それでは前回のあらすじ
真たちと仮面の男の戦いは熾烈を極める。
紅蓮を筆頭に仮面の男に攻撃をしようとするものの、それをことごとく邪魔して攻撃させないようにしつつ、攻撃してくる仮面の男。
遂に紅蓮がトラップにハマり、真とこいしをすぐに助けに行けなくなる。
そこを突き、仮面の男は真とこいしに攻撃を仕掛ける。
果たして真とこいしの運命やいかに。
それではどうぞ!
side真
「クレア装!」
俺はクレアを使用して左腕にクレアの霊力を纏わせて奴を迎え撃つ。
奴はナイフを取り出して俺に斬りかかってくる。だが、俺の腕はクレアによって鉄のように固くなっているので腕でナイフを受け止めた。
「む?」
「おらぁっ!」
受け止めたらその状態で俺は思い切り刀を振り切った。当然、そんな大ぶりの攻撃に当たるやつはいないのだが、それによって隙を産むことが出来た。
せっかく奴から近づいてくれたのだ。これは有効活用しなくてはならない。
俺は左腕に霊力をためる。奴が俺との距離をとる前にこの技を叩き込んでやる。
「霊縛波!」
霊力の玉を手のひらに出現させると奴の胸に叩きつける。それと同時にその霊力の玉から高出力のレーザーがやつを襲う。
「ぐあぁぁぁぁっ!」
さすがにこの一撃は回避不可能だ。
俺のレーザによって奴は巻き込まれて飛んでいく。すると、飛んでいきすぎないように奴は自分のことを止めるためにクッションの役割をしている足場を持ってきて自分のことを受け止めた。
アイツが攻撃を受けた原因はあいつが近づいてきたことだ。そして、そんな隙をあの人が見逃すはずがない。なにせ、あの人は戦いのプロなのだから!
「業火一刀両断!」
すると、真下からものすごい勢いで燃え盛る刀を構えながら飛んできた一人の男。
力神の紅蓮だ。
その紅蓮を見て青ざめた様子の奴は自分の乗っている足場を移動させることによって回避しようとする。だが、その程度で紅蓮の追跡から逃れることは出来ない。
紅蓮はものすごい速度で床を蹴り、反射するようにしてどんどんと奴に近づいていき――
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「ち、外したか」
紅蓮の一刀両断は奴の腕を斬り飛ばした。それによって、奴の叫び声が響き渡った。
その瞬間、歪んでいた重力が元に戻った気がした。
ここは重力が歪んでいたので、なるべく飛びたくなかったのだが、重力が元に戻ったのだったら、飛んでも問題ない。
恐らくあの腕がトリガーになっていたのだろうが、無くなったことによって能力を発動できなくなったのだろう。
「全力の一撃をお前に叩きつけてやる!」
俺はこれまで修行をしてきた。その修行の成果を見せる時だ!
霊力を刀に加え始める。すると、刀はどんどんと妖しげに光り始める。その状態で俺は走り始めた。
「なっ!」
「お前の能力は確かに凄かった。だが、あそこで俺たちに攻撃を仕掛けたのはお前のミスだったな」
牙突。
俺は奴の胸に刀を突き刺した。それによって奴の胸を貫通して俺の刀はやつを攻撃した。
すると仮面の下から血が流れてきた。恐らく吐血をしたのだろう。
最後の最後まで名前を聞くことは無かったけども、心臓を潰したことによってこいつはもう動くことは出来ない。
俺たちの勝ちだ。
刀を抜くと奴はそのまま奈落の底へ真っ逆さまに落ちていった。
「厄介なやつだったな」
「はい。紅蓮様のおかげです」
「人々を助けるのは神である俺の仕事だからな」
紅蓮は自分の力に過信することはなく燃え盛る刀を鞘に収めると、その炎は鎮火された。
カッコイイ。俺が初めて他人に憧れを抱いた瞬間だった。
今まで勝てるようになりたいや、あの人のように強くなりたいと思ったことはあるが、紅蓮のようになりたいと思ったのは初めてだった。
すると、地形が変化し始めた。
全ての地形同士が合体し始めて、一本の通路になった。
「どうやらこの道もやつの能力によってバラバラにされていたようだな」
さっきまで燃えていた床や、トゲがぎっしりと敷きつめられた床も元通りになっており、この空間は全て操られていたということが分かる。
恐らく奴はこの能力を完璧に使いこなすことが出来ていなかった。そのおかげで俺たちは何とか勝つことが出来たが、こんなに強力な能力を使いこなすやつが相手だったとしたらおそらく俺たちは今頃、奴と同じ運命を辿っていたことだろう。
「さて、先に進むか。お前の仲間はこの先にいる」
side彼方
「あんた、何やっているのよ」
「ひっ」
見つかってしまった。
今は幽香の家に忍び込んでとある準備をしていた。だが、その準備を幽香に勘づかれてしまった。
幽香には絶対に反対されるから何も言わないで忍び込んだのが逆にダメだったようだ。私のことを敵を見るかのような目で見てきている。
そりゃ、侵入されていい顔をする人がいるわけが無い。
「で、あんたはそこで何をしているの?」
「……怒らない?」
「怒らないから言ってみなさい」
既に顔が怒っている様な気がするけども、確かに幽香の力は借りておいた方がいい。
「ねぇ、あれを使うかもしれない」
「馬鹿なの?」
呆れられてしまった。
私がやるあれの準備としてこの家じゃないとダメな理由がある。
あれの効果はこの家が唯一技の影響を受けない結界を張らせてもらっている。そのため、ここに置いておかないと全て水の泡になってしまうかもしれない。
「お願い、幽香。これを守って」
「はぁ……あんた、これ何回目よ。そろそろあんたの精神がぶっ壊れるわよ。それと、ちゃんと、向こうでも私に説明しなさいよ。私は何回も繰り返すのは嫌だから、この家の外にいるわね」
「うん、それでいいよ」
もしかしたらまたあれをやることになるかもしれない。そう考えて私は今までの行動記録を書いてこの家に置いておく。
今までは大丈夫だけど、もしかしたら使いすぎることによって私の
「やるよ、私は。どんなに繰り返して精神が壊れようとも、私は海藤 真の
はい!第124話終了
遂に仮面の男を撃破しました。
そして最後の彼方と幽香の意味深な会話。どういう事なのでしょうかね。
それでは!
さようなら
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