それでは前回のあらすじ
紅蓮と龍磨は戦うも、紅蓮は違和感を覚える。打撃のダメージがないのだ。
すると、紅蓮と戦っていたのはホログラムだったということが判明。
そしてその本体の居場所は真の向かった扉の先だという紅蓮の推理通り、その先には龍磨が居り、真が龍磨と戦うことに。
果たして真は龍磨を倒す事が出来るのか? そして龍磨は帰ってきたこいしと共に真を助け出すことが出来るのか?
それではどうぞ!
side真
「行くぞ!」
「無駄だ」
俺はクレア装を使用して一気に龍磨との距離を詰めて刀を構える。だが、その次の瞬間には俺は殴り飛ばされてしまっていた。
龍磨の動きが全く見えなかった。いつの間にか俺は宙を舞っていたのだ。
速い。見えない。勝てない。
そんな嫌な思考が脳裏を過ぎる。だが、そんなことを考えていても現実は厳しいいい方向には進んでいってはくれない。
近づけないならば、近づかなければいい。
霊力を刀に込め始めた。
そしてそのまま霊力斬を放った。
「ふん、こんなもの」
すると今度は大きく腕を振りかぶった龍磨。
その拳を俺のはなった霊力斬にぶち当てた。斬撃にパンチするなんて、普通は考えないことだ。なにせ、その霊力斬はものすごく切れ味がいい。どんな大岩でも斬ることが出来るだろう。
ただ、相手が龍磨で無ければ、の話だけど。
「なっ」
「こんなもの、俺にとってはなんてことない」
龍磨の拳は俺の霊力斬を破壊した。生身の拳に俺の霊力斬が負けたのだ。
その事に驚いて目を見開いてしまう。斬撃で切れないほどの強固な肉体が……それも人間の肉体があるなんて……
「その顔だ、俺と戦ってきたヤツらはみんなその顔をしてきた。だが無駄だ。俺の肉体は先代の力神ですら斬ることが出来なかった。それがお前と俺の実力の差だ。お前では俺には勝てない。お前の仲間たちは色々といい力を持っている。この力を駆使すれば世界を破壊することなど容易だ。俺の目的のためにお前たちの力、利用させてもらう」
「させない……みんなの力をそんなものに利用させはしない」
今の俺に何が出来る?
こいつは恐らくパラレルワールドの俺よりも圧倒的に強い。そんな奴にパラレルワールドの俺にも苦戦していた俺で勝てるのか?
「でも、やる!」
俺は手のひらに霊力の玉を作り出すと、それをがっしりと握った。
俺の今の力を全て使った戦いを見せてやる。
こいしと約束したからな。こんな所で殺されてしまったらあの世で色々な人にドヤされてしまう。
死んだら冥界に行くのかな。そうしたら幽々子と妖夢にドヤされてしまう。
妖夢は普段、俺を怒ったりしないから、妖夢が怒った姿を見てみたい様な気がするけども、やっぱりダメだ。個々で死んだらもうこいしに会えない。
「狙撃《スナイパー》っ!」
「ものすごい気迫だ。だが、俺には効かない」
俺は霊力の玉をものすごい勢いで投げつける。その玉を龍磨は素手で受け止めた。
龍磨にはそれほどの力があると分かっていた。だけど、その技はただ相手に投げる技ではない。こうなることを予想して態と柔らかい霊力の玉を作り出した。
「はじけ飛べ」
「っ、まさか」
その瞬間、ドガーンという轟音と共にものすごい爆発を起こした。
初めて龍磨のぎょっとした表情を見ることが出来た。
霊力を感じ取って絶望しているところだけども、ぎょっとした表情を見ることが出来て少しスカッとした。
「今のはビックリした……ただ、これでも俺の体を傷つけることは出来なかったようだな」
「そうか? 俺はかなり満足したが……」
「それは良かった。じゃあ、もう一つ冥土の土産にいいものを見せてやろう」
龍磨はそう言うと、突然霊力を高め始めた。それと同時に物凄い電子音がそこら中の電子機器から鳴り響いている。かなり不気味だ。
稲妻が走り、その稲妻がうねうねとまるで生きているかのように動いている。
すると、その稲妻の一本がこっちに突撃してきた。
俺は咄嗟にそれを回避したものの、地面を見て心臓の鼓動が早くなるのを感じた。それは恐怖による緊張だった。
あの稲妻で俺の元立っていた地面がえぐれてしまっていた。もし回避が遅れていたらあれが今度は俺になってしまっていたということだ。
どんどんと稲妻が俺に襲いかかってくる。
電子機器はこの部屋のどこにでもある。そのため、四方八方から攻撃がやって来るのだ。
「俺の武器はこの部屋全体だ。お前がこの部屋に来た時点でお前に勝ち目などなかったという事だ」
「お前の能力は一体……」
「俺か? 俺の能力は【近くの電子機器を操る程度の能力】。これを応用して電子機器の電気を操ることが出来る」
つまり俺はまんまと誘い込まれてしまったということか。
うねうねと触手のように動き回る稲妻。これを回避するので俺は精一杯だ。
斬ろうとしても固くて切れない。受け止めようとしても重くて受け止めることが出来ない。この状態じゃ龍磨に攻撃を仕掛けることなんて……。
「お前はこの部屋に来た時から敗北は決していた。さて、そろそろ終わりにしてやるか」
「くそぉぉぉぉっ」
龍磨が右手を上にあげると、その手のひらの先に稲妻たちが集まってきてエネルギー弾を作り出していく。
どんどんと大きい電気の塊になっていくエネルギー弾。あんなのが直撃したら一溜りもない。恐らく俺は死んでしまうことは間違いないだろう。
「ぐっ」
すると、エネルギー弾に意識を持っていかれていると、足に激痛が走った。稲妻が俺の左足を貫通していたのだ。
痛い。治癒しようとしているものの、稲妻が貫通した状態で動かない。これじゃ治すことは出来ない。
「終わりだ」
もうダメだ。そう思った時だった。
突如としてエネルギー弾が消滅してしまった。その事に俺と龍磨は驚いてしまう。
すると、俺と龍磨しか居ないはずのこの空間にもう一人の声が響き渡った。
「やめて!」
俺と龍磨は一斉にその声がした方へと目を向けた。
そこに居たのは彼方だった。
はい!第129話終了
真を圧倒する龍磨の実力。そして、遂に現れた彼方。
果たして真と龍磨の戦いはどうなってしまうのか?
それでは!
さようなら
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