無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真はシャロとともに妖怪の山に来た。そこで椛に案内してもらうことになったものの、その椛は偽物だった。

 守矢神社には鍛錬をしている紅蓮が居た。そこで紅蓮から今、この幻想郷で起こっていることを説明される。

「どうしてこんなことをしていた、こいし」



 それではどうぞ!


第121話 覚悟は決まっているか?

side真

 

 俺の言葉に共学の表情を見せるシャロ。いや、古明地 こいし。

 まさかこんな所に最愛の人がいるとは思わなかった。俺はつい最近まで死んだと思っていた。

 

「どうして分かったの?」

「こいし、お前は演技が苦手だろ。所々素が出ていたぞ。シャロの一人称は僕だ。こいしも気をつけていたようだけどふとした瞬間に私と言ってしまっている。それにシャロの俺の呼び方は君付けだ。時々忘れていたぞ」

 

 そう、俺は少し前から怪しんでいたのだ。もしかしたらシャロに化けた別人なのかもしれないと思って警戒していたこともあった。

 だが、別人だとしていくら監視しても俺に敵対している様子がないから変だと思っていた。それどころかかなりの好意を向けてきてくれている様子すらあった。

 じゃあ、誰なんだ。そこでたどり着いた答えがこいしって言うことだ。

 

 恐らくこいしは神力を纏っていた。それによって全てを阻害されて無意識も感じ取れなかったし、こいしが神力を使っているように見えたのだ。

 恐らく姿がシャロに見えたのも認識阻害の類だろう。どうしてこんなことをしているのかは知らないけども、俺はかなり怒っている。

 

「心配していたんだぞ」

「うん、知ってる」

 

 恐らく最初からだったのだろう。こいしは傷心している俺に近づいて励ましてくれた。どういう理由か俺にバレる訳にはいかなかったんだろうな。

 そして今の神力、質からして恐らくシャロのものだ。だが、どうして今回の事実に気がつくことに遅れたかと言うとシャロの神力がこいしにしか感じられなかったからだ。

 本物のシャロの神力を感じとれない。もしかしたらパラレルワールドに行っているのかもしれないが、シャロがこんな非常事態を方って別の世界に行くとは思えない。恐らく今回の事件にシャロも関与している。

 

「なぁ、教えてくれ。今回の事件の真相を」

「……もう隠す意味が無いということだな」

 

 それから紅蓮は俺に一から全てを説明してくれた。要約するとこうだ。

 

 俺が地獄に向かって直ぐにシャロがみんなの前に現れた。そしてシャロは突然奇襲されるからとこいしと入れ替わった。

 するとシャロの言葉通りに入れ替わって直ぐに皆は奇襲を受けてこいしが入れ替わってシャロとなったおかげで助かった。

 そこへ俺が帰ってきたということらしい。

 

 それからずっとこいしは俺と共に行動をしてくれていたのだとか。俺が強くなれるようにサポートをしてくれていたらしい。

 

「って事は皆とシャロは」

「奇襲を受けてやられてしまった」

「くそ……」

 

 何とかこいしは無事だったらしいが、やはりみんなは餌食になってしまったらしい。

 

「だが、まだ生きている」

「え」

「君の仲間たちは彼らの空間に監禁されてしまった。それこそ君の仲間たちのクローンを作るためにね。だから誰一人として死んじゃいない。だが、それを君にすぐ言うと直ぐに助け出そうとして行動して、君が死んでいた」

 

 時空神の言葉は重みが違った。

 どうやら今回の敵に勝つためには必要な工程だったらしい。

 俺としては苦しかったが、必要な事だったのだったら仕方がない。だが、紅蓮の言う通りに聞いてしまった今、すぐにでも助けに行きたいという気持ちが膨れ上がってくる。

 

「今回は今まで以上に厳しい戦いになることが想像に容易い。今回の異変は真、こいし、そして俺の三人で向かう」

 

 今回は頼もしい味方が着いてきてくれるようだ。紅蓮が居ればかなり安心だが、今回は俺も強くなっている。

 シャロがこいしの身代わりとなって敵に捕まってしまった。その行為に俺たちは報いらなければならない。

 

「今回の敵地は今までとは訳が違う。俺たちの慣れ親しんだ幻想郷じゃない。何があるか分からない異界の地だ。それでも大丈夫だと、覚悟は決まっているか?」

「今更命をかけて戦うことは怖くありませんよ。ですが、今は怖いですね。このままこいしと二人で安全な地でひっそりと暮らしたいくらいです」

「真……」

「だけど、そんなことをしたら皆を裏切ることになってしまう。俺は助けたいです!」

 

 俺は紅蓮に皆を助けたいと言い放った。紅蓮はそんな俺を真剣な眼差しで見てくる。どうやら俺の目を見ているようだった。

 少しすると紅蓮は微笑んだ。

 

「覚悟は決まっているようだな。お前、神になる気は無いか?」

「え?」

「それだけの覚悟、そして強さ、力神になれるだけの素質を持っている。帰ってきたら俺が稽古をつけてやろう」

「いや、神になるって言ってないんですが……」

 

 俺は抗議をするもののもう既に紅蓮は自分の世界に入り込んでしまっていて俺の声は聞こえていない様子だった。

 だが、俺はそれでもいいかもしれないと思っていた。この平和を守れるならば俺自身が神となってみんなを守っていく。

 こいしが楽しそうな表情をして暮らしているところを想像すると自然とえみがこぼれてしまう。

 だが、今は今の異変に集中だ。

 

「さぁ、行くぞ。お前ら」

 

 紅蓮は恐らく件の空間につながっているであろうスキマを開いた。

 そのスキマは今までのスキマとは違ってかなり禍々しいものとなっている。

 

「待ってろ、今助けに行くからな」

 

 そして俺たちはそのスキマに意を決して飛び込んだ。




 はい!第121話終了

 遂に今回の異変の主犯のいる場所へ。

 果たして真たちは無事に主犯を倒して幻想郷へ帰ることは出来るのでしょうか?

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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