない」

 

 その声が聞こえた瞬間、急に目の前の空間が割れたと思ったら、スキマが出現した。これを使ってくるのは紫がシャロだ。

 そう思って距離をとったら、その中から出てきたのは紫の方だった。

 

「なんだよ……」

「あら冷たい」

 

 紫はスキマから出てくると、周囲を見渡して告げた。

 

「今日の夜に決闘を開催します。対戦カードは古明地 こいしVS海藤 真!」

「おい、ちょっと待て」

「そんな感じで正式に通しておくから二人とも、人里近くの闘技場で行うわ。来ないと不戦敗になってしまうから気をつけて頂戴」

「だから待てって!」

 

 しかし、紫は俺の声を受け入れようともせずにスキマの中へ消え去ってしまった。

 物凄い嵐のように俺達の前に出てきて、勝手に決闘の約束を取り付けて去っていった。

 その事に頭を抱えてしまった。俺は別に命令したいことなんてないし、そもそもとしてこいしと戦いたくないので、この決闘は受けたくないが、でも受けないと強制的に命令されてしまう。

 究極の二択だった。

 

 これがシャロだったら脅すことができるんだけどな……。

 

「あのクソババァ……今度会った時は覚えていろよ」

「今度、なに?」

 

 すると、再び俺の目の前にスキマが出現。直後、その中から手が伸びてきて、俺の事を引きずり込んできた。

 そのあとの事は何も言わなくてもわかるだろう。俺は紫にボコボコにされた挙句、紫お姉さんと百回言うまで返して貰えなかった。

 

 この事は一生のトラウマとなったので、もう二度と紫のことをババァと呼ばないと心に固く誓った。

 今の俺だったら紫にも勝てるかと思って反撃もしたんだが、スキマの中に入ると所持者以外は弱体化するようで、ダメージは与えられず、百倍返しで返ってきた。なので、もう逆らうのはやめようと思います。

 

 でもそうなると、こいしと戦わなくてはならないんだよな……。

 そういえばこいしとは手合せをしたことが無かった。こいしが戦ってる時も俺は俺で戦っているから、まともにこいしの戦っているところも見たことが無かった。

 俺にとっては未知数だ。

 

 その状況に何故かワクワクしてしまっている俺がいた。未知数の相手との戦いは自分をレベルアップさせる。

 しかし、それと同時にこいしとは戦いたくないという気持ちもあって、なかなかに複雑な心境だ。

 

 でももう戦わないという選択肢はない。やるしかないのだ。

 

「真、私は真の戦い方はよく知っているから、いつもの戦い方が通用しないと思った方がいいよ」

「それ、言ってもいいのか? 俺が新しい戦法を使うかもしれないぞ」

「それでも、私の真対策は完璧」

 

 何やら相当の自信があるようだ。これは結構厳しい戦いになるかもしれない。

 俺とこいしが決闘をする、その事を聞いて紬とライトは複雑そうな表情になっていた。どちらも知り合いなので、どっちを応援すべきか分からないと言った状況なのだろう。

 

 でも、いい結果になるのはこいしが勝ったパターンだろう。そうすれば俺は無茶をしなくなる。

 それでも俺は負ける気はない。確かにこいしの願いも重要だが、俺にとっては幻想郷も大事なんだ。そのためには無茶もする。

 

「よし、今日の夜。決闘しよう」

「うん、絶対に止めるよ」

「「絶対に負けない……っ!」」




 はい!第92話終了

 次回、決闘です。

 初めて真とこいしが相見えることとなりますので、お楽しみに。

 それでは!

 さようなら

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