無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

137 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 彼方から情報を聞き出すために再び人里にやってきた真。

 果たして今度は彼方から情報を聞き出すことが出来るのだろうか。



 それではどうぞ!


第114話 聞き出そう③

side真

 

 色々見て回った。しかし未だに彼方から話を聞けずにいる。

 あの彼方が話すくらいならと飯を断ったくらいの事だ。そうそう簡単に聞き出せるわけがないだろう。

 だが、どうしても俺は聞き出さなくてはならない。そのためにはどんな対価でも払ってみせる。

 

 次に俺たちは遊ぶために射的屋に来た。

 この店では普段俺たちが使っている弾幕とは違って銃を使って景品を撃ち落とす。ゴム弾を使う銃で景品を撃ち落とす。

 前に一回だけこっちでも射的をしたことがある。といっても俺が一回目にこっちに来てから間もない頃の話だけどな。

 あの夏祭りをきっかけに俺とこいしは付き合うことになった。とても懐かしい記憶だ。

 

 この場にこいしが居ないことが少し悲しくなったものの、ただ悲しんでいたってこの場は何も変わりはしないのだからそこでただ悲しむのはやめにする。

 

「彼方、やってみるか?」

「うんっ!」

 

 いい返事をした彼方は射的屋のおっちゃんから銃を借りて構えた。それを見て俺はおっちゃんに代金を支払う。

 彼方の構えを見てみるとなにやら手馴れた感じがした。彼方はほとんどのことは初めてで初々しい反応なのだが、この射的だけは何度もしたことのある構えのように感じた。というかよく見てみると俺の構えにそっくりだ。

 まぁ、それはどうでもいいか。似ることくらいいくらでもあるだろう。

 彼方が銃をかまえ、引き金を引くと前方のぬいぐるみにクリーンヒット。綺麗に景品のぬいぐるみが下に落ちた。

 

「お嬢ちゃん、お見事だ」

「やったーっ!」

 

 景品としておっちゃんは彼方にぬいぐるみを手渡す。それにとても喜んでいる彼方。

 何度も経験しているように感じたのは俺の気の所為だったのか? それに俺の構えに似ているような……まぁ、それも気の所為だろう。

 

 そして景品は他に何があるか見てみると何やら見た事のあるぬいぐるみがそこにあった。

 あれは夏祭りの時に俺がこいしにとってやったぬいぐるみ。恐らく同じものだろう。

 あれはずっと大切にしてくれているようで、あのぬいぐるみを抱きしめて寝ているのを見た時は悶え死にそうになった。

 

 しかし何故だろう。あれを見ていると取らずには居られなくなってくる。

 

「おっちゃん、俺も一回」

「おうよ」

 

 そして俺も金を払って銃を構える。

 これは久々に触ったものの、全く感覚がぶれていない。しっかりと的を狙える。

 狙いはあのぬいぐるみだ。

 

 そして慎重に狙いを定めて、そして引き金を引いた。

 その弾は綺麗にぬいぐるみにヒットして落下させる。

 ここの銃はかなりしっかりしているようで、火力がなかなかある。そのため、当たったのに落ちないってことはそうそうなさそうな感じがする。

 

 しかしこのぬいぐるみはどうするかな。

 

 ちらっとシャロの方を見てみると何やら懐かしい気がした。あの時はまだシャロと出会っていなかったというのに何だかこれはシャロのために用意されたもののように感じた。

 

「はい、やるよ」

「え、いいの?」

「あぁ、なんだかこれはシャロに渡すべきものに思うんだ」

「じゃあ、ありがたく受け取るよ」

 

 そして俺からぬいぐるみを受け取るとそのままそのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめるシャロ。その姿が俺の最愛の人に重なってしまった。

 いや、シャロはこいしなんかじゃない。

 

 ――こいしはもうこの世にはいないんだ。

 

「それにしても彼方、初めてなのに上手いな」

「えっと、これは初めてじゃないんだよね」

「そうなのか?」

「うん、ある人にね何十回も何百回もここに連れられて、教えてもらったの」

 

 そんな人がいたのか。

 おっちゃんの方を見てみると不思議そうな表情をしていた。

 

「俺はずっとこの店をやっているが、嬢ちゃんみたいな可愛い子は来てねぇな。というかこんなボロい店にこんなじょうちゃんを連れてくるのはあんただけだぞ」

「あ、あはは」

 

 自分で自分の店を貶していくスタイルなのか。

 ってまて。このおっちゃんが見ていないってどういうことだ。彼方の話ではこの店に何度も来て教えてもらったとか言っていたのに。

 彼方の謎が深まるな。

 

「そ、それよりも次のところに行こうよ」

「それもそうだな」

 

 彼方が急かしてきたので、そろそろ次のところに行くことにした。

 

 それからも色々な店で遊んだものの、遊びに関しては何でも上手くなっていた。

 その度に連れてきて教えてもらったと言うものの、今回の前に彼方が来店しているのを見た事がある人は誰一人としていなかった。

 彼方から聞き出すのも重要だけど彼方のこともなにか重要な気がする。

 

「次はどこへ行くの?」

「彼方、少し修行に付き合ってくれないか?」

「ん? いいけど」

 

 そう言って俺達がやってきたのは太陽の畑だった。ある人に会いに来た。

 家の前に来るとドアをノックする。

 

「鬱陶しいわ。なによ――って真じゃない」

 

 そう、この太陽の畑の管理者、風見幽香に会いに来たのだ。

 この幽香さんにはまだまだ教わることがある。どうして彼方が教えてくれないのかは分からないけど幽香さんの授業を受けていて悪いことはないだろう。

 さて、また地獄の修行を始めますか。




 はい!第114話終了

 彼方の謎がどんどんと深まっていきます。

 果たして真は彼方からクレア王を聞き出すことが出来るのか。

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。