無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 シャドウにこいしはもうこの世界にはいないと告げられ、傷心する真。

 泣き崩れてしまったものの、真は立ち上がってこいしの仇を打つと誓った。

 誓ってやってきたのは出発する前にいた草原。そこにいるとやってきたのはシャロだった。



 それではどうぞ!


第110話 俺が必ず

side真

 

「シャロ?」

 

 ふと顔を上げると何故かそこにはシャロがいた。

 これから力を貸してもらおうと思っていたからちょうど良かったが、どうしてここにいるんだろうか。

 

「どうしてここに……」

「ちょうど見えたから。僕は真くんを探していたんだよ」

「俺を?」

 

 どうやら俺も探していたけど、シャロの方も俺の事を探していたようだ。

 しかし、シャロだったら直ぐに俺の事を探し出せそうなものだが、もしかしたらシャドウの空間には他の人は入ることの出来ない結界があるのかもしれない。

 俺は立ち上がってシャロの目を見る。すると、俺の心情を察したのか微笑んだ。

 

「辛い時は泣いてもいい。だけど、抱え込むのはやめてね」

 

 その笑みは何もかもを抱擁するようなそんな優しい笑みだった。その笑みを見て俺の涙腺は再び崩壊しそうになるものの、俺は耐えて言葉を発する。

 

「シャロ、手伝って欲しいことがある」

「うん、分かっている。古明地こいしの敵討ちでしょ?」

 

 どうやらシャロは全部知っていたようだ。そして、俺がそう願ってくることも予想していたのだろう。

 さすが神と言ったところだな。ならば話が早い、すぐにその元凶のいる所へ連れて行ってもらわないと。

 そう願おうとしたものの、シャロの口から出てきたのは衝撃的な一言だった。

 

「連れて行けない」

「え?」

 

 思わず素っ頓狂な声を出してしまう俺。だが、連れて行けないってどういうことだ?」

 

「今のままではあいつらには勝てない……行っても死ぬだけ」

「別にいい! こいしが居ない世界なんて!」

「良くないよ!」

 

 シャロは俺の言葉に今まで聞いたことの無いような強い口調で俺の言葉に反論した。その事に俺は驚いてしまって固まってしまう。

 

「良くないよ……真がいなくなったら悲しむ人は沢山いる。私だって……」

「シャロ……」

 

 シャロの言葉が何故か俺の胸にずっと入っていった。その言葉はとても俺の事を思ってくれていると感じて何も言い返せなくなってしまった。

 するとシャロは地面に女の子座りで座った。

 

「ねぇ、ここに座って?」

 

 そう言ってシャロが示したのは自身の真横だった。

 何を考えているのかは全く分からないけど俺はとりあえず横に座ってみることにした。

 その瞬間だった。横に座った途端、俺はシャロの方に引っ張られて、そのまま横に倒れてしまった。

 倒れると俺の頭の下になにか柔らかい感触があった。それが何なのかを把握するのにはあまり時間はかからなかった。

 理解した瞬間、俺は顔が熱くなっていくのを感じた。

 

「しゃ、シャロ?」

「ふふ、君は浮気者だね。僕の膝枕で顔を赤くするなんて」

 

 そう言いながら俺の頬をつついてくるシャロ。

 俺の頭の下に感じる柔らかい感触。これはそう、膝だ。俺は今、シャロに膝枕をされているのだ。

 どうしてこんな突発的な行動に出たのだろうか。そんなことを頭の中でぐるぐるさせているとシャロは優しい声で俺に囁いてきた。

 

「思いつめないでね。僕は真……くんが頑張ってくれているのを知っていたから。全部自分のせいだなんて思いつめないで」

 

 言いながら俺の頭を撫でてくるシャロ。その手がまるで母親が子供をあやすようだったが、それがとても安心した。

 

「僕ね、真くんに未来の真くんのようになって欲しくないんだ。確かに悲しくて辛いのはわかる。僕もだかね」

 

 優しい顔で俺のことを撫でてくるシャロ。そのシャロの言葉は俺の心に直接響いてきた。

 じわじわと俺の心を侵食するように俺の心に入り込んでくる。だが、それは決して不快感を感じるようなものではなかった。

 この声を聞いていると徐々に涙が溢れてくる。

 

「未来の真くんは後悔していたんだと思うな。だって、ああいう行動に出て強気に振舞っていたけども元は同じ真なんだからね」

 

 未来の俺と今の俺。言われてみれば同じだ。

 育った環境、強くなった経緯こそ違えど、元を正せばどちらも同じ俺なんだ。

 俺が同じ立場だとすれば後悔するだろう。破壊したって何も生まれない。生まれるのはただ虚しい感情のみだ。

 

「僕ね。真くんに未来の真くんのように後悔して欲しくないんだ。だからね、我慢しなくていいんだよ? 全部わた……僕に吐いて」

 

 その言葉を聞いてもう限界が来た。

 俺は今日一日で何回泣き崩れるんだろうか。何回泣けば気が済むのだろうか。

 泣きついている間、ずっと俺の事を優しく撫でてくれるシャロ。その手があるから俺は安心できた。

 俺はここにいるんだと思えた。

 

 それから数十分もの間、泣き続けた。

 そしてようやく泣き終えて上を見ると雨はとっくに止んでいた。

 

「落ち着いた?」

「あぁ、悪いな」

 

 さっきまで本気で泣いていたのだ。そのため、顔を真っ直ぐみるのが恥ずかしくなってしまった俺はシャロから目をそらす。

 だが、ようやく俺の心の準備ができた。

 

「絶対に許さない。こいしを……みんなを……」

「し、真。目が」

「俺が必ずみんなの敵討ちをしてやる」

 

 その時、真は全く気がついていなかった。

 自分の目がオッドアイになってしまっていることに。




 はい!第110話終了

 次回から敵討ちスタート。

 真とシャロで協力して敵を倒します。

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
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