無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

127 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに始まった真対パラレル真。

 真が見せた拡散する一撃(ショットガン)とクレアを見たパラレル真は真から能力を奪うことを決意する。

 しかし、パラレル真は真から能力を奪うことは出来なかった。

 なぜなら真とパラレル真は同一人物だからだ。



 それではどうぞ!


第104話 この世から消えてしまいます

sideこいし

 

 ついに真とパラレル真の戦いが始まった。

 

 すると、開始早々に真は霊力の玉を作り出した。恐らく近づかないで遠距離で攻撃しようという算段なのだろう。

 たしかに真のスナイパーで投げ飛ばしたら強いかもしれないけど、多分それじゃパラレル真には直撃することも無いだろう。

 

 そう思っていたら真は投げ飛ばすのではなく、殴り飛ばした。その事に一瞬パラレル真も驚いていた様子だったが、直ぐに我に返ると冷静に回避する。

 やはりパラレル真にはそんな攻撃は通用しない。そう思ったその時だった。

 

 なんと、真が殴り飛ばした霊力の玉が拡散されたのだ。

 あちこちの飛び散る弾幕。そんな弾幕を初見で回避することが出来るはずもなく、もろに直撃する。

 これは私も見た事のない真のスペルカード。これは恐らく、来たるパラレル真戦に向けて作ったのだろう。

 

 確かに、今新しく作ったスペルカードはパラレル真に効果覿面だろう。

 

 すると、今度は真に向かってパラレル真がレーザーのようなものを放出し始めた。

 

「まずいなありゃ」

 

 すると、いつの間にか来ていたライトが小さく呟いた。

 

「あれに当たると力を奪われるぞ」

 

 力を奪う? そういえば、パラレル真の能力は四つあったんだっけ。その中の一つに能力の略奪というものがあった。

 ということはあれに当たったら力を奪われてしまって勝ち目がなくなってしまう。

 

「ねぇ、閻魔様」

「なんでしょうか」

「真のあの状態はどうなっているの? 今は魂なんだよね」

「そうですね……ですが、死んでいる訳ではありません。生きています」

 

 そこで私は疑問を抱いた。

 生きているけど魂の状態。つまり、生きているってことは死ねるということと道理。

 その場合、真がこの状態で死んだらどうなるんだろう。

 

「真があの魂だけの状態で死んだらどうなるの?」

「そうですね。それはあまり考えたくないことです」

 

 閻魔様はとても険しい表情になった。つまり、かなり不味いのだろう。

 

「死んでしまったら、魂だけが死んでしまいます。すると、肉体は存在できなくなってしまい、この世から消えてしまいます。それと同時にその人物が生きていたという痕跡もなくなってしまうでしょう」

「え、それって……」

「全ての人の記憶から抹消され、歴史に穴が空いてしまうのです。その人が生きていたという事実だけが無くなってしまいます」

 

 確かにそれは最悪だ。

 私は真の事が好き。だから絶対に忘れたくない。だけど、真があの場所で死んでしまったら忘れたくなくても忘れてしまう?

 そんなのは嫌だ。

 

 想像をして私は涙が出てきてしまった。もしあの場所で真がパラレル真に負けてしまったら――

 もう二度と真の事を思い出すことも出来なくなる。真の事を思い出せずにその後を生きていく私。

 呑気な顔をして大切な想い人を思い出せなくて、そんなのは辛すぎる。

 

 でも、ここからじゃ何も出来ない。今は見守ることしか出来ないんだ……。

 

「こいし、心配なのはわかるけど、目を離さずにしっかりと見届けましょう?」

「お姉ちゃん」

 

 お姉ちゃんが私の手を握ってくれた。これは昔から私が不安に駆られてしまった時に良くやってくれていたこと。

 私が人の心を知ってしまい、サードアイを閉じてしまった時にもお姉ちゃんは何も言わずに手を握ってくれていた。この手が不思議と安心する。

 

 そして、勇気をだして推奨を見たその瞬間だった。

 真にレーザーが直撃してしまったのだ。

 

 その様子を見た瞬間、私は血の気が引くような感覚を覚えた。

 また世界は私から奪うの? 大切な人、真を私から世界は奪うっていうの?

 

 私は気を失いそうになった。だけど――

 

「なんだとっ!」

 

 ライトの驚愕の声によって私は我に返った。

 そして、ライトが驚いた原因を探るべく、水晶の方へ再び目を向けると、そこには焦った表情のパラレル真と全くの無傷の真が映っていた。

 これは一体どういうこと?

 

「恐らく、真にはパラレル真の略奪は効かないんだろうな」

「効かないってどういうこと!?」

 

 私は思わず龍生の胸ぐらを掴んで聞いてしまった。

 そんな私の勢いに気圧されてか、何も言えなくなってしまっている龍生。

 そんな龍生に変わってライトが説明を始めた。

 

「恐らく世界線の問題だろう」

「世界線の?」

「あぁ、本来は同じ世界線に同じ人物は存在しない。俺と真は良く似ているが、全くの別物だ。しかし、真とパラレル真は世界線は違えど同一人物だ。そして、自分からはどう頑張っても奪うことは出来ない。奪ったところでその奪った能力はどの器に入るのかという話になる。つまり、同一人物である二人はその自分から能力を奪えないという世界の法則に引っかかってしまったのだ」

 

 ライトの話は少し難しくて全てを理解することは出来なかったけど、要するに真からは能力を奪えないってことだよね。

 だとしたらこれはチャンスだ。

 

 恐らく、今までの強敵からは能力を奪って相手を弱体化させてから倒していたのだろう。

 だけど、その力が真に効かないのだとすれば、勝機はある。なにせ、今のパラレル真は弱体化しているはずだから。

 

 お願い、真。勝って!




 はい!第104話終了

 そして、ついに今週の金曜日に投稿始めて三周年となります。
 ということで幻想郷の守り神達の続編、今度はシャロを書いていきたいと思います。

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。