無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 全員で一斉に攻めるものの、龍磨には一歩届かず、真は絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
 そこで、真への攻撃を紅蓮が庇ったことによって紅蓮は倒れてしまった。

 その時、真の姿がこいしとの決闘の時のようになった。



 それではどうぞ!


第132話 血の覚醒

side真

 

「済まない、俺が未熟なせいで紅蓮……」

 

 俺は紅蓮に謝ってその場に立ち上がった。

 今の俺は怒りに燃えている。ただ、その怒りは自分への怒りだ。未熟なばかりに、紅蓮を死なせてしまったという自分への怒り。

 その怒りが、どんどんと自分の力になっていくのを感じた。

 

「お、お前、その姿は」

 

 怒っていると言うのに段々と心は落ち着いていく。不思議な気分だ。だが、冷静になっている分、相手の動きが細かく鮮明に見える。

 動体視力が爆発的に上がった。それだけじゃない。力が湧いてくる。

 

 限界突破の時と似ているものの、少し違う。

 俺の周囲にオーラが出ているようだが、これは神力だ。神力が増大して、体の中に収まりきらない神力がこうして可視化してオーラになっている。

 

「なるほどな……彼方」

「なに?」

「これが王か」

「……」

 

 何も言わない彼方。だが、その無言は肯定と受け取っておこう。

 

「王だと? クレアの事か。あれは一部の限られた奴にしか使えないものだ! お前なんかに使えてたまるものか!」

 

 どうやらクレアのことを知っていたらしい龍磨。

 周囲の電気を集めて再びエネルギー弾を放ってきた。それを俺は一刀両断する。

 遅かった。斬るには十分な時間があったのだ。

 

「な、見えない。太刀筋が見えない」

「お前は俺が倒す!」

 

 今回は神力をめいっぱい霊力刀に込める。すると、虹色に刀が光始めた。

 そのまま上に振り上げるように空気を切ると、一直線上に斬撃が放たれた。その斬撃は空気をも切り裂いて、空間に亀裂を作る。

 

「な、今のはなんだ」

 

 龍磨はなんとかギリギリのところで回避したようだが、今の一撃を見て驚きが隠しきれないようだ。

 放った俺も驚いている。まさかこれほどまでの威力の斬撃を放たれるとは思わなかった。

 

「くそ、こんな所で死んでたまるかよ!」

 

 次は全方位から電撃が飛んできた。これは流石に全てを斬ることは免れない。何発かは直撃必死だ。

 とりあえず、正面の電撃は切ったものの、背後までは無理だ。そう思った時、背後の電撃が消滅した。

 見てみると、そこには彼方がいた。

 

 彼方の目を見てみる。その目はまるで背中は任せろとでも言っているような目だった。

 

「ありがとう」

 

 俺は刀を投げる体制で構える。

 良く石で代用しているものの、これは刀ように作ったスペルカードだ。

 

「狙撃《スナイパー》」

 

 スペルカードを利用して思いっきり霊力刀を投げつける。だが、その攻撃は読めていたようで、簡単に回避されてしまった。

 だけど、その代わりに投げた霊力刀に気を取られている間に俺は新しく霊力刀を作り出して龍磨に急接近をする。

 

「はぁっ!」

「くっ」

 

 俺は思いっきり刀を振る。すると、電気が一箇所に集まって盾となり、その縦で龍磨は俺の斬撃を受け止めた。

 だが、その後の行動が俺の方が速かった。

 回し蹴りで縦を蹴り飛ばすと、そのまま回転斬りを放つ。

 

「お前っ」

 

 龍磨は蹴りで俺の刀を蹴り飛ばそうとしたものの、俺の方が早かったため、龍磨の胸を切り、蹴り飛ばした。

 

「がはっ」

「終わりだ」

 

 地面に倒れ込む龍磨。

 もう勝負は決したと言ってもいいだろう。龍磨の体はもうボロボロでとても戦える状態には思えない。

 後はこの刀を龍磨の胸に刺して終わりにしよう。

 

「くそ、このやろう!」

 

 そして刀を突き刺そうとした瞬間、最後の抵抗とばかりに電撃を俺にはなってきた。その電撃は全て防ぐものの、なんと、一部の電撃が龍磨へと向かって言っているのが見えた。

 

「こんな所で負ける訳には行かないんだよ!」

 

 ごろごろごろ、とまるで雷でもなっているかのような轟音が鳴り響く。

 その音とともに龍磨はその場に立ち上がった。その姿を見て俺は驚愕する。なにせ、さっき俺が切った傷が跡形もなく消えているのだから。

 治癒能力だ。恐らくあの電気を自分の肉体へと変化させたんだ。

 

「さっきはよくもやってくれたな。この力だけは使わないと思っていたんだが、やめだやめだ。本気で行くぞ」

 

 バチバチと龍磨の体を稲妻が走っている。

 静電気によって髪の毛が逆立ち、目が淡く光っている。そして何より、ものすごい霊力量だ。桁違いなほどの霊力量に俺は思わず一歩下がってしまう。

 その瞬間、龍磨は地面を蹴って俺の急接近してきた。恐らくさっきの俺だったら瞬殺されていただろうが、今は反応することが出来た。

 殴りかかってきた龍磨の拳を刀で防ぐものの、重い。

 

「どうした?」

「ぐ、ぐぐぐっ」

 

 そのままどんどんと押されていき、遂には刀を弾かれて顔面を殴り飛ばされて壁に激突してしまった。

 

「かはっ」

 

 その衝撃によって俺は思わずクレア王を解除してしまった。

 

「真のクレア王はまだ完全じゃなかったんだ」

「真のことを助けないと」

「うんっ」

 

 助けようと走ってくる二人だが、こいしは電撃によって弾き飛ばされてしまう。

 彼方は何とか電撃を破壊しながらこっちに来るものの、龍磨が霊力を衝撃波のように飛ばすと、その衝撃波にぶっ飛ばされてしまった。

 

「さて、さっきはクレアの王だっていうからビックリしたが、その程度のクレア王で俺に勝てると思うな。お前たちはここに乗り込んできた時点で敗北は決していたんだよ」

 

 龍磨はゆっくりと俺に接近してきて指をポキポキと鳴らす。

 今この状態であのパンチをくらったら俺は死んでしまうだろう。だけど、体が痛くて動かないんだ。

 これだけダメージをくらっていたら致命傷は関係ない。普通のダメージで死んでしまう。

 

 やっぱり俺は弱い。守りたいものを自分の手で何一つ守れていない。

 

 ――諦めるな真

 

「この声は?」

 

 突然、頭の中に響いてくるような声がした。

 その声は俺の声と全く同じもの。俺はその事に混乱してしまう。

 

 ――お前はそんな所で諦めるような柔なやつだったのか? 少なくとも俺と戦った時のお前はそうでは無かった。俺が成し遂げることの出来なかった仲間を守るということをやり遂げて見せろ。お前はそれが出来る。

 

 そうか、これは未来の俺の声だ。

 自分の成し遂げることの出来なかった仲間を守るということを俺に託してくれていたんだ。

 そうだ、今の俺はまだ失ったわけじゃない。守れる人も居る。まだ、勝負は決していない。まだ、間に合うんだ。

 

 立て、立って奴に刃を向けるんだ。

 どれだけ体が悲鳴を上げようとも俺は戦い続ける。皆を救うことが出来るまでは何度だってへこたれない。

 

「お前の成し遂げられなかったこと、絶対に俺が成し遂げてやる」

 

 ――あぁ、それでこそ俺だ。

 

 体が悲鳴を上げている。骨が何本か折れている。だけどそんなことは関係ない。

 今は、戦い続けるだけだ。

 

「はぁっ!」

「死ねぇぇぇぇっ」

 

 遂にパンチを放ってくる龍磨。その拳を俺は受け止めた。

 

「なっ」

 

 今の俺はクレア王を纏っている訳では無い。だけど、俺は龍磨の拳をがしっと掴み、完全に止めて見せた。

 血の中に感じる力。全ての人の思い、感情が俺の血となり肉となる。そして、この血の中に感じる力。思いが俺の力となる。

 俺の目の色が徐々に変化していき、やがて赤と青のオッドアイとなる。そして俺の周囲にはコードが出現していく。

 そのコードはやがて一点に収束し、その部分に目が出現した。これはさとりやこいしにあるサードアイと同じものだ。

 

「なに!?」

「おらぁっ」

 

 そして遂に押し返して龍馬のことを蹴り飛ばす。

 血の中に眠っていた力が覚醒したんだ。

 どんどんと肉体が再生していく。俺の本来の再生速度に戻り、先程彼方の技によって消滅してしまった腕も完全に再生した。

 

「これが血の覚醒だ」




 はい!第132話終了

 遂にクレア王に目覚めた真でしたが、不完全なクレア王だった為、実力を出し切れずに敗北してしまいました。

 ですが、最後に血が覚醒し、真は妖怪の力を取り戻しました。
 どうしてさとり妖怪のような姿なのかと言うと、それはこいしの血液を輸血した結果ですね。それによってさとり妖怪と酷似した姿となっています。

 オッドアイに関しては血の覚醒によって真の本当の力が呼び出された結果だと、今のところは解釈しておいて下さい。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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