無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真は体力が着いたので今度は彼方の監督で新しい特訓を始めることにした。

 そしてその特訓の成果として周囲の空気を察知する力を手に入れたのだが、なんとそれだけで彼方は特訓終了と言い出したのだ。

 するとシャロが今回の騒動の全貌を伝えると言い、妖怪の山に真を呼び出したのだった。



 それではどうぞ!


第120話 やっと見つけた

side真

 

 俺は暫くぶりに妖怪の山まで来ていた。

 いつ見てもこの山の森はかなり鬱蒼としており、何が出てきてもおかしくはないという雰囲気がある。

 今の俺だったらそこら辺の自我のない妖怪くらいになら負けることはないとは思うけどもそれでもかなり怖いのは確かだ。

 しかも、この山には警備している人がいる。山に入ろうとした瞬間にまた鬼ごっこが始まるのかと思うとため息しか出てこない。

 

 今回着いてきたのはシャロだけだ。彼方はなにやら用事があるとのことで俺と一緒には来なかった。

 

「入ろう?」

「まぁ、行くしかないか」

 

 そう思って俺は一歩踏み出した。その瞬間、ものすごい勢いで空から降ってくる人影が。

 そのままの勢いで俺たちの目の前に着地した。

 そいつはこの山にはいる度に見かける天狗だった。

 

「椛か」

「久しぶりですね。真」

 

 様子がおかしい。いつもならば有無を言わさずに攻撃をしてくるというのに今回は何もしてこない。

 と言うか侵入者の俺たちがいるというのに剣を持ってきていないということは俺たちと戦う気は無いということなのか?

 

「お二人のことは聞きました。この山の上に行きたいのでしょう?」

「え、いいのか?」

「一応許可は通っています。守矢神社まで行くといいでしょう。それまで私がついて行きます。一応なにかしないか監視しないといけないので」

「悪いな」

 

 どうやら椛が一緒にいることによって他の天狗に襲われないように計らってくれるようだ。

 許可は通っていると言ってもその話が行っているのは一部の天狗のみだろう。話が通っていない天狗には遭遇したら襲われる可能性がある。

 だから椛がいれば安心だ。

 今の俺だとしても天狗の相手をするのはかなり骨が折れる。だから椛がいるのはかなり助かるな。

 

 俺たちは椛を連れて山の中へと入っていく。

 

 しかし、山の中はかなりの静けさでかなり気味が悪い。だいぶ日が落ちてきているとはいえ、この山は夜まで賑やかなのにその気配が何も無い。

 

「知っていますか?」

「なにを?」

「最近、至る所で行方不明事件が発生しているんです。それも、人間だけじゃなくて妖怪まで忽然と姿を消す」

 

 人間だけならば妖怪がやったのかと思うけども妖怪まで行方不明になるのはおかしい。

 恐らくそのせいでこの山はこんなに静かになってしまっているのだろう。

 だが、この山の妖怪はそこそこ強い力を持ってるから負ける心配はないと思うんだが、そんな妖怪たちでも恐れる存在と言ったら俺は一つしか思い浮かばない。

 少し前に皆が襲撃されてやられてしまった存在。恐らくそいつの仕業だろう。

 

 こいつはまだこの世界のどこかで悪事を働いている。急がないと取り返しのつかないことになってしまう。

 

「実は博麗 霊夢や東風谷 早苗がこの異変の解決に取り掛かっているんだけど、今回のはヤバそうなんです」

「俺もそう思う」

「だから戦える人を総動員させて戦いに挑まないと行けないと思います」

 

 確かにこんなに強い敵が相手だったら霊夢や早苗だけだったら厳しいかもしれない。ならば戦える人を総動員させないといけない。

 この前、紫との接触を図りたくて呼んだんだが、全く反応がなかった。恐らく紫も何かあったのだろう。

 となるとかなりの実力者でもマズイ可能性がある。

 

「でもその人たちからしたらそんなに力が密集するのは良くないことだと思うんです」

「確かにな」

 

 この山から嫌な霊力を感じる。その発信源はどこだろうか。

 そんなことは考えたらすぐに分かる。

 

「だから――今ここで死んで貰えませんか?」

 

 その瞬間、椛はどこからともなく剣を取り出し、俺に向けて振ってきた。だが、俺はその前にその禍々しい霊力を感知したのですぐに反応して霊力刀を作り出し、防御をすることが出来た。

 椛からは黒いオーラが出ている。これは椛じゃない。ならば、斬り捨ててもいいよな。

 

「はぁっ!」

 

 俺は椛の偽物を突き飛ばし、それから一気に刀を振った。

 すると刀は綺麗に椛の偽物の胴体を一刀両断することに成功し、その偽物は煙となって消えてしまった。

 

 椛本人だったらもっと苦戦していただろう。つまりこれは本人の姿をしているだけの他人といった感じなのか。

 しかし、何が起こっているんだ?

 

 最初からおかしいと思っていた。今日、シャロに向かえと言われたというのにこんなにも簡単に許可が通るものなのか? それは違うだろう。

 だから俺はおかしいと思っていた。それにこの山の静けさ、これは異常だ。いつも煩いくらいの天狗が飛んでいるのに空を見てもただの星空しかない。

 

 とりあえず俺たちはどんどんと山を登っていく。

 

 やがて俺とシャロは守矢神社までたどり着いた。だが、いつものように神社に来た客をもてなそうと走ってくる早苗の姿はそこにはなかった。

 代わりにいた人物。

 

「待っていたぞ」

「紅蓮さん」

 

 そう、そこに居たのは力神の紅蓮だった。

 燃える剣を振り回し、どうやら素振りをしていた様子の紅蓮は俺とシャロが来たことを確認するとその剣は鞘に閉まって俺の方へと向き直った。

 

「知っているか? 最近、偽物が本物を攫い、その偽物が本物になりすまして近しい人物を攫うという事件が多発しているのを」

「さっき、実際にやられたばかりだ」

「そうか。この山にはもう誰もいない。全員その神隠しにあった」

「つまり、諏訪子と神奈子もか? 神が神隠しに会ってたら世話ねぇな」

 

 やはりこの静けさは被害にあってしまってもうここには誰もいないということだったらしい。

 しかし、ここには物凄い強いやつもいたはずだが、ここの神二人もやられてしまったらしい。

 

「それで、俺たち神と協力してこの異変を解決に導いてくれないか?」

「神が出るって言うことは未来の俺の時とおなじ、幻想郷が崩壊する危機って言うことか」

「そうだ、博麗や霧雨、魂魄、東風谷など色々なヤツらが既に犠牲になっていて、今戦える最高戦力がお前って言うことだ」

「なるほど」

 

 すでに霊夢達はやられたのか。博麗神社に行っていなかったから気が付かなかったけど、もし博麗神社に行っていたら霊夢と魔理沙を助けることが出来たのかな。もし、白玉楼に行っていたら。

 

「そう自分を責めるな。それで、俺たちに協力してくれるのか?」

「まぁ、いいですけど、その前に一つハッキリさせたいことがあります」

 

 俺はそう言うとシャロの方へと向き直った。

 なにやら面倒な術を掛けられている。それも神力だ。だから俺は気が付きにくかった。俺は神力を持っている量が少ないからな。

 だけどもう分かった。

 

 俺は限界突破(ブレイク・ザ・リミット)を使用する。

 

「ど、どうしたの真くん」

「本当のことをいえ」

 

 俺はシャロに手のひらをかざすと上書きを使用した。

 その瞬間だった。シャロの姿がみるみるうちに変化していき、緑がかった銀髪の少女の姿へと変化した。

 やっと見つけた。

 

「どうしてこんなことをしていた。こいし」




 はい!第120話終了

 あの死んだと思っていたこいしが真の目の前に現れました。これは果たしてどういう事なのでしょうか?

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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