それでは前回のあらすじ
彼方が現れ、真が攻撃されているのを見て怒る。
彼方の破壊砲を止めるために真は全力を出す。そして、止めることが出来たものの、真は片腕を失ってしまった。
その片腕分を埋めるために二人の共闘が始まる。
それではどうぞ!
side真
「行くぞ」
「うんっ!」
俺と彼方はかけ出す。
左腕で霊力刀を作り出して構える。ただ、俺は右利きなので、左手で刀を握るって言うのは慣れないもので、上手く振れるか心配だ。
だが、今は彼方が隣にいる。それだけで安心して戦うことが出来る!
「神であろうが関係ない。俺に勝てるものは誰一人としていない!」
「ぐっ!」
俺は電撃に吹っ飛ばされてしまうものの、俺に気を取られていたら彼方が俺の横を通り抜けて龍馬に一気に接近していく。
「近づくな」
その声とともに彼方に電気が襲いかかる。だが、彼方が指をパチンと鳴らした瞬間、その電気は一瞬にして消え去ってしまった。これが彼方の能力ということなのだろうか?
「なるほどな。それじゃあ、破壊と言うよりも消滅だな。破壊神よりも消滅神の方があっているんじゃないか?」
「……」
「無視かよ」
彼方は龍磨の声になど耳を貸さぬとでも言うように、龍磨に無言で殴り掛かる。
その拳は軽々と回避する龍磨だったが、彼方の拳が直撃したデスクは一瞬にして消滅してしまった。
「破壊の力、恐るべしって言うことだな」
「破壊《破壊砲》」
すると今度は手のひら大の破壊砲を作り出すと、その破壊方を龍磨に投げる。
龍磨は近くにあったものを盾にしてガードをするものの、当たった瞬間、その盾にした物が消滅し、龍磨は吹き飛ばされた。
「なるほど、その能力はガードすらも許してくれないのか」
「私の能力は触れたものを強制的に破壊する。あなたが勝てる道理はない」
「そうかそうか、その方が楽しめるって言うものだ!」
今度はそのまま殴りか借りに行く龍磨。
彼方の能力は触れたものを破壊することが出来るので、そんな攻撃の仕方では破壊される。
そして彼方はその龍磨の拳を手のひらで受け止めた。しかし、龍磨は消滅せずにそのまま彼方は殴り飛ばされてしまった。
「やはりな」
「今のはどういう事だ」
「俺は近くの電子機器を操る以外に、【仇なす能力を無効化する程度の能力】もある。俺に仇なす破壊の能力は俺の肉体には効果がないということだ」
「く」
彼方は悔しそうに唇を噛み締める。
さっきの戦い方を見てみると、恐らく彼方は能力を主軸に戦うのだろう。それなのに、その能力が効かない相手となるとかなり厳しくなってしまうのだろう。
「なら、相手に作用する能力じゃなかったらどうなるんだ?」
その瞬間、俺の後ろから炎がものすごい勢いでやって来て俺の隣を通り過ぎて龍磨へと向かっていく。
それを見て龍磨は大量の電撃で攻撃をしようとするものの、それら全てが切られて、その炎に直撃しない。
「うぉぉぉっ!」
「くっ!」
龍磨は飛び退いて回避しようとするものの、炎はどんどんと距離を詰めて逃がさない。
そしてその刀は遂に龍磨の腕を切り飛ばした。
「ぐぁぁぁっ!」
痛みによって叫ぶ龍磨。
龍磨に触れたことによって炎が消え、その中から紅蓮が現れた。やはり能力で触れると消えてしまうらしい。
だけど、仇なす能力じゃ無ければ消されることは無い。つまり、俺とこいしの能力は消されることは無い。
「ごめん、真。私、私……力になれない」
自分が力になれないことを考えてかなりショックを受けてしまっている様子の彼方。
ずっと謝って地面に蹲っている。
一緒に戦うと張り切っていた。そのため、能力が効かなかったのは相当ショックだったのだろう。
「彼方」
「真?」
「俺は気にしてない。彼方はちゃんと力になってくれているよ」
「真?」
刀を置いてから軽く彼方の頭を撫でると再び刀を手に取って構える。
彼方は俺の力になってくれている。確実に俺を強くしてくれている。
さっきの破壊砲で右腕を失ったことは確かだけど、さっきよりも力が湧いてくる。
「
再び限界突破を使用して身体強化をする。
これならば片腕がなくとも戦えるはずだ。
俺は龍磨に向かって駆け出す。
それと同時にこいしが弾幕を放ったので俺はこいしの弾幕に囲まれて並走する。
霊力を刀に込めて龍磨に斬り掛かる。
「あまいな」
だが、龍磨は俺の周囲を飛んでいたこいしの弾幕は電撃で相殺し、俺の攻撃はバックステップで回避した。だけど、これは読めていたので、そのまま距離を詰めて霊力刀を消すと手のひらに霊力を集める。
「ぐっ」
霊力の玉を作り出してそのまま押し付けようとするものの、背後から迫ってきていた電撃によって弾き飛ばされてしまったので、その攻撃を与えることが出来なかった。
その衝撃によって限界突破を解除してしまう。
「はぁぁぁぁっ」
俺と入れ替わるように今度は紅蓮が龍磨に斬り掛かる。
今度は龍磨には炎が通用しないと判明したので、刀を燃やさずに純粋な剣術のみで戦う紅蓮。
その紅蓮に龍磨は電撃で対抗するものの、それら全て斬られ、通用していない。
「はぁぁぁっ」
「ぐあぁぁっ」
遂に龍磨は霊力で手を覆って殴り掛かる。
紅蓮の刀と龍磨の拳がぶつかり合って衝撃波が放たれる。
急いで俺も加勢しないと。いつまでも地面に倒れている場合じゃない。
「いっ」
立ち上がろうとした瞬間、足に激痛が走った。
さっき飛ばされた時に痛めてしまったらしい。俺の能力は痛みまで消すことは出来ないので、激痛によって立ち上がれなかった。
その瞬間、俺に電気が向かってきていた。どうやら俺が動けないのを見て電気を放ってきたようだ。それも、物凄い量の電気なので、動けない今じゃ全てを防ぐことは出来ない。
万事休すかと思った。だが、その電撃が俺に届くことは無かった。
「ぐっ」
なんと、ものすごい勢いで俺を突き飛ばし、紅蓮が俺を庇っていたのだ。
その体は電撃によって貫かれており、かなり大量の血が出てきてしまっている。
「ごはっ」
「紅蓮……」
「お前は死んじゃダメだろ」
確かに、今の一撃を食らったら俺は死んでいたかもしれない。だけど、紅蓮が庇うことは無いじゃないか。
紅蓮は今後の幻想郷の未来のためにいなきゃダメだろ。
「真、お前が幻想郷を守るんだ。俺は確信している。お前だったら出来る」
「紅蓮……」
「後は頼んだ……ぞ」
「紅蓮? 紅蓮んんんっ!」
呼んでももう返事はなかった。恐らくもう紅蓮は……。
だが、体制を崩していない。そこに最後まで戦うという意思が見える。
紅蓮は身を呈して守ってくれた。この命、無駄にする訳には行かない。
「真?」
「し、真!」
俺の周囲にこいしと決闘した時と同じオーラが出ていた。
はい!第131話終了
なんと紅蓮が死んでしまいました。
そして真は再びオーラを出しました。これは一体何でしょうか?
それでは!
さようなら
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