無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真とこいしは拉致されたと思ったら二人には内緒で企画された結婚式だった。

 なんとその結婚式の主催者は彼方なのだという。

 しかし、彼方はその結婚式に姿を見せない。

 果たして、どういう事なのだろうか?



 前半部分は前回の続きで結婚式です。



 それではどうぞ!


第136話 本当に最高の

side真

 

「それじゃあ、結婚式を再開するわよ」

 

 霊夢の一言で再び結婚式ムードに戻った。

 この場はほとんど宴会のような感じで、現代生まれ現代育ちの俺からしたらイメージとはだいぶかけ離れた結婚式だが、これはこれで楽しい。

 この笑顔を、この雰囲気を俺の手で守ることが出来た。そう考えると感無量である。

 

「新郎、海藤真。汝、如何なる時も新婦、古明地こいしを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合うことを誓いますか?」

「誓います」

 

 今度はこいしの方に霊夢は問いかける。

 

「新婦、古明地こいし。汝、如何なる時も新郎、海藤真を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合うことを誓いますか?」

「誓います」

「それでは誓いのキスをお願いします」

 

 定番の流れとはいえ、この大観衆の中、キスをするのはかなり照れるな。

 それに、俺とこいしは一度も唇同士でキスをしたことがないから、これがファーストキスになるのか。

 

 こいしは霊夢の言葉に従って静かに目を閉じてその薄桃色の唇を突き出してきた。

 俺も覚悟を決めてこいしの両肩に触れるとピクっとこいしは肩を震わせた。

 そしてそのまま俺はこいしに顔を近づけて静かに唇にキスをした。

 

「お二人が幸せになることを願ってます。というか、なってよお願いだから。あんたの嫁の姉が物凄い形相でこっちを見てるから! 何となく巻き添えを食らう気がするから!」

 

 あの霊夢が必死な形相で怯えながら言ってきている。

 どんな顔をしているのだろうかとさとりを見てみると、黒い笑みを浮かべているさとりがそこに居た。

 心が読めない今の俺でもさとりの考えていることは分かる。大事な妹だから、悲しませたらなにかされるのだろう。

 まぁ、悲しませる気はない。

 

「あなた、何度こいしを悲しませたか覚えている?」

「すみませんでした!」

 

 俺はさとりに超高速土下座を繰り出した。

 確かに俺はこれまで数え切れないくらいにこいしを悲しませてきた。

 

「だけど、ここで誓う。もうこいしを悲しませることはしない。もう勝手な行動はしない。こいしの気持ちを最優先にする」

「真……本当?」

「あぁ、俺はこれからは落ち着いた行動をすることにするよ。それにこいしと会えなくなって気づいたんだ。確かに俺は幻想郷は大切だけど、やっぱり一番大切なのはこいしだったんだ。神達や紫、それに他のみんなには悪いけど、これからはどんな事があってもこいしを優先する」

 

 俺が宣言するとみんなは固まってしまった。

 幻滅されたのだろうか? だけど、皆が何を言おうと俺は考えを曲げる気は無い。

 今回の件でこいしが居なくなる辛さは十分に味わった。今度は絶対にこいしを守り抜いてみせる。

 

「いや、そんな顔をしなくてもその事について咎めるやつはこの場には居ないとは思うが」

「あの頑なな真さんが何があろうともこいしさんを優先すると言ったのが驚きというか」

「あんた、ちゃんとこいしを大切にしていたのね」

「失礼だな! 俺にとっていつでも一番大切なのはこいしだ!」

 

 龍生、音恩、霊夢がそんな失礼なことを言ってくる。

 だが、俺の発言を聞いて全員俺にジト目を向けてきているのは気のせいだろうか?

 俺はちゃんとこいしを大切にしてきたはずだが。

 

「と、とにかくそういう訳だ。よし、宴会を再開するぞ!」

「何であんたが仕切ってんのかわかんないけど、あんたなら安心ね」

 

 霊夢は俺の事を認めてくれているようでなんだか嬉しい。

 

「それじゃあ次は異変解決を祝って、乾杯!」

 

 こうして史上最大の異変は幕を閉じた。

 今回の一件で俺の考えを改めさせられた。そして何より、こいしが近くにいてくれる。その嬉しさが倍増したような気がする。

 


 

「こいし、本当に良かったのか?」

「うん! 前々から考えてお姉ちゃんにも相談していたことだし、それになんだか夫婦っぽくない?」

 

 くそ、可愛すぎる。

 結婚してからこいしの言動一つ一つに悶える毎日だ。そして今日はこいしの提案で地霊殿を出てきた。

 ただのデートって訳じゃなくて、異変が終わったあとからずっと建築していた建物がようやく完成したようで、こいしが言うにはその建物は俺たちの新しい家らしい。

 確かに夫婦っぽいことはあれからあまり出来ていない。キスは二人きりになった時にしてはいるものの、他の地霊殿メンバーも住んでいるのでその先のことは出来ていない。

 だから、二人きりの空間が欲しいと思ったことはあったが、まさかこうなるとは思ってもみなかった。

 

「ここが私と真の新しい家だよ!」

 

 見てみるとそこに建てられていたのは現代にありそうなごく一般の一軒家。だか、その存在はこの幻想郷では異様な存在感を放っていた。

 あんな建物はこの幻想郷に他に存在しないからだ。

 

「どうして」

「紫とか、シャロ達に協力してもらって建てたんだよ。真、少し地霊殿で住み辛そうにしていたから、真の居た場所に似た建物を建てたつもりだけど、なにか違ったかな――真っ!」

 

 俺は気がついたら道端でこいしのことを抱きしめていた。

 

「ありがとう、ありがとう」

「真、ちょっとそういうのは二人きりの時に……みんな見てるから」

「ありがとう、本当に俺の奥さんは最高の奥さんだ」

「も、もう……真ったら」

 

 するとこいしも観念したようで俺の事を抱き締め返してくれる。

 そしてこのまま暫く道端で抱き合っていたのだった。




 はい!第136話終了

 これで異変は終了、次回から久しぶりの間章となります。

 やっと異変は一休みなので特別な話とかも書けますね。

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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