それでは前回のあらすじ
遂にこいしのトリックを暴いた真。
紅蓮とこいしの二人に事情を聞いて二人に協力することを決めた。
だが、それには敵地に乗り込んで戦うしかない。
果たして真はみんなを助け出すことが出来るのだろうか?
それではどうぞ!
side真
隙間を抜けるとそこは青い空間だった。
青くて、そして壁に大量の目玉が着いている空間。まるで隙間の中のようだが、霊力の動き方が完全に違う。完全に別物だ。
かなり禍々しい霊力を感じる空間。
そして何よりも、
「重力があやふやだ」
「そうだな。この足場全てに重力があるようだ」
空間内には無数の足場が浮かんでおり、どうやらこの足場全てが惑星と同じく、引力を持っている。そのため、重力がかなりあやふやになってしまっているのだ。
それだけでは無い。なんと、動いているのだ。
足場が動き、平衡感覚を狂わせてきている。ただでさえ、重力が薄いせいで上下の感覚があやふやになって来ていると言うのに、足場が動くせいで余計に平衡感覚が失われていく。
俺たちは空を飛んで戦う。だが、この空間で空を飛んだら逆に危なそうだな。
「だけど、この空間から皆の霊力を感じる」
「どうやらこの先にいるようだな」
「行くしか、無いよね」
「あぁ」
俺たちはここで立ちすくしていても仕方が無いので、とりあえず先に進むことにした。
そして俺たちは先に進むために次の足場へと飛び移る。
この空間ではじゃんぷしたら必ずどこかの足場に引き寄せられるので、空間の狭間に落ちるなんてことは無さそうだ。
この足場一つ一つが惑星となっている。背面を歩くこともできるようだ。
「それにしても、どうやってこんな空間を……この空間を作るにはかなりの力が必要でしょう」
「あぁ、それこそ幻想郷で例えたら賢者レベルの力が必要だろうな。だからこれを作っている時点でそのレベルの力があるのは確実だ」
俺は紫の実力を見たことは無い。だが、妖怪の賢者と言われている。だからかなりの力を有しているのだろう。
その実力と同じ、もしくはそれ以上となると、一筋縄じゃ行かないだろう。
そんな感じでどんどんと進んでいくと、新たな空間へと出た。
その空間は真っ赤な空間で、同じく周囲に目が着いている空間だった。
同じように無数の足場があり、唯一違うところといえば、俺たちの視界に収まっているこれが一番違うことだろう。
「殺しに来ているな」
「はい」
「気をつけないと……」
そう、俺たちの目の前には斧や鉄球などが浮いており、それが独立して動いていることから、当たったら死んでしまう仕掛けを作られている。
この仕掛けに気をつけていかないと一瞬でお陀仏になってしまう。そのため、ここからは慎重に行くことにする。
ジャンプする時にも危うく鉄球などに当たりそうになってしまう。
幸いにも俺たちは回復力が高いので、少しの傷くらいならばすぐに回復することが出来る。俺に関しては致命傷を受けないので、数回当たっても大丈夫と言ってもここで体力を減らすようなことはしたくない。
「本来ならばお前にすぐにクレア王を会得してもらって、直ぐに対決に向かいたかったんだが、彼方様が強情でな。絶対に教えたくないと言ってきたんだ」
「そうだったんですね」
だが、彼方には教えたくない確固たる理由があったはずだ。最終的に彼方の方から教えてくれたけども、俺はそこまで強要はしたくなかった。
それにしても、この足場はかなり不安定だ。今にも足を踏み外しそうになる。
その時だった。
なにやら巨大な霊力の玉が正面から飛んできた。
その玉を回避するために俺たちは各自、回避して違う足場に飛び移った。
「誰だ!」
「いやいや、君たち、瞬発力あるね。そういうの、いいと思うよ〜?」
その人物は仮面を被っていて、表情は読めないものの、かなり俺たちをバカにしていて、滑稽そうに笑っていることだけはわかる。
すると、なにやら俺たちの正面の足場に立つと指をパチンと鳴らした。その瞬間、周囲に浮かんでいた巨大な斧や鉄球が俺たちに向かって襲いかかり始めた。
「いやぁ、まさか本当に来るとは思わなかったよ〜それって仲間の絆って言うやつ? いいねいいね……そういうのを見ていると、壊したくなってくるよ!」
そう言い放って再び俺たちの向けて弾幕を放ってくる仮面の男。
その攻撃は何とか回避したものの、その弾幕に直撃した足場が消滅したことから、これに当たったらかなりまずいことが分かる。
「さて、お前は俺たちの敵のようだな。俺たちが相手をしよう。万一にも勝てるとは思わない方がいい。俺たちは三人いる。対してお前は一人だ」
「それがどうしたんだ? 俺は一人でも強いぞ。だが、その威勢を張る姿。いいねいいね〜最高だねぇ!」
紅蓮は剣を手に取ると仮面の男に向かって駆け出した。その剣は萌えており、紅蓮も本気なのだということが分かる。
こいつの霊力。口だけじゃない。ものすごく大きいのだ。未来の俺と同等……いや、それ以上かもしれない。
そんな相手だからこそ紅蓮は本気を出したのだ。
「ぐっ!」
だが、そんな紅蓮の接近は許さない。紅蓮の目の前に障害物が降り注いだ。
あいつの能力は恐らくこの空間にあるものを操る能力だ。迂闊に近づくことが出来ない相手。
だが、勝たないとこの先に進むことが出来ない。
「なら、やるしかない!」
俺は霊力刀を作り出して走り出した。
はい!第122話終了
遂に救出編が始まりました。
果たして真達はこの敵に勝利することが出来るのか?
それでは!
さようなら
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