無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 前回、遂に第肆章終了したので今回から第伍章に入る訳ですが、今回の章はかなりシリアスな場面が続くかと思います。



 それでは前回のあらすじ

 真はパラレル真を倒せる力を手に入れていたのかと思ったらまだ足りなかった。真はパラレル真には勝てないのだ。

 そこで真は自分の身を犠牲にして崩壊を発動。パラレル真を地獄の約半分を犠牲に消失させることに成功。
 そして真は――



 それではどうぞ!


第伍章 幻想郷の危機 ~パラレル真の思い~
第108話 もうこの世界には居ない


side真

 

「お、おい、やめてくれ!」

 

 俺は必死に叫ぶ。しかし、そんな俺の叫びも虚しく惨殺されていく仲間たち。それを俺は見るしかない。

 俺に力がないばかりに……

 

「真!」

「こいし!」

 

 すると、こいしが奴ら(・・)に捕まっているのが見えた。そのこいしに手を伸ばして助けようとするも、その手は届かない。

 遂にはこいしの首にナイフが突きつけられる。

 

「やめろ、やめてくれ……お願いだ」

 

 俺は懇願するしか無かった。

 本来ならば今すぐにでも走って助け出したいところだが、体が動かないのだ。

 そして、そのままこいしは――

 

「やめろーっ!」

 

 その瞬間、景色が切り替わって俺は横になっていた体を勢いよく起こした。

 俺はその瞬間、今まで見ていたものが夢であったことを理解したが、なかなかきつい夢だった。

 みんなが惨殺されて、最後にはこいしまでも……そんな夢だった。

 

 しかし、ここはどこだ?

 ここはどうやら俺の知っている建物ではないようだ。俺はこの天井の建物を知らない。

 それにしてもよく掃除が行き届いている。窓を見てもホコリ一つない。家具も必要最低限の生活できる程度と言ってような感じだ。

 男の一人暮らしのような内装で、掃除が行き届いていると言ったような感じだな。

 

 すると急にこの部屋の扉が開くと、そこから一人の人物が顔を見せた。

 

「あ、起きたんだ」

 

 そこに居たのは小学生のような容姿の男の子だった。

 真っ黒な髪でかなり寝癖がある。かなり童顔で、Tシャツと短パンを履いている。

 

「えっと、君は?」

「俺? 俺は……シャドウ」

 

 その名前を聞いた瞬間、俺はシャロの言葉を思い出していた。

 シャドウ、その名前を聞いたことがある。それはシャロの口からだ。そして、シャロはシャドウのことを全知全能の闇を操る神と言っていた。

 この子の言っていることが本当なのだとしたら、この子が本当に全知全能の神。

 

「俺は海藤 真ですが、なんで俺はこんな所にいるんですか?」

「あぁ、それは俺が連れてきたんだよ。あのままだったら君もあの崩壊に巻き込まれていたからね」

 

 そうだ。俺は未来の俺との戦いで自分の身を犠牲にして崩壊を放ったんだった。だが、なんで俺は生きているんだ?

 俺は自分の身を犠牲にして崩壊を放ったはずだ。

 

「あの崩壊は自分の身すらも滅ぼしてしまうほどの威力を放てるって言うだけで自分の身を犠牲にしているわけじゃない。最も、一人だと確実に自分の身も犠牲になるんだけどね」

 

 なるほどな。ということは俺はそこを助けられたって言うことか。

 

「地獄から戻ってきたら君の体は実態化したよ。本当、あの力にはいつも驚かされる」

 

 そういえば地獄の時よりもしっかりと感覚を感じられる。この場にいるっていう実感は今の方が強い。

 ということは、実態化したってことなのか。

 力も自由に入れることができるし、霊力も自由自在に操れる。これならいつも通りと言えるだろう。

 この人が助けてくれたんだよな。確かに能力に似合わないで優しい人のようだ。

 

「ということはここはあなたの家ですか?」

「まぁ、そういうことになる」

「結構片付いているんですね」

「まぁ、掃除が好きでな」

 

 シャドウは言いながら何やら空間に裂け目を作って中からティーセットを取りだした。

 あれはどう見てもスキマなのだが、あれは紫の能力のはずなのだが、神にはデフォルトで着いている能力なのか? よく分からないが、そういうことにしておこう。

 

「飲む?」

「あ、じゃあいただきます」

 

 ちょうど喉が渇いていたところなので、ありがたく頂戴することにした。

 スキマの中はどういう訳か時間が経たないらしい。そのため、ティーポットから出てきた紅茶はまだ熱々のままだった。

 それを一口いただく。

 

「美味しい」

「ん、よかった」

 

 とは言うものの、一切表情を変えないシャドウ。表情筋でも凝り固まっているのかもしれない。

 確かシャドウはその姿を見たことがある人は居ないとすら噂されるほどの神だ。それゆえ、長い間他の人と関わることがなかったのかもしれない。

 

「いや、他の人と関わることくらいはある。神の宴には毎回招待されるからな」

「そ、そうなんですか」

 

 あ、よかった。それくらいはあるようだ。

 

「まぁ、俺は毎回端っこの方で料理を静かにつまんでいるだけだがな」

「それ、関わっていると言うんですか?

 

 さすがにそれには俺も苦笑いだ。

 シャドウは現代で言うところの陰キャに分類されるのかもしれない。それゆえ、他の人と関わることもなかなか出来ないのかもしれない

 少し可哀想なので俺が話し相手になりたいところなのだが、俺はまだやらなくてはならないことがある。

 

「あの、俺は皆を待たせているので送って貰ってもいいですか?」

「みんなとは?」

「こいしたちって言ってもわからないですよね」

 

 俺がどうやって説明をしようかと考えているとシャドウは耳を疑うような台詞を言い放った。

 

「古明地 こいしか……その人物ならばもうこの世界には居ないぞ」

「え?」

 

 さすがにその台詞を聞いて俺の思考は停止してしまった。




 はい!第108話終了

 最後のシャドウの台詞。こいしがこの世界にはいないとはどういうことなのでしょうか?

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
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