無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 久しぶりに登場した真の相棒、紬。しかし、なにやら病み期に突入していた。

 真は何とか紬の闇を取り払うことに成功したものの、こいしに浮気と勘違いされてしまってさとりに叱られてしまった。



 それではどうぞ!


第140話 馬鹿じゃねぇの?

side真

 

「真」

「ん? さとりか、どうした?」

 

 俺がいつも通りに働いていると、さとりが声をかけてきた。

 すると、なにやら一枚の用紙を寄越してきた。

 そこには色々と書いてある。

 

「来週、休みにするのか?」

「はい、いつもみんな頑張って働いてくれているので、たまには休暇が必要だと思いました」

 

 確かに、その心遣いは嬉しい。

 最近、温泉郷の手伝いばかりしていて、あんまりゆっくりできていなかったので、たまにはこいしとゆっくりとしたいと思っていたところだった。

 

「そういうことなら、有難く休ませてもらう」

「はい、ゆっくりと羽を伸ばしてください」

 


 

 一週間後、休暇を貰うことが出来たので、俺は家でのんびりとしていた。

 こいしが隣に座って俺に寄りかかってすぅすぅと寝息を立てている。

 

 俺は紅茶を飲みながら本を読む。

 最近は忙しくて本をゆっくりと読む時間もなかった。現代では読書を良くしていたのだが、こっちに来てから色々あったため、時間がなかったのだ。

 とは言っても、こっちにあるのは確かに娯楽の本もあるが、現代であるような本はあまりない。香霖堂に行ったらあるかもしれないけど。

 

 そんな感じで、読書をしていると俺も眠くなってきた。

 俺も隣で一緒に寝ようかと思って本を閉じた瞬間の出来事だった。

 

「たのもーっ!」

 

 うざったい大声が家中に響き渡った。

 

「な、何!?」

 

 今の大声でこいしも起きてしまったため、この平和で幸せな時間は一瞬にして打ち壊されてしまった……。

 この声は何度も聞いたことがあるため、直ぐに誰が犯人か分かったので、手に霊力刀を作り出した。

 

「よ、遊びに来た……ぜ」

「…………」

「お、おい、なんで無言なんだ? そしてなんで霊力刀を持ってこっちに来る!?」

 

 そのまま俺はそいつにふらふらと近づいて、そのまま霊力刀を横凪した。

 

「あっぶな! 何するんだよ!」

「うるせぇ、お前は重罪を犯した。大人しく断罪されろ!」

「何やってるのよ……」

 

 そんなやり取りをしていると、もう二名ほど姿を見せた。

 呆れ顔の紗綾と紬だ。

 

「はぁ……殺されるかと思った。普通、親友を殺そうとするか?」

「こいしの安眠を邪魔した罰だ」

「理不尽!」

 

 珍しく龍生はこっちにまで足を運んできたようだ。

 まぁ、久々に休暇を貰えたからこっちに遊びに来たと言ったところだろうが、俺たちの安らかな時間を邪魔したことは許す気は無い。

 

「で、何の用だ?」

「一応、俺達もお前と同じく戦うためにいるんだが、置いていかれてしまったなってな」

「俺は半分妖怪だ。仕方がないだろ」

「そうは言うがな、親友としては寂しいものなんだよ」

「私は少し前まで隣を歩いていたと思っていたのに、いつの間にか追い抜かされていた。クレアも真の方が上手いし」

 

 まぁ、俺はずっと戦い続けていたからどんどんと強くなって行ったし、守るものがある人は強くなるって言うのはこのことなのかもしれない。

 こいしを守りたいと躍起になっていたからな。

 だが、紗綾はクレアを使うことが出来る。頑張ればクレア王までだったら使えるはずだ。

 とは言っても、俺がまだクレア王をマスターできていないんだけどな。あの時だって、使いこなせていなかったからピンチに陥ってしまった。

 

「ということで、真先生。修行を付けてくれないですか?」

「…………お前は修行必要ないと思うんだけど、紬」

「い、いや〜パートナーとしてね。え、えへへ」

「なんだこいつ」

「紬ちゃんの顔がかつてない程にだらしなくなってるね」

 

 まぁ、この変人は置いておいて、確かに修行するのは大事な事だ。

 次いつ、どんな敵が襲いかかってくるか分からない世界だ。修行しておいて悪いことはないだろう。

 

「まぁ、そんなわけだから修行を付けてくれよ」

「……だけどなぁ」

「いいじゃん、付けてあげて」

「こいし?」

 

 俺が渋っていると、こいしがそう言ってきた。

 こいしの方を最優先にする為にも俺はどうするべきかと思っていたんだが、こいしがそう言ってくれるなら俺も修行をするとしよう。

 俺は今までずっと教えを乞いてきた。だけど今日は教える側だなんで新鮮だ。

 

 だけど、紗綾はともかく龍生の戦い方は今の俺の戦い方とはかなり懸け離れている。

 龍生は体術と弾幕で戦う。俺なんかよりも霊夢とかにお願いした方がよっぽど有意義だと思うんだけどな。

 だけど、龍生に使える技がない訳では無い。こいつは俺の感覚だが、戦いの才能自体はない訳では無い。だから、もしかしたらクレアも使えるかもしれないし、妖忌さんに教えてもらった残像や霊縛波位だったら教えられるかもしれない。

 ただ、俺は弾幕の扱いがあまり得意ではないから、その点に関しては教えることは出来ない。

 

「紗綾は俺と違ってもう既にクレアに慣れているもんな」

「うん、慣れているよ」

「じゃあ、クレアを体に纏わせるようにイメージして」

「わかった!」

「龍生、お前は普段からこれを付けて生活をしてみてくれ」

「え、これを?」

 

 俺が龍生に差し出したのは俺が妖忌さんに言われて実際に付けていたお守りだ。

 今持っても思う。なんでこんなに重いものを付けて生活していたんだと、馬鹿じゃないのかと。だが、これが実際に効果があるのだから、龍生にも会得させるために付けさせる。

 

「これを付けて走りこめ。まずはそこからだ」

「おっも! 馬鹿じゃねぇのか!」

「俺も思う」

 

 そうして龍生と紗綾の修行が始まった。




 はい!第140話終了

 ここから今まで影が薄くなってきていた龍生と初登場時から一向に強化される気配のなかった紗綾の修行編が始まります。

 この修行編が終わったら最終章です。

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
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