無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 新たなる龍生達の修行とは手合わせだった。

 その相手に真が選んだのは音恩。

 果たして龍生達は音恩に勝てるのでしょうか?



 それではどうぞ!


第142話 手合わせ 〜龍生対音恩〜

side真

 

 久々に龍生の戦いを見る。

 最近は修行こそ付けていたものの、戦いを見るの自体はかなり久々と言えるだろう。

 未来の俺が現れた時以来だからな。

 

 そして龍生と音恩の二人が向かい合う。

 最近は音恩も前線から退いていたから戦う機会もなかっただろう。

 二人にとっては久しぶりの戦いってことだ。

 

「それじゃあ、始めるぞ」

 

 俺は二人の様子を確認する。

 龍生は素手、音恩はパソコンを構えて臨戦態勢に入った。もう何時でも戦えるっていう状況だな。

 

「始め!」

 

 そう合図をすると、龍生は飛び出して音恩に急接近する。

 しかし、重りは付けたままなのに、あのスピードで動けるとは流石龍生だ。

 確かに戦いの数で言ったら俺の方が上で、実力も高いかもしれないが、龍生の霊力操作は俺を上回っていると考えている。

 龍生は修行中に成長し、霊力で脚力を増強する事ができるようになった。

 弾幕すらも多く張ることが出来ない俺は、どれだけ頑張ったところで、この技術は会得できる気がしない。

 

「っ! 弾幕展開」

 

 すると音恩は目にも止まらぬ速度でパソコンを操作し、周囲に弾幕を作り出すと、エンターキーを強めに叩く。

 その瞬間、周囲の弾幕は一斉に龍生へと襲いかかった。

 

「この位の弾幕を対処出来ないで、妖怪と戦うことなんか出来ねぇって!」

 

 龍生の行動に俺は目を見張った。

 何と、強化したその足で音恩の弾幕を全て蹴り落としているのだ。

 通常、他人の弾幕を触ることが出来ないので、蹴り落とすことなど不可能に近いのだが、それをやってのける龍生はやっぱり俺の考え通り、戦いの才能がある。

 

「俺の新スペルカードを見せてやるぜ! スペルカード発動、《奈落落とし》」

 

 そう宣言すると龍生は飛び上がった。その瞬間に龍生の前後左右に弾幕が出現し、それが一斉に音恩に向かって飛んでいく。

 

「なるほど」

 

 その攻撃を音恩は飛んで回避、したかと思ったその直後、大量の弾幕が音恩を押しつぶすかの如く真上から襲いかかった。

 

「これはっ」

「これが俺の《奈落落とし》の真骨頂! 正面の弾幕に気を取られている間に真上から弾幕を落とす!」

 

 なるほど考えたな。

 今の龍生では正面から挑んでも音恩には勝てない。しかし音恩は霊力操作を殆どパソコンに頼っているため、他の奴らよりも反応が鈍いところがある。

 他の奴ら相手にはどうかは知らないが、音恩相手ならば十分有効打になり得る。

 

 さて、音恩はどう出るか……。

 

「くっ!」

 

 ドカーンとものすごい音と煙を立てて音恩の姿を包み込む。

 だが、この場にいた全ての人物が結果は分かっていた。

 異常なほどの霊力が漂っていたからだ。

 

「今のは危なかったです。まさか、ギアモードレベル(ツー)まで使うことになろうとは。速度特化型のレベル(ツー)でなければ間に合いませんでした」

「嘘……だろ」

 

 煙が晴れたその先に見えたのは、瞳に歯車が二つ出現した音恩と覆うように動いた床だった。

 もしかしたら龍生ならギアモードを発動させることが出来るかもしれないとは思っていたが、レベル(ツー)まで使わせるとは思っていなかった。

 

「じゃあ今度は僕ですね」

 

 音恩が手を振り上げると床の煉瓦がどんどんと盛り上がっていき、拳の形に変形した。

 そして手で拳を作ると、音恩はその拳で空中を殴りつけた。

 

「なっ」

 

 するとその拳に連動して煉瓦の拳が龍生へ襲いかかる。

 これが音恩のギアモードの能力、能力を拡張し、大地をも操ることができるようになった。

 久々に見たがものすごい迫力だ。

 

 その拳を龍生は重りが重いせいか、やっとの思いで回避し続ける。それでも回避出来ているのは流石だ。

 

 龍生がさらに一歩踏み出した瞬間、龍生の足下が一瞬だが、俺の目にはキラリと光ったように見えた。

 そしてその場所を音恩の煉瓦の拳が殴りつける。

 その瞬間、周囲の空間が切り抜かれたかのように空間が無くなった。

 

「《空喰(くうばみ)》だ。空間そのものを食らうトラップ系のスペルカードだ」

 

 なるほど、あの時に足下が光ったのはそれを仕掛けたからなのか。

 俺が知らない間にも龍生は一人で色々と強くなるための努力をしていたようだな。

 

「これからは真ばかりに頑張らせるわけにはいかねぇ。真には奥さんも居るんだ。これからはこの幻想郷を俺らで守っていかないといけない。今のままじゃいけないんだ!」

 

 その瞬間、雷が落ちたような衝撃が走った。

 この霊力量、凄まじい。何か、龍生にとんでもない事が起こっているようだ。

 

「俺だって戦えるってことを証明してやる!」

「まずいっ!」

 

 龍生は拳を握り、音恩へとかけて行く。

 そしてその拳を思い切り音恩に向かって振り下ろすと、それに反応して音恩も床を操作して壁を作り上げる。

 しかし、龍生の拳がどんどんと貫通力を増していき、レンガの壁が今にも破壊されそうだ。

 

「まずい!」

 

 音恩は破壊されることを認識した瞬間、周囲の煉瓦もかき集めて一つの強固な壁にする。

 だが、それでもどんどんと陥没していく壁。

 

「レベル(スリー)っ!」

 

 音恩の瞳の歯車が一つ増えた。

 それによって霊力量が増え、霊力操作も向上し、どんどん壁も強固なものへと変化していく。

 

「だァっ!」

 

 すると何を思ったのか音恩は壁を殴りつけた。

 その瞬間、壁の接続部分が切り離されたようで、龍生は壁ごと殴り飛ばされた。

 

「危なかった……あの力は意外だった。ギアレベルを(スリー)にしなかったらあそこで倒れている龍生さんと僕が入れ替わっていただけでなく、僕は一生動けない体になっていたかもしれません」

 

 片目だけのギアモードだとはいえ、音恩にレベル(スリー)まで出させるなんて……。

 

「凄いなお前」

 

 床に倒れている龍生を見ながら言う。

 戦いの結果だけでいえばお前は負けだが、あそこまで力を出させたお前の勝ちだと俺は思う。

 

「お疲れ」




 はい!第142話終了

 龍生対音恩でした。

 龍生の意外な力が発揮され始めています。

 Second stageでは真メインで進行していましたが、無意識の恋全体で言うと龍生も主人公枠ですので、強くなりますよ〜!

 真はさとり妖怪の力、音恩はギアモード。
 龍生はどんな能力を持っているんでしょうか?

鈴音「ねぇ、私は!? 私も主人公枠なのに、初期から全く強化されてなくない!?」

 安心してください。音恩と来たら、鈴音を強化しますよ。
 ですが、鈴音はそもそもが強いんですよね。味方との連携最強なので、そこまで強化する意味が分からないんですが、他の主人公が強化されているのに強化しない訳にはいきません。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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