最近なかなかこの無意識の恋の筆が乗らないんですよね。なので、いつも命を削って書いています。
それでは前回のあらすじ
遂に真と龍磨の対決開始。だが、龍磨のその圧倒的な実力に成す術ない真。
そこへ、彼方が乱入してきた。
果たしてどうなってしまうのでしょうか?
それではどうぞ!
side真
突然現れた彼方はものすごく怒った顔をしている。
これまでかなり一緒に彼方と居たものの、あんな表情を見たのは初めてかもしれない。
「か、彼方?」
「私の仲間を傷つけないで!」
龍磨に向かって言い放つ彼方。
突然、彼方が乱入してきたことによって少し驚いた様子だった龍磨だったけども、直ぐに元へと戻って彼方のことを鼻で笑って龍磨は口を開いた。
「それは無理な相談だ。嫌なら無理やりにでも止めて見せるんだな」
言いながら俺に電撃を放つ龍磨。それに俺は反応できずにもろに食らってぶっ飛ぶ。
俺は致命傷を喰らわないって言っても、痛みに関してはそのままなので、物凄く痛い。
「ぐはぁっ!」
壁までぶっ飛ばされて、そしてうつ伏せに倒れてしまう。
彼方の方を見てみると、口をパクパクさせて肩を震わせていた。
「や、やめろー!」
彼方は叫ぶと飛び上がって両手を上に翳した。その姿はやっぱり神なんだなと思えるほどに神々しいものだった。
そして彼方の手のひらの先にエネルギーのようなものが集まってくる。
確かにその姿は神々しい。だけども、集まって行っているエネルギーが物凄く禍々しいものだ。
直後、空気が悲鳴をあげているかのように突風が吹き荒れはじめた。
更には地震も起こりはじめた。まるで世界の終わりのように――いや、ようにじゃなくそうなのかもしれない。
そしてエネルギーが溜まりきって大きな球体になる。
「な、何事だ!」
そこで俺たち以外人の声が聞こえてきた。
目を向けてみると、そこにはなぜだか紅蓮とこいしが居た。
「急いできてみたんだが、これは……」
「な、なんか色々とぐちゃぐちゃとしたものが大気中を漂っているよ。なんか、怖い感じ」
どうやら紅蓮は龍磨が偽物だと気がついて、そこで扉を攻略したこいしと遭遇して俺の扉へ助太刀しに来たらしい。だが、そこでこの状況だ。
二人とも、大層困惑している様子だった。
「なんで彼方様が?」
「分かりません。突然現れて……でも、あれを止めないとまずいですよね」
「そうだな。この空間が崩壊したら恐らく俺達も一緒に崩壊してしまう。……一番最悪な終わりだ」
唇を噛む紅蓮。恐らく、彼方のこの力をひしひしと感じて、自分は勝てないと考えているのだろう。
だが、今紅蓮が言ったことが本当なのだとしたら、あれをこの世界に落としてしまったら何もかもがおしまいだ。
皆を助けるために来たのに、それが彼方の手で終わらせるなんて、そんなのはダメだ。
俺は彼方を知っている。心優しくて、他人思いだって言うことを。だから、彼方に皆を殺して欲しくない。
「壊れろ! 壊れて消えてしまえ!! 破壊《破壊砲》」
遂に彼方は手に出した破壊砲を放ってしまった。
この状況であの破壊砲を止めることの出来る唯一の方法。だが、この破壊砲の神力は異常な程に多い。これを俺は止めることが出来るのか?
いや、出来るのか? じゃなくてやるしかないんだ!
一種の賭けだけど、俺は破壊砲に向かって飛び上がった。
「真!」
こいしの声が聞こえるが気にしない。
そして破壊砲の軌道上に止まって右腕を押さえるように左手で掴んだ。
「《
神力はあまり意識して使ったことは無かったけど、今は一か八かやってみるしかない。
「来い! 俺の今世紀一番の神力!」
そして俺はどんどんと神力を右手に送り込む。
まだだ……まだ!
「もっとだぁっ!」
そして突如として右腕が光りはじめた。これで足りるかは分からないけども、ぶつけてやる!
「《上書き》!」
俺は神力を解き放った。
そしてその俺の神力と彼方の破壊砲がぶつかり合って押し合う。
だが――
「くっ」
徐々に押されていきついに俺の腕を飲み込みはじめようというところまで来た。
そして俺が物理的に押すような感じに。
「ぐ、はあぁぁぁっ!」
そしてさらに腕に神力を送り込む。
腕が痺れて痛い。これが彼方の神力か……ものすごい力だ。
だが、徐々に破壊砲が小さくなりはじめた。
「あいつ、彼方様の神力と渡り合っているだと?」
そして後は俺の掌サイズと言うところで――
どかーん! 突如として破壊砲が爆発した。
それは物凄いエネルギー量だったようで、俺は吹っ飛ばされてしまった。
爆発による煙に囲まれてしまう。
「真!」
こいしの不安そうな声が聞こえてくる。その声を聞いて何とか俺は空中で耐える。
そして爆発の煙も晴れてきた。
「し、真!」
「お前、それ」
こいしと紅蓮が下から驚いたような声を上げる。
何を驚いているんだ? それに、物凄く右腕が痛い。焼けるような痛みだ。
そう思ってるとこいしが口を開いた。
「真。腕が!」
こいしの声に釣られて俺は右腕を見る。
すると、右腕は粉々に吹き飛ばされて、そこにあるはずの腕が無かった。
「シン! わ、私のせいで……」
そこでようやく我に返って自分がやろうとしていたことに気がついたらしい。
彼方は泣き出してしまった。
そして俺は急いで彼方に駆け寄って、片手で優しく包容する。
「大丈夫だ。これくらい。皆の命に比べたら腕の一本や二本お安いご用だ。それとあまり自分を追い詰めんな。俺を助けるためにやったんだろ? なら別に彼方は悪くない」
俺は優しく頭を撫でる。
「何十回見ても、どうしても苛立ってしまう……。ごめんなさい。お詫びに何でもするから……私はどうしたら……」
俺の胸に顔をうめながら聞いてきた。
最初の方が何を言っているか全く聞き取ることは出来なかった。
俺はお詫びなんて全く求める気は無いのだけども、それだと恐らく彼方の気が済まないだろう。だから、一つだけ提示することにした。
「破壊以外の方法で俺達に力を貸してくれ」
「破壊以外?」
俺の言葉に首をかしげる彼方。
反復してきた彼方の言葉に頷いた。
「そうだ。彼方。この戦い限定で俺の右腕になってくれ」
つまりは一緒に戦ってくれと言う意味だ。
「分かった。私、全力を尽くす!」
俺と彼方は横に並んで戦闘態勢に入る。
しかし、右腕が全く再生しない。恐らく彼方の能力に触れたからだろう。
だが、その右腕として彼方がいる。戦えるはずだ!
はい!第130話終了
彼方は情緒不安定ですけど、どうしたんでしょうかね。
それでは!
さようなら
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