無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 こいしから、もう無茶をさせないために決闘を申し込まれた真。しかし、真はと言うとこいしと戦いたくないため、その決闘を断ろうとする。

 だが、そこに紫が颯爽と登場。紫はこいしと真の決闘の手続きをしておくと言って去ってしまった。
 このことに真は頭を抱えてしまうのだが、気持ちを切り替えて決闘に望むことにしたのだ。



 それではどうぞ!


第93話 準備が整ったようです

side三人称

 

『はいっ! ついにこの時間がやってまいりました。幻想郷決闘のお時間ですっ! しかし進行を努めますは私、射命丸 文です。そして解説は――』

『強制的に連れてこられた犬走 椛です』

 

 ついに始まる決闘。その火蓋が今切られようとしていた。

 既に二人の選手は控え室にいて、一人は精神統一、一人は祈っていた。

 この決闘のルールは、

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

武器の持ち込み 〇

スペルカード  三枚まで

相手の殺戮   ×(死にそうだと判断したら止めに入る)

回復      ×

浮遊      ×

相手を部舞台から落とすか気絶させるか降参させたら勝利。

 

勝ったら負けた方になんでも命令出来る。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 という感じになっている。

 意外とシンプルなものなので、こういうシンプルな戦いこそ、戦略が重要になってくる。

 特に三枚のスペルカードをどのカードにするかでも戦略が全然変わって来るので、この時点から既に勝負が始まっていると言っても過言ではない。

 

 そこで、試合の準備が整ったということで、夜なので提灯の(あか)りが(とも)り、部舞台を照らした。

 ついに始まるという緊張感で会場は息を飲む。

 会場の観客席は満員。この決闘は結構な人気を博しており、決闘を開催すると毎回このように満員になるのだ。

 

『ついに準備が整ったようですっ! 今回の部舞台は岩山となりましたっ!』

 

 文のその声と共に部舞台は変形していき、立派な岩山へと変貌を遂げた。

 あちらこちら凸凹しており、歩きにくそうな印象を受けるフィールドだ。

 

 このフィールドはにとりが作っており、ボタン一つで色々なフィールドに変形できるようになっている。

 そのため、フィールドは毎回くじ引きで決められ、ランダムなフィールドになるので、臨機応変に対応しなくてはならない。

 

『それでは両者、スペルカードを決めてください』

 

 ここでスペルカードを決め始める。如何にスペルカードでこのフィールドを制するかで勝敗が決まる。そのため、ここは慎重に選びたいところだが、両者ともに一分も掛からずに決めてしまった。

 決めたあとは決定ボタンを押して司会進行に知らせるのだが、そのボタンを押したタイミングがあまりにも早い上に同時に押されたので、文は困惑の声を漏らした。

 

『え、えっと……両者ともに決定したようです。それでは選手の入場です』

 

 その声と共に二人の選手が入場してくる。

 

『えー東は古明地 こいし選手。地底の悟り妖怪です! 彼女は地底の中でも強い妖怪なので、楽しみです。対する西は海藤 真選手。幻想入りしてきた人間です。しかし、彼の事を人間だと侮ってはいけない。彼には底知れぬ力がございます。この戦いはどうなるか全く予想がつきません』

 

 紹介を聞いてワッと盛り上がる会場。この会場内に恐らく真とこいしの事を知らない人はいないだろう。

 何せ、以前の幻現バトル大会にて真は選手として、こいしは解説者としていたのだから。

 そして、その幻現バトル大会で真はかなりの力を発揮した。それを見ていたものは、相手が妖怪だからって圧倒されるなんて事は思わないだろう。

 

(こいし、やっぱりかなり強かったのか)

 

 真はその事を確認して困り顔になる。真はこいしと本気のぶつかり合いはしたくないと考えていたので、弱い方がありがたかったのだが、強いと聞いて本気で戦わないといけないと感じ、困ってしまったのだ。

 

 対するこいしは真の事を見つめながらイメージトレーニングをしていた。

 

(大丈夫。私は今までずっと真の事を見てきたんだから。真ならこのステージでどう戦う?)

 

 頭の中の真と戦うイメージトレーニング。その効果は行かなものか。それは神のみぞ知るものだ。

 

 そこで二人とも部舞台の上に登る。

 部舞台の上から見た景色はとても険しいものだった。そう、このステージはいちばん過酷と言われているステージ。ここでは何人もの実力者が本気を出せずに敗北して行ったのだ。

 真はそれを見て顔を顰めて見せた。真は山岳の戦闘はあまり得意じゃないというのに、それより険しいものを見てしまったからだ。

 

「真。本当に刀を手に取らなくて良いの? 武器の持ち込みは許可されているよ」

 

 こいしは煽るように聞いた。それに対して真は「ああ、大丈夫だ」と返した。

 真はこいしに合わせて武器無しで戦うつもりなのだ。

 それに対してこいしは少しの苛立ちを覚えた。何やら舐められているような気がしたのだ。

 最初は自分が守る側だったのに、いつの間にか守られる側になっていた。その事を考えてこいしは少し寂しさを感じていた。

 

『両者揃ったようです。それでは始めましょう』

 

 文の台詞で会場に緊張感が走る。

 二人にとっても初めて戦う相手で、負けられない戦いでもあるので他の人とは緊張感がまるで違うだろう。

 

『それでは、スタートっ!』

 

 その合図とともに二人は走り出した。




 はい!第94話終了

 次回は真対こいしです。

 今回のフィールド、山岳をどのように使って戦うのでしょうか。

 それでは!

 さようなら

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