無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 地霊殿が休暇に入った。それによって、自由になった真はこいしと共に休暇を満喫していると、そこに龍生、紗綾、紬が真とこいしの家を訪れる。

 そこで龍生と紗綾の二人は修行をつけてくれと頼み込み、真はそれを承諾。それによって龍生は残像の特訓、そして紗綾はクレア装の特訓をすることになったのだ。

 それから数日が経った。



 それではどうぞ!


第141話 音恩の元へ

side真

 

 二人の修行を初めてから数日が経った。

 やはり二人は戦いの才能はあるため、要領よく覚えていく。紗綾なんかは次の日にはクレア装の型が完成していたため、今日にはもう。

 

「やったよ! クレア装、出来た!」

「おめっとさん」

 

 遂に紗綾がクレア装を会得した。かなり早いものである。俺はもう少し時間がかかったが、紗綾はこれだけ早く会得できたということだから、紗綾の戦闘に関する才能はピカイチということだ。

 そして龍生の方はと言うと――

 

「よ、まこっちゃん」

 

 普通に歩いていた。

 数日前まで重力に押しつぶされそうになっていた人は思えないくらいにピンピンしていた。

 

「それよりも、これを見てくれよ。香霖堂で見つけたんだ」

「なんだよ……おい」

「どうだ?」

「どうしたもこうしたもあるかぁっ!」

「がはっ」

 

 俺は思いっきり龍生の顔面を殴り飛ばしてやった。

 その衝撃で龍生の持っていた『本』が地面に落ちる。

 

「なになに? うわぁこんなのが好きなの?」

「俺は好きじゃねぇし、こんなものを嫁がいるやつに見せようとするな」

 

 そう、龍生が持ってきた本は所謂お宝本だった。

 一応ブックカバーで紗綾には見えないようにしていたものの、俺が殴り飛ばした拍子にブックカバーが外れてしまったようだ。

 しかし、こんなものを持ってこれるくらいの元気があるなら大丈夫だろう。今日の予定をそのまま実行しても大丈夫だ。

 一応こいつには毎日反復横跳びはさせている。俺の教えようとしている残像の型は出来上がっているだろう。

 

「二人とも、今日は紅魔館に行くぞ」

「紅魔館に?」

 

 二人は同時に言った。

 その言葉に俺は頷いて二人を連れて地霊殿を出ると、空を飛んで紅魔館へと向かっていく。

 

 その紅魔館ではいつも通り、美鈴が門前で眠っていたので、霊力の玉を狙撃《スナイパー》を投げつけてやった。

 その後に音に気がついたのか、美鈴の額にナイフが刺さっていたのを見て少し心配になったものの、いつもの事だったと諦めて紅魔館の中に入っていく。

 

 そして紅魔館に入ってきた俺たちがやってきたのは音恩の部屋だ。

 この紅魔館にやってきた目的は音恩にある。

 

「よ、音恩。邪魔するぞ」

「あ、真さん。もう少し待っててくれます?」

「ん?」

 

 言われてみてみると、音恩の姉、鈴音もそこにいた。というか、姉弟でゲームをやっていた。オセロだ。

 ただ、鈴音じゃ音恩に勝つことは出来ないだろう。なにせ、こいつの頭脳はスーパーコンピューター並の計算能力と、俺が思うにゲームに特化してボードゲームだったら無数の盤面が脳内をひしめいているのだろう。

 

「あー、またまけた……ねんくん強すぎ」

「で、真さんはなんの用で……あ、龍生さん、燐火さん、紬さんも居たんですね。いらっしゃいませ」

「うん、お邪魔してるよ。音恩君、ゲーム得意なんだね」

「得意ってレベルじゃねぇよ。おんくんは化け物だからな」

「おんくんいうなおんくんって」

「実は音恩に修行の手伝いをしてもらおうと思ってな」

 

 俺は事の顛末を音恩に説明していく。

 まぁ、端的に言うと音恩に二人の手合わせをお願いしたいということだ。

 音恩は強い、少なくとも俺はそう思っている。音恩に頼めば有意義だろうとそう思ったのだ。なにせ、音恩は恐らくクレアを使った状態の俺に匹敵するほどの実力を持っている。

 ギアモードLv5(ファイナル)を使った状態の音恩の力は計り知れない。

 

「なるほど分かりました。じゃあ、お相手します」

「頼むな」

「え、おんくんと戦うのか? この状態で? お前は俺に死ねと?」

「私もギアモードLv5の力は知らないんだよね。鈴音からなんかヤバいって聞いただけで。だから、少し怖いね」

 

 紗綾は怖いと言う割には少し楽しそうに笑っている。こいつは生粋の戦闘狂になれるだろう。

 対する龍生は単純に音恩の力を恐れてごねている様子だった。確かに音恩の実力はみんな知っている訳だし、俺と音恩の戦いを見たら恐怖を覚えるのも当然だろうけど、あれは特殊だっただけだ。

 ある程度強くなるまでは音恩も手加減をしてくれるだろう。

 

 その旨を伝えて俺たちは龍生を引っ張って闘技場へと向かう。

 ここでならある程度、激しい戦いをしても問題は無い。

 

「僕は久しぶりに体を動かすんだよね。だから、少し準備をしていい?」

「あぁ、いいぞ」

 

 俺から返事を聞くと音恩は屈伸や前屈などをして体を解していく。その直後、音恩の右目に歯車模様が浮かび上がった。

 なんか嫌な予感がする。

 

 地鳴りのような音が鳴り響く。

 それと同時に壁がゆがみ始めた。

 

「うん、片目だけど使えますね」

 

 音恩はキルタワーでの戦いの後、左目を失ってしまった。それによって目を使わなければ発動できない目技(もくぎ)であるギアモードの威力は減ってしまったらしいが、それでも、普通に機能するあたり、さすが音恩と言ったところだろう。

 あれは音恩のパソコンでものを操れる能力を応用してその力をその身に宿らすことができるように拡張したものなのだという。

 

「オーケーです。何時でも行けますよ」

「そうか、それじゃ龍生、お前からだ」

「まこっちゃんがそんな冗談を言うなんて珍しいねぇ〜」

「行け」

「まぁまぁ、分かってるから。なれない冗談を言わなくても――」

「行け……」

「……はい」

 

 龍生と音恩の手合わせが今、始まる。




 はい!第141話終了

 どうでしたか?

 次回、龍生対音恩ですが、ここでこのメンバーを強化した理由は一応、最終章で使おうと考えているキャラだからです。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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