それでは前回のあらすじ
遂に真たちはみんなの居所を掴んだ。だが、そこには強敵、龍磨が居た。
真とこいしは皆を助けるために動く。そして紅蓮はそんな二人を龍磨から守るために交戦することに。
果たして真たちはみんなを守り抜くことが出来るのだろうか?
それではどうぞ!
side真
俺は飛び上がってどんどんとカプセルへと近づいていく。
すると、カプセルの中にいるみんなのようすが鮮明に見えるようになってきたのだが、どうやら眠らされているらしい。それに、液体の薬品がカプセルの中に貯められている。これは早く何とかしないと不味いことがあるかもしれない。
だが、状況から考えてもカプセルを単に破壊するだけだとまずいかも知れない。この薬品の影響で何か皆に良くないことが起こるかもしれない。
となると、このカプセルの機能を停止することが鮮血だろう。
周囲を見渡してみると扉が存在している。恐らくこの扉のどれかにカプセルの機能を停止する手がかりがある可能性が高い。
「こいし、行けるか?」
「うん、ここに来た時点で覚悟は決まっているよ」
左右の壁に1つずつ扉が設置されている。
この扉1つ探索するのにどれほどの時間がかかるかは分からない。もしかしたらものすごく時間がかかるかもしれない。
そんな時間、ずっと紅蓮だけに龍磨を相手させるのもまずい気がする。紅蓮は神とはいえ、龍磨もかなりの実力がありそうだ。
今も俺たちの下でものすごい速度で戦っている。
となれば俺たちは早く探索を終わらせて機能を停止させないといけない。
「俺は右に行く。こいしは左を頼めるか?」
「分かった」
俺たちは二手に分かれて探索をすることにした。効率を重視した考えだが、俺は気が気じゃなかった。もし、俺の見ていないところでこいしに何かがあったら俺は後悔してもし切れない。
だけど、今この場面ではそうは言っていられない。
「じゃあ、健闘を祈る。絶対に生きて帰ってこいよ」
「うん、真も絶対に無茶をするのだけはやめてね」
いつも言われている事だ。だけど、俺の心はもう決まっている。もう、こいしを失いたくない。こいしに同じ思いをして欲しくない。
だから俺は笑顔で答える。
「心配するな。無茶はしない」
「うん、分かった。頑張ってね」
「あぁ、そっちもな」
その言葉を最後に俺とこいしは左右に別れた。
俺はどんな罠があろうとも死ぬ訳には行かない。俺は大切な人が居なくなるという悲しみを痛いほど味わってきた。だから、こいしにもそんな思いをさせない為にこれからは自分の身も案じながら戦うことにする。
ただ、俺にとっての最優先はこいしの命だからこいしの命が危なくなったら躊躇なく命を呈して戦うだろう。
sideこいし
私は左側の扉へと入っていく。
そこはまるっきり違う空間だった。木々が生い茂っている空間、森林だ。
だが、これらが植物のように感じない。まるで造形物のようだ。
「触っても、匂いを嗅いでも木とおなじ。でも違う」
不思議な感覚を覚えながら私はさらに先へと進んでいく。
森は安らぐのに、ここは全く安らがらない。それどころか、どこからか殺気を感じるため、私は落ち着かなかった。
この空間に入ってからずっと監視されている。
だけど、周囲を見渡してみても誰もいない。
そんな感じでどんどんと先へと進んでいくと何やら寺院のようなものが見えてきた。
古ぼけてかなり老朽化が進んでしまったかのような建物之見た目だけど、これも本物じゃないみたい。この光景は何か、作られたもののように感じる。
「どういう事なんだろう」
独り言を呟きながら意を決して寺院の中へと入っていく。
この寺院の中は確実に何かがあると感じている。なにせ、この奥から物体以外の気配を感じるのだから。
この空間で唯一の存在。間違えるはずがない。
罠であろうと何であろうと私は突き進むだけだ。
すると、徐々に甘い匂いがしてきていることを感じていた。この匂いを嗅ぐと頭がぼーっとして何も考えられなくなる。
それにこの匂いには霊力が混ざっていることに気がついていた。だとすると、この匂いを鍵過ぎるのは危険だと判断して服の袖で口元を覆い隠した。
「無駄だよ」
その瞬間、背後からの声に驚いて前方へと飛び退いた。
そこに居たのは私と同じくらいのセだけで、白衣を着た少年だった。
その顔はニヤニヤとしていて不気味。それに顔が薬品灼けしているかのように爛れている。
どうやら見た感じは科学者のようだ。そして、この甘い匂いはこの少年から強く匂いがする。やはりこの匂いはこの少年が作った薬品の匂いのようだ。
「君は僕を警戒しているようだね。うんうん、良い心構えだ。だけどね、もう手遅れだよ、ここに入ってきた時点でね」
「手遅れ?」
「もう少ししたらわかるよ」
私はこの少年の言っている言葉の意味がわからなかった。
「冥土の土産に僕のことを教えてあげるよ。僕はシェール。まぁ、この空間で科学者をやらせてもらっているよ。僕の他にもう一人科学者がいるんだけど、そいつのことはいいか……で、君の名前は?」
「お前に名乗る名前はない」
「へぇーまぁ、いいけどね。もうそろそろだから」
もうそろそろ? 一体何が――
「ガハッ」
突然私は地面に血を吐き出してしまった。
血、なんで吐血したの? 私は何もされていないって言うのに……って、まさかこの匂いはっ!
「僕は透明なガスマスクをしているから大丈夫だけど、君はモロに匂いを嗅いだね。これは毒ガスだよ。遅延性だけどね、これは人間の大人を1000人は殺せる劇薬なんだ〜」
はい!第126話終了
大変なことになってまいりました。
果たしてこいしはシェールに勝つことは出来るのでしょうか?
それでは!
さようなら
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