無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 血の覚醒を発動させた真は龍磨を追い詰める。

 そこで龍磨の強力な技が発動されたが、真とこいしのコンビネーション技《無意識・霊縛波》によって倒すことが出来た。



 それではどうぞ!


第134話 知らない夢

side真

 

 あれ、ここはどこだ。

 目を覚ますと、いつかの紅魔館の庭で立っていた。そしてその目の前には俺が立っている。

 異様な状況。これによってここは夢の世界だということが分かった。

 

 他にもシャロと紅蓮がその場にいた。

 この状況から考えて、今はあの瞬間のようだ。もう少ししたら落ちてくるはずだ。

 そう思って空を仰ぐ。すると、その瞬間に空にスキマが開いた。

 そしてそこから俺の予想通りに一人の少女が落ちてくる。その人物は勿論、

 

「「か、彼方様ァァァっ!?」」

 

 そう、彼方だった。

 あの時と同じようにシャロと紅蓮の拳に殴り飛ばされて目の前にいる俺に向かって吹っ飛ぶ。

 そんな彼方様をキャッチする俺。ここで何故だかいきなり懐いてくるんだよな。

 

「ひっ、あ、貴方は誰?」

 

 あれ?

 俺にキャッチされたと分かった瞬間、彼方がものすごい勢いで怯えた様子で俺から飛び退いた。

 こんな状況は知らない。

 

 すると彼方は破壊玉のようなものを手のひらに作り出した。以前、シャロと紅蓮が怯えていた理由のような状況に驚いてしまう。

 

「ま、待て待て! 落ち着いて!」

「…………誰?」

「俺は海藤 真。悪い人じゃないから警戒を解いて欲しいなーって」

「……」

 

 そこでようやく警戒を解いたのか、破壊玉を消して少しずつ俺に近づいていく彼方。

 夢で見る物は大体はその人自身が経験したことのある内容が多い。だけど、俺はこんな経験をした覚えがない。

 じゃあ、これは一体……。

 

 その次の瞬間、場面が移り変わった。

 これは俺がもので釣って彼方からクレア王の事を聞き出そうとしているシーンだ。

 

「ねぇ、何で今日は誘ってくれたの?」

「ん? まぁ、彼方と仲良くなりたかったんだよな」

「……こいしの代わり? 趣味悪いよ」

「違う違う! なんつーか、さ。色々な人を失って気がついたんだ。一期一会もいいけど、こうして親睦を深めるのもありなんじゃないかって。いずれ失われるかもしれない絆でもさ、今を大切に生きていけばいいんじゃないかって」

 

 どうやらここも違うようだ。

 ここでも俺はクレア王の事を聞き出そうとするはずが、どうやら本当に仲良くなるために食事に誘ったらしい。

 つまり、まだ彼方とは仲良くなれていなかったということになる。かなり俺の経験してきた流れとは違うシナリオだ。

 

「そう……なんだ」

 

 何だか頬を染めてチビチビと水を飲む彼方。

 

「ねぇ、真。こいし達をやった奴らを倒せるかもしれない技を教えてあげる」

「え、本当か!?」

「うん、クレア王って言ってね」

 

 随分とあっさり教え始めた。

 多分、今の俺の顔はポカーンとしていることだろう。

 ここも流れが全く違う。何回も頼み込んで頼み込んでようやく彼方が折れてくれたというのに、あっさりと。

 

「絶対に限界突破(ブレイク・ザ・リミット)と併用しちゃダメだよ」

「分かった。ありがとうな!」

 

 俺は物凄く嬉しそうに彼方の手を両手で包み込んで上下する。

 彼方はというと照れた様子で、この外食で俺と彼方は打ち解けた様子だった。ただ、それでも俺の知っている彼方とは少し違うような気がする。

 

 すると再び場面が変わった。

 ここは龍磨との戦いの場面だ。

 既に彼方がやって来ており、紅蓮が死んだ後だ。そして俺がクレア王に目覚めている。

 

 ここから龍磨を追い詰めるけど、反撃をくらってクレア王が解けてしまうんだよな。

 すると、俺が迷っているような表情を見せる。それを見て彼方は俺が何をかんがえて居るのか察したようで、かなり焦った様子を見せる。

 

「く、やるしかない! 限界突破(ブレイク・ザ・リミット)!」

「やめてぇぇぇっ!」

 

 そこで段々と俺の意識が薄れていく。

 いいところだと言うのにもう限界だ。意識を保てない。

 

 視界が暗くなっていく中、最後に見たのは彼方が俺の体を抱えて泣き叫んでいる光景だった。

 


 

 目を開ける。

 するとそこは病院のような天井だった。恐らくここは永遠亭だ。俺が気を失っている間に誰かが運んでくれたのだろう。

 

「あ、真!」

「真、起きた!?」

 

 すると隣から突然声が聞こえてきた。

 見てみるとそこにはこいしと彼方の二人が椅子に座っていた。

 ものすごく心配して泣いてくれていたようで二人の目は涙で濡れていた。

 

「って真、泣いてる?」

「え?」

「本当だ。真の目、濡れてる」

 

 腕で目を拭いてみた。すると確かに濡れている様子だった。

 もしかしてさっきの夢を見て泣いてしまったのか?

 だけど、さっきの夢は何だったんだろうか……。

 

「大丈夫?」

「あぁ、大丈夫」

 

 ニカッと笑って大丈夫だと言うことを示す。

 こいしと彼方は腑に落ちていない様子だったものの、何とか納得してくれた様子。

 

 それにしてもあの夢は気になる夢だった。

 なにか意味があるのか? 分からない。どうして夢の中では過去があんな風に変わっていたんだ?

 気になる。

 もしかして、あれは俺たちにあった別の可能性見たいな感じか? 未来の俺とは違う別の可能性があるのかもしれないな。

 だとしたら未来の俺の時と同じように俺たちに何か関わってくるかもしれない。その事を頭に入れておこう。




 はい!第134話終了

 今回は真の夢でした。

 意味深な夢、これが何を意味しているのでしょうか。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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