無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 シャロに慰められる真

 こいしたちを襲ったやつの復讐心を駆り立てる真だったが、シャロが真の心を鎮める。

 果たして真はこいしたちを襲ったやつへ復習することが出来るのか?



 それではどうぞ!


第111話 言語道断!

side真

 

「とりあえず今の俺では勝てないであろう旨は伝わったが、どうするんだ? このままみんなを襲った奴らを野放しにするって訳でもないだろ」

「そうだね」

 

 みんなを襲えるほどの実力のある敵、そんなやつを野放しにしていたら世界が大変なことになってしまうのは確実と言っても過言ではないだろう。

 しかし、今の俺にはそいつらに対抗するほどの実力を持っていない。そのため、今はそいつらに勝負を挑むことは出来ない。

 俺にとってはこいしが居ない世界で生きていていも仕方が無いので命を捨てて戦ってもいいのだが、シャロにそれは止められてしまった。あそこまで言わせてしまったらもう言うことを聞くしかないだろう。

 

「とりあえず修行をすることが必要かな。今までよりも強くなるために」

「確かにそれはそうだな」

 

 とりあえず修行をすることが第一だという結論だ。だが今の俺の生身の状態だったらかなり成長の限界を感じている。

 俺はもともと生身の普通の人間だ。半妖になったことによってその力は膨れ上がったものの、元々人間ということもあって力の限界は妖怪よりも小さい。

 まずはその限界を取っ払うことの出来る技が必要となってくる。

 

「今の持っている力、クレアと限界突破(ブレイク・ザ・リミット)を掛け合わせたらどうなるんだ?」

「確かにそれは気になるわね」

 

 おそらく相乗効果でものすごい力を得ることが出来るだろう。そうと決まれば物は試しだ。

 クレアを発動した状態で限界突破の発動を試みる。その瞬間だった。背後からものすごい衝撃を感じて思わず限界突破の発動をキャンセルしてしまう。

 

「はぁ……はぁ……間に合った」

 

 弾かれるように背後を見てみるとそこには息を切らした彼方が居た。

 いつの間に俺の背後に来たのかは分からないけど恐らく慌ててスキマで来るような用事があったのだろう。

 

「どうしたんだ?」

「どうしたもこうもないよ!」

「「え?」」

「クレアと限界突破を同時に使用するなんて言語道断! 二度と使わないで」

 

 

 なにやらお説教のようなものをされてしまった。恐らく彼方はこのクレアと限界突破を同時使用したその先の結果を知っている。そしてその結果は恐らく良くないものだ。彼方のその表情がそのことを物語っている。

 彼方に怒られてしまっては諦めるしかない。

 

 すると彼方は周囲を見渡すと「なるほどね」と呟いた。

 

「今回はこうなってしまったか……」

「今回?」

「いや、なんでもない。こっちの話」

 

 何やら意味深な発言をする彼方だが、そのことについては追求するなと言う視線を感じたのでこれ以上追求するのは止めた。

 だが、クレアと限界突破を一緒に使ってはいけないならどうすればいいのだろうか。

 確かクレアには何種類があったはず。その中の何かを使ったら劇的に強くなれると思うんだが……。

 

「彼方、そう言えばクレアについて詳しかったよな」

「まぁ、そうだね」

「そのクレアについて詳しく教えてくれないか?」

「わかった」

 

 教えを乞うと彼方はクレアについて説明し始めた。

 

「クレアは力を増幅させる技。霊力の流れを完全に操ることができるようになって放出される霊力の量も完全に抑えることが出来る。そしてこのクレアには気、装、治、呪、王、そして……いや、この五つが存在している」

 

 今なにか一つ誤魔化したような気がした。

 彼方が言うには、気はノーマルのクレアで霊力を完全に操ることが出来る。装はクレアを身に纏うことによって身体能力の向上を図ることが出来る。治は治癒にクレアを含ませることによって回復能力を向上させることが出来る。呪はクレアを含んだ呪いを使うことによって普段よりも強力な呪いを扱うことが出来る。そして王がその全てのクレアの頂点、かなり強力なクレアで神でも扱うのが難しい。というような感じの説明だった。

 だが、俺が一つ気になっているのは彼方が一番最後に誤魔化そうとしたものだ。その一つに何かがあるに違いない。

 

「この前、こいしとシンは決闘をしたでしょ? その時にシンはクレア王を使っていたんだよ」

「え、そうなのか?」

 

 確かにかなり力が溢れてきていたけどあれがそうだったのか。

 こいしに勝ちたい一心でやっていたことだから全く気が付かなかった。

 

「あのクレア王を会得出来ればあいつらを倒せるかもしれないね」

 

 神でも難しいクレア王を俺が使えるのか? いや、使えるのかじゃなくてやるしかないんだ。

 俺は絶対にこいしたちを襲った奴らを許さない。

 絶対にぶっ飛ばしたい。そのためにも俺はこのクレア王を会得しなくればならない。

 

「彼方、俺にクレア王を教えてくれ――」

「いやだ」

「……え?」

 

 即答だった。

 彼方は一切考える素振りすらも見せずに俺の頼みを断ったのだ。

 そのことに驚いて俺は素っ頓狂な声を出してしまった。

 

「彼方、お願いだ」

「嫌なものは嫌なの!」

 

 ここまで頑なな彼方は初めて見たかもしれない。だが、どうしてこんなに頑なになるんだろうか。幻想郷を守るためにも俺にクレア王を教えておいて損は無いと思うんだが。

 

「お願いだ……じゃあ焼き鳥、焼き鳥奢るからさ」

「え、焼き鳥!」

 

 目を輝かせて俺の事を見てくる彼方だが、直ぐに我に返ってそっぽを向いてしまった。

 まさかこれで彼方を釣れないとは思いもしなかった。

 

「そうか、仕方ない。じゃあもうこんな世界はいらないな」

 

 俺は自暴自棄になって世界を破壊しようとするフリをする。さすがにここまでなったら彼方も神なんだから俺の事を止めない訳にもいかないだろう。

 そう思っていたのだが、

 

「シンがそう決断したんなら手伝うよ」

 

 そう言って彼方は手のひらに物騒なものを掲げる。破壊玉のようなものだろう。禍々しくて飲み込まれたら一瞬で死んでしまいそうだ。

 

「冗談だ冗談!」

「そう?」

 

 冗談だと言うとやっとその物騒なものを仕舞ってくれた。

 まさかここまでだなんて……。どうやら彼方の意思はかなり固いようだ。

 だが絶対に彼方からクレア王を聞き出してみせる。そして必ず敵討ちをする!




 はい!第111話終了

 どうして彼方はあんなに頑ななんでしょうかね。

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
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