無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

166 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 龍生と音恩の手合わせ。

 龍生は真の知らないところでも努力を重ね、そして音恩のギアモードレベル2まで引き出すほどの実力を付けていた。

 しかし、音恩の実力には及ばず、龍生と音恩の手合わせは音恩の勝利に終わった。



 それではどうぞ!


第143話 手合わせ 〜紗綾対音恩〜

side真

 

 とりあえず龍生は隅の方に移動させてそのまま寝かせておく。

 次は紗綾なので、紗綾も刀を構えていつでも準備オーケーと言った感じだ。

 対する音恩もそこまでのダメージは負わなかったようで、今すぐにでも戦いを開始そうだ。

 

 ただ、少し心配なのは音恩の体力。音恩は元々インドア派故に体力が少ないって言うのが弱点だ。そんなに長い間、戦い続けることは出来ない。

 だが、さっき龍生とあれほど激しい戦いをしたことにより、少なからずとも体力を消耗してしまっていることだろう。

 紗綾も弱いわけじゃない。今のままで戦いを続けられるかどうか。

 

「音恩、大丈夫か?」

「はい、僕は大丈夫です。僕は紗綾さんと戦ったことがなかったので、一度戦ってみたいと思っていました」

「奇遇ね。私もあなたのキルタワーでの活躍を見て、戦ってみたいと思っていたのよ。異移を追い詰めるその実力、見せてもらうよ」

 

 二人とも、意外に好戦的だった。これならばなんら問題はないだろう。

 音恩も大丈夫だと言っている。

 ただ、確実なのは龍生と音恩が戦った時よりも激しい戦いになるということだ。

 

「それじゃあ、紗綾対音恩。始めっ!」

 

 その俺の掛け声に合わせて紗綾は走り出した。

 今は実戦では無いため、刀は峰の方を向けて構えているが、紗綾の構えはいつ見ても迫力を感じる。

 

「いっけぇっ!」

 

 音恩はそれに対応するために弾幕を張って紗綾に向かって放つものの、紗綾は全て見切って峰打ちで斬り伏せた。

 

「いや、峰打ちで斬るのは反則でしょう!?」

「火剣《炎の剣》」

 

 次に紗綾の刀が燃え始める、これが紗綾の真骨頂とも言えるだろう。

 

「ギアモード!」

 

 音恩も負けじとギアモードに入る。歯車が一つだけなのでレベル(ワン)だ。

 

「たぁっ!」

「くっ!」

 

 がぎぃぃん! と双方の攻撃がぶつかり合う音が鳴り響いた。

 紗綾の振り下ろし、そして音恩の壁の拳。その二つの攻撃がぶつかり合って衝撃波が広がる。

 

「っ!」

 

 その次の瞬間、紗綾は何かを感じとったのか、背後に飛び退くと、その拳が変形して紗綾の元いた場所を握り潰してしまった。

 紗綾は霊力操作がかなり上手い。だからこそ音恩が霊力操作をしていることに気がつくことが出来て回避出来たのだろう。

 流石は紗綾だ。

 

「操作《己の赴くままに》」

 

 音恩のスペルカード。それを使用した瞬間、紗綾は身動きが取れなくなってしまう。

 これは音恩の相手の行動を操作するスペルカード、だがこんなものは紗綾には通用しないだろう。

 

「クレアっ」

 

 刹那、ものすごい圧力の霊力が周囲に放たれる。

 そんな霊力の前には音恩の霊力の糸など簡単に断ち切れてしまう。スペルカードを解除してしまう。

 

「ふぅ……私は真の横に立てるように、どんどん強くなる! 《炎陣(えんじん)》」

 

 紗綾の体から炎が上がる。

 体が燃え、歩いた場所を燃やしていく。かなりすごい絵面だが、霊力量がものすごい増え、スピードが――

 

「なっ、いつの間に!」

「私はただ、この戦いに勝つだけ!」

 

 俺の目で追うのもやっと(・・・・・・・・・・)な程に速くなった。

 目にも止まらぬ速度で音恩の目の前までやってきた紗綾は刀を音恩に向かって振り抜く。

 

「《極炎陣》っっっ!!!」

 

 燃え盛る刀が振り抜かれ、炎の軌跡が出来上がる。だが、そこには既に音恩はいなかった。

 俺も今のは音恩に直撃するかと思ったが、その攻撃は音恩に回避されてしまったようだ。

 

 見失ってしまったため、周囲を見回してみて俺は驚愕した。何と音恩は床にめり込んでいたのだ。

 

「僕はフィールド全体を操れるんですよっ!」

「がっ!」

 

 紗綾は床で作った拳のアッパーが腹に直撃し、思い切りぶっ飛んで壁にめり込むくらいの勢いで激突する。

 

「かはっ」

「地面を凹ませて、その中に飛び込むことで回避しました。レベル(ツー)じゃ無ければ間に合いませんでしたよ」

 

 音恩の言葉を聞いてよく見てみると確かに音恩の瞳の歯車が二つに増えていた。

 なるほど、スピード特化型であるレベル(ツー)であれば間に合うということか。

 

「やるね」

「いや、ちょっと僕も驚きました」

「じゃあ、本気でやろうかな」

 

 その次の瞬間、紗綾の刀からオーラが立ち上り始める。

 あれはクレア装、どうやら一点に集中させることによって力を高めるっていう技はマスターしたようだ。

 本当に紗綾は覚えが早い。

 

「なら僕はレベル(スリー)、これで相手をします。今までより、少し強いですよ。攻撃特化型です」

 

 なるほど、だからさっきは龍生を殴り飛ばせたというわけか。

 

「《炎弧(えんこ)》」

「《ロックシュート》」

 

 紗綾は燃え盛る霊力斬を、音恩は床の煉瓦を一つ弾いて飛ばした。

 その二つは丁度中心でぶつかり合い、衝撃波が広がっていく。その威力は壁をも削るほどだ。俺も立っているだけで精一杯。

 

「くっ! レベル(フォー)

 

 ドカーンと轟音を立てて爆発する。

 音恩の瞳には四つの歯車が出現していた。どうやらレベル(フォー)にしたことによって何とか相殺することが出来たようだ。

 元々、紗綾はジーラ殺し屋隊の一員だった。そのため、実力はかなり高い。そこに修行なんてしたものだから、恐らく音恩では敵わない位に強くなったのかもしれない。

 

「く、降参です。今の僕ではレベル(ファイナル)を使えるほどの力はない。レベル(フォー)では燐火さんには敵いません」

「そう?」

 

 遂に音恩が白旗を上げた。

 それによって二人は技を解除する。そして二人とも実力者だったせいか、かなり力の消耗が激しいようで、その場に倒れ込む。

 

 紗綾ならばもしかしてとは思っていたものの、龍生まであそこまで強くなっているとは思わなかった。

 これならば二人に任せることが出来るかもしれない。




 はい!第143話終了

 今回は紗綾と音恩の手合わせでした。

 龍生よりも激しい戦いになりましたね。

 音恩は片目を失ったことによってレベル(ファイナル)の力を十分に発揮する程の実力が失われてしまいました。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。