無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに旅立ちの日。真はみんなに黙って旅立とうとしたが、なんとみんなに見つかってしまい、結局見送られることに。

 地獄へ行くために閻魔である四季映姫が心を迎えにきた。しかし、見送りにきた人物の中にはこいしはいなかった。

 こいしに会いたかったという思いを募らせながらゲートを潜ろうとする真。その時だった。

 なんと、こいしが真のもとにやってきてそのまま頬にキスをした。

「行ってらっしゃい。あなた」

 その台詞を聞いた真は絶対に帰ってくると誓って地獄へと旅だったのだった。

「絶対に帰ってきてね」



 それではどうぞ!


第102話 お前を止めるためだ

side真

 

 瞼を開ける。すると、そこはこの世のものとは思えないような場所だった。いや、確かにここはこの世のものでは無い。

 なにせここは地獄なのだから。

 

 燃え盛る炎、溶岩、真っ黒な川。それら全てがここは異質な場所であるという事を示していた。

 その光景に俺は少し怖気付いてしまうものの、何とか勇気を振り絞って頬を叩き、気合を入れる。ここで俺が怖気付いてどうするんだ。

 この問題は俺の問題だ。俺が解決しないといけないんだ。

 

 それにしても見れば見るほどおどろおどろしい場所だ。確かにここは地獄と呼ぶにふさわしいものだ。

 でも、地獄というところに来るのは初めてという訳では無い。なにせ、前までずっと暮らしていた地霊殿。その建っていた場所は地底。所謂旧地獄と呼ばれていた場所だ。

 そう考えると少し気が楽になる。

 

「よし、とりあえずパラレルワールドの俺を探さなくてはならない」

 

 地獄は地上よりも面積は狭いらしいから直ぐに見つけることが出来るだろう。

 しかし、問題は思うように力が入らないということだ。恐らく仮死状態で幽体離脱して霊体となっているからだろう。そのせいでこの霊体の力を思うように扱えないのだ。

 

 とりあえず霊力刀を出してみることにする。すると、確かに作ることは出来た。出来たのだが、その霊力刀はあまりにも細く、弱々しいという印象が残った。

 だが、この状態ではパラレルワールドの俺と戦うなんて到底無謀すぎる。せめてこの霊体の体に慣れればいいのだが、そう簡単に慣れることが出来ない。

 

 歩くのも結構集中しないと直ぐに転びそうだ。いったいこの状態でどう戦えというのだろうか。

 だが、今ここで文句を言っていても仕方がない。とりあえずパラレルワールドの俺を探して歩いてみることとする。

 

 少し歩くとだいぶこの体にも慣れて来た。俺の【都合がいい状況を作り出す程度の能力】によるものだろう。

 それにしても、この地獄に居ると常人だったらかなり精神がすり減りそうだな。

 

 その時だった。

 遠くの方で爆発音のようなものが聞こえてきた。この音を聞いた瞬間、俺はこの音の正体に勘づいた。恐らくこの音の先に俺が探していた人物、パラレルワールドの俺がいる。

 そう確信して俺は走り出した。

 

 しかし、まだ俺はあんまりこの霊体の体になれていないせいか時折、躓きそうになる。だが、それでもこの事件を解決しようと必死に走っていく。

 そして、見つけた。

 

「おい!」

 

 俺は大声でこちらへ注意を向けるために呼びかける。すると、そいつはゆっくりとこちらを向いた。

 そいつは赤と青のオッドアイでこちらをじっと見てくる。間違いない。こいつがパラレルワールドの俺。

 

 空宙に浮いて弾幕をばらまいている。その姿からは以前よりも研ぎ澄まされた力を感じる。

 

「俺か。どうしてこんな所にいる」

「お前を止めるためだ」

「ほう? ……俺を止める、だと?」

 

 地面におりてくるパラレルワールドの俺。

 そして地面に落ちている石を手に取ると狙撃《スナイパー》で投げつけてきた。

 しかし、それが俺に当たることは無かった。俺の頬スレスレを通って飛んで行ったのだ。

 恐らく今のはこいつなりの忠告だろう。戦うんだとしたら容赦はしないぞという。

 

 だが、ここで帰る気はない。

 

「勝負だ。オレ!」

 


 

sideこいし

 

 真がゲートを通った瞬間、倒れてしまった。だけど、これは恐らく幽体離脱したということだろう。

 幽体離脱して霊体となった真は無事に地獄に行くことが出来たのかな?

 

 でも、少し不安がある。なにせ、幽体離脱して霊体だけとなってしまった。霊体の状態で上手く戦えるのかなど。

 

「よし、じゃあ、真の様子を見るわよ」

「え、見る?」

 

 すると、閻魔様は何やら水晶を取り出すと、その中に何か映像が映ってきた。

 その中には真の姿がある。

 

「これは地獄の様子を見るために作り出した地獄水晶。これがあれば地獄内のどこでも見ることができる」

 

 それでどうやら真の姿を映しているらしい。

 これで真の戦いを見ることができる。それはいいんだけど、見るだけじゃ不安が残ってしまう。なにせ、この水晶内で真がピンチになっていたとしても助けに行くことが出来ないのだから。

 

 でも、今は応援するしかない。だから真の無事を祈りながらその水晶に目を向ける。

 水晶内では既に私が懸念していたことの一つである。霊体を上手く操れないのかフラフラと歩いている真が水晶に映し出されていた。

 この様子を見てしまったら余計に不安になってしまう。多分、前の私だったら「私も行く」と暴れていたことだろう。

 だけど、今はこの指輪がある。真のくれたこの指輪。この指輪を見ているとなんだか安心できる。

 

 この指輪が真の事を守ってくれそうだと。

 

 すると、急に真が走り出した。恐らくパラレル真を見つけたのだろう。それによって走り出した。

 時折躓きそうになっているのが危なっかしい。だけど、何とか走ってたどり着いた先には――やはり居た。

 

 今回の異変の主犯である人物。

 真が着ている服の青バージョンのような服を着て青と赤のオッドアイの人物。パラレル真が。




 はい!第102話終了

 次回からパラレル真との対決です。

 以前よりも強くなった真ですが、果たして真はパラレル真に勝つことが出来るのでしょうか。

 それとリアルの都合にて来週の投稿はありません。次回は再来週となります。
 恐らく東方現代物語の方は問題なく投稿できるかと思います。もしかしたらこちらも来週の投稿は無くなるかもしれませんが。
 それと転生者は気まぐれ勇者も貯め描きが腐るほどあるので毎日投稿は継続です。

 それでは!

 さようなら

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