無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 遂にクレア王を発動した真。しかし、そのクレア王はまだ未完成で真はやられてしまう。

 その時、真の本来の力が覚醒したのだった。



 それではどうぞ!


第133話 少し、合わせてもらっていいか?

side真

 

 どんどんと力が湧いてくる。

 やっぱり永琳先生は上手い具合に俺に合うように輸血してくれたらしいけど、こんな感じで出てくるなんてな。

 まぁ、元々俺は輸血された時から人だとは思っていなかったけどな。

 

「今の俺は差し詰めさとり妖怪と言ったところか」

「血の覚醒がどうした! 俺に勝てる道理は何も無い!」

「いや、あるぞ」

 

 半人半妖の俺がいくら頑張っても潜在能力に負けてしま相手、それが妖怪だ。

 妖怪の血を半分もっていたとしても人間の血で薄まってしまっている。だけど、この姿とこの再生能力は恐らく妖怪の血が濃くなったということだろう。

 試してみる価値はありそうだ。

 

「とりあえず、消し炭にしてやる!」

 

 龍磨は再び俺に向かって電撃を放ってきた。それを俺はひらりと最小限の動きのみで回避する。

 そしてそのまま一気に接近を試みる。

 

 片手に妖力で作った妖力刀を作り出して走り出す。その進行を妨害しようと何度も何度も電撃を放ってきたものの、そんなものはもう俺には当たらない。

 なぜならどこを狙っているのか分かっているからだ。

 俺はさとり妖怪となった。相手の心を読むことも当然可能だ。そのため、龍磨の心を読んで電撃を回避していく。

 

「真、……今までにない結果」

「どうしたんですか?」

「……いや、なんでもない」

 

 遂に俺は龍磨の目の前にたどり着いた。

 

「くそ、いきなり実力を高めやがった」

「いきなりじゃない。今までの積み重ねだ」

 

 この力は今まで色々な経験をしたことによって発言した力だ。いきなりなんて簡単な言葉で済ませていい力じゃない。

 俺は勢いよく刀を振るものの、回避されてしまう。だが、俺はその回避先に弾幕を張り巡らせていた。

 

「爆ぜろ!」

「く、しまった!」

 

 俺は弾幕に妖力を流し込んで一斉に爆発させる。

 これが霊爆波の応用で妖力を利用することによって投げることができるようになった霊爆破、《妖怪・霊爆波》だ。

 ずっと考えていた技だが、今まで出来ずにいた。それは俺の力不足だ。だが、妖怪ほどの力を手に入れたおかげでようやくできるようになった。

 

「……しぶといなお前」

「お前がそれを言うか」

 

 爆発の煙の中から平然とした様子で出てきた龍磨。

 どうやら爆発の直前、電気の壁を作り出して威力を軽減したらしい。本当にしぶといやつだ。

 

「今度はこっちの番だな」

 

 そう言うと、なにやら龍磨は電気を操作して自身の目の前に大きな動物の口を象ったようなものを作り出した。

 それは危険だということを感じさせるものだ。あれは当たったらまずい。

 

「死ぬがいい! 《雷轟牙(クレイジーファング)》っ!」

 

 すると、俺に向かって牙が襲いかかってくる。ものすごく大きいから回避は不可能だ。

 

「私に任せて!」

「彼方」

 

 すると、彼方が俺の前に立って牙に素手で触れた。

 それによって牙は消滅する。ただし、一部のみだ。一部のみしか破壊できないので、どんどんと再生していく。

 

「く、いつもならこの程度のものは一瞬で破壊できるのに!」

「ふ、残念だったな。その技には俺の能力よりは弱いものの、近い能力を付与している。お前の能力は無効化されているんだよ!」

 

 だから一部しか破壊できないのか。こいつの能力は厄介極まりない能力だな。

 彼方の力は使えないとなると、あとは自分でなんとかするしかない……。

 だけど、まだこの力になれていなくて百パーセントの力を使えない……どうすればいいんだ。

 

「真」

「こいし?」

 

 悩んでいるとこいしが俺の手を握ってきた。その手はとても優しく、包み込むようだった。

 反射的にこいしのことを見ると、その目はとても優しい目だった。何度もこの目に救われてきた。

 

「大丈夫、だって真はとっても強いから。私たちが着いているから心配しないで、ね?」

「こいし……ありがとう。すこし、合わせてもらっていいか?」

「うん」

 

 俺が右手のひらを突き出すと、こいしは左手のひらを俺の右手の甲に重ねてきた。

 その手のひらからこいしの妖力を感じる。安心してどんどんと力が湧いてくる。今なら出来そうだ。

 ただ、崩壊は流石に彼方を巻き込んでしまうので、そんなことはしない。こいしと力を合わせてやりたいと思っていた技があるのだ。

 

「行くぞこいし」

「うんっ!」

「彼方、避けろ!」

「え?」

 

 一瞬ぽかんとする彼方だったが俺とこいしが手を重ねながら勢いよく突っ込んでいくのを見て察したらしく、慌ててその場から離れた。

 これが俺とこいしの技だ。

 

「どんな攻撃であろうとも、俺に勝てる技は存在しない! なんでも喰らい尽くすその牙の力をとくと味わえ!」

「味わうのは貴様だ龍磨!」

 

 俺の手のひらに妖力と霊力を混ぜた球を作り出す。

 こいしの力のお陰でどんどんと力が湧いてくる。この技なら、あの牙をも突破出来るかもしれない!

 

「はぁぁぁぁっ! 無意識《霊爆波》!」

「たぁぁぁぁっ! 無意識《霊爆波》!」

 

 俺とこいしは声を合わせて霊爆波を作った腕を突き出した。

 そして霊爆波と電轟牙(クレイジーファング)が押し合う。

 相手の力もかなりのもので、二人の力を合わせても押し返されそうになるが、気合いで押しつづける。

 この力は俺だけの力じゃない。こいしも一緒に戦ってくれる。それだけで俺に勇気を与えるのには十分だ!

 

「爆ぜろ龍磨!」

「もうあなたの好きにはさせない! ここで勝たせてもらう!」

「なに!?」

 

 遂に俺とこいしの力が龍磨を上回り、霊爆波が牙を砕いた。そしてそのまま龍磨の腹へとものすごい勢いで突撃し、霊爆波を押し付けた。

 

「そ、そんな、この俺が!」

「終わりだ龍磨」

「ここであなたの悪事は終わりよ!」

「畜生!」

 

 俺とこいしの手のひらにある霊爆波から放たれたレーザーが龍磨を飲み込んだ。

 完全に龍磨は消し炭になったようで、気配が完全に消滅した。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 俺はこいしに支えられながら機械に向かって歩いて行って装置の電源と思われるレバーを引いて電源を切った。

 これで終わりだ。そう思って気が抜けてその場に倒れてしまう。

 

「真、真!?」

「シンっ!」

 

 こいしの心配した声が聞こえてくる。

 やっと終わったんだ。少しくらい休ませてくれ……。

 

 今回の戦いの被害は少なかったといえば嘘になるだろう。事実、紅蓮が俺の身代わりとなって死んでしまった。このことは悔やんでも悔やみきれない。

 だけど、俺たちは紅蓮の死を乗り越えて先に進んでいかなければいけないのだ。




 はい!第133話終了

 遂に龍磨との戦いが決着しました。

 ちょっと決着を急ぎすぎた感はありますが、これ以上引き伸ばしてもいい戦いがかける自信がなかったので、ここで戦いを終わらせました。

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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