無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 ついに記念すべき第100話です。前作は100話で終わったので、今作は前作よりも長くなりましたね。

 まぁ、まだまだ続く予定なので、楽しみにしていてください。



 それでは前回のあらすじ

 宴会にやってきた真。そこで真はこいしがかなり落ち込んでいる姿が目に入る。

 どうやって不安を取り除くかと考えた末に真がたどり着いた答えとは?

「こいし、結婚してくれ」



 それではどうぞ!


第100話 約束

side真

 

「結婚してくれ」

 

 俺はこいしに対してそう言い放った。

 そんな俺の言葉を聞いたこいしの反応は――

 

「え、え、……え?」

 

 事態が読み込めず、おろおろと挙動不審になっていた。俺の台詞はかなりこいしを驚かせてしまったようだ。

 だが、俺はこの場で言うことを選んだのだ。必ず帰ってくると意思表示をするために。

 

 そして、俺はおろおろとしているこいしを他所にポケットから小さい箱を取りだした。

 周囲がこの箱を見た瞬間、勘づいたようで黄色い声援が飛んできている。ここには女子が多いので恋愛沙汰が好きな人が多いのだろう。

 

 そして、こいしに差し出してその箱を開くと、その中には綺麗な宝石が付いた指輪が入っていた。

 それを見てさらにこいしは目を回してしまっている。どうやらこいしの頭はパンク寸前のようだ。

 だが、俺は続ける。

 

「俺はこの戦いに行って、こいし達の嫌いな無茶をまたすることになると思う。だけど勝ってくるから。勝って、帰ってくるから。これはその決意なんだ」

 

 こいしの手を再び取り、目を合わせる。

 すると、こいしも漸く元に戻ったようで、顔を真っ赤にして先程よりも涙目になっているような気がする。

 そのこいしを見て俺は少し狼狽えてしまう。なにせ、プロポーズをしたら泣き始めたのだから。

 

「えーと……どうして泣いているんだ?」

「だって……私不安で……行ってしまったらもう二度と帰って来ないんじゃないかって……」

「大丈夫だ。俺は帰ってくる。その決意なんだから」

 

 すると、こいしは頷いた。

 そして、箱を受け取るこいし。その箱を愛おしそうに抱きしめるとこいしは幸せそうに微笑んだ。

 

「うん。私も、結婚したい」

 

 その返事を聞いてホッとした。もしかしたら、無茶ばかりして言うことを聞かないから愛想をつかされるかもしれないと思っていたのだ。

 そして、そのこいしの返事を聞いた人達はさらに盛り上がって黄色い歓声が増えたような気がする。

 

 地霊殿メンバーは急な公開プロポーズに少し固まってしまっていた。ましてやさとりに関しては自分の妹が目の前でプロポーズをされたのだ思考停止してもおかしくはない。

 

「こいし、帰ってきたら俺と結婚しよう」

「うん……うん……」

 

 嬉しそうに頷いて俺に抱きついてくる。

 見てみると、さっきよりも大粒の涙を零していた。だが、その涙の意味は変わっていることに気がついた。

 哀から喜に変わったのだと。

 俺はそんなこいしを抱きしめ返す。周りに人が居るのなんて関係無かった。俺たちは二人の空間を作って抱きしめあった。

 

 だが、喜んでもらえてよかった。

 実は先程、人里に行った時にとある店を見つけたのだ。

 

 それは指輪専門店。アクセサリーとしても、そして結婚指輪としても人気ということなので、今回は婚約指輪として、その店で指輪を購入した。

 戻ってきて、結婚する時にはまた別の指輪を購入するつもりだ。

 

 最近、寺子屋の教師をしていたが、その収入で何とか指輪を買う金が貯まったのだ。

 ちなみに、屋台をしていたのもこの金を集めるためだったのだ。だから誰にも言えなかった。

 

「ねぇ、真」

「なんだ?」

「このまま手を繋いでいてもいい?」

 

 ものすごく可愛いお願いが飛んできた。こいしは地獄に行く前に俺をここで殺すつもりなのだろうか? 危うく、こいしが可愛すぎて死んでしまうところだった。

 もちろん、この願いを断るわけがない。

 

「いいぞ」

 

 そう返事すると「えへへ」という可愛らしい声を出して笑った。このままだと俺が悶え死ぬ。

 そんなやり取りをしていると、俺の前に一人の人物がやってきた。

 

「お前ら、やっとか」

 

 そう言ってきたのは龍生だった。

 他のメンバーを見てみると、一人だけヤバいやつがいらっしゃった。

 なんで呟いているのかは知らないけど、パソコンを構えながら目を血走らせている人がいる。というか、目に歯車が一つ浮かんでいる。あれはやばいな。

 そんなことを考えながらそいつを見ていると、姉にチョップされて運ばれて行った。まぁ、あいつを野放しにしたら問題が発生するかもしれないからな。

 

「はぁ、まぁ、これで全員かしら」

 

 霊夢が溜息をつきながら宴会場のステージに立った。

 いつもは殆ど魔理沙が音頭を取るのに珍しいなと魔理沙を探してみると霊夢の近くで顔を真っ赤にして倒れていた。

 それを見て俺は直ぐに原因がわかった。

 

 恐らく俺らが原因だ。多分、純情魔理ちゃんだったのだろう。俺らの告白と若干イチャイチャしていたのを見て倒れてしまったのだろう。

 

「まぁ、そんな訳で、今回は今公開プロポーズをしたそこの海藤 真の送迎会よ。真はこれからものすごく大変な戦いに行くことになる。そこで、みんなで笑顔で送り出して元気をつけようと言うのが今回の趣旨よ。と魔理沙が言っていたわ」

 

 最後の言葉で台無しだ!

 

「まぁ、そんな訳で今日はみんなで飲むわよ、乾杯っ!」

『乾杯っ!』

 

 霊夢の気だるそうな音頭で俺の送迎会が始まった。

 直ぐに俺は鬼たちに絡まれてしまい酒をたっぷりと飲まされてしまうのだが、何故か酒にめっぽう強い鬼たちに飲み比べで勝ってしまうのはまた別のお話。




 はい!第100話終了

 毎週火曜日投稿で何とか100話まで辿り着きましたね。かなりの時間がかかりましたが、ついに100話ですよ。

 そして、次回ですね。ついに地獄に行きたいと思っております。
 今回と次回きりで暫くほのぼのとした雰囲気はないと思ってください。

 この章が終わったあともまだ話は続くんですが、次の章はかなりシリアス多めで考えております。

 そして、今回は無意識の恋が100話を突破してめでたいということで、今日の夜7時に無意識の恋の特別編を公開致します。
 これを読まないと本編を理解できないというわけではございません。ただ、少しの補足と考えてくだされば。
 読めば本編をより楽しめるというのは保証します。

 まぁ、言ってしまえば過去編ですね。
 で、いくつか描きたいと思っている過去編があるんですが、今回はまずは本編の方でもちらりとしか紹介されていない過去、燐火の過去になります。

 ジーラの元で働くことになった経緯はどのようなものなのでしょうか。

 それでは!

 さようなら

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