それでは前回のあらすじ
謎の男が目を覚ました。そして何かを画策する。
すると、霊夢が真を敵対視し始めた。これはどうなってしまうのか?
それではどうぞ!
side真
俺は目を覚ます。
隣にはこいしが寝ている。この状況に慣れてきており、これが俺の中でいつもの光景となってきている。それがとても幸せだ。
外を見てみると、とてもいい天気だ。雲ひとつない。地底でなんで空があるのかが未だに不思議だ。これが幻想郷クオリティーということだろう。
さて、いつも通りに今日は屋台の準備をするか。そう思って扉を開けた瞬間の出来事だった。
瞬間的に俺は危機を察してその場から飛び退いた。
すると、ものすごい爆発とともに玄関が消し炭になってしまっていた。
思い返してみると、今の弾幕は陰陽玉だったような気がしなくもない。
本当はこんなことを考えたくもない。だが、これが事実だと言うならば受け入れるしかないだろう。
俺は上空にいるそいつに視線を向けて睨みつけながら声を発した。
「よう、これはどういうつもりだ? 博麗霊夢。博麗の巫女は無蓋な一般市民も襲うのか?」
「無害な一般市民? 違う。あなたを生かしておくと幻想郷が崩壊する」
何を言ってるんだこいつ。一瞬、そう思ったものの、霊夢のその目を見て俺は気がついた。
今のあの霊夢の目に生気が宿っていない。つまり、霊夢は正気じゃない。催眠のようなものをされている? いや、霊夢がそんなものにやられるか?
そんなことがあるはずが無い。となると、これはもっと大きな事件がこの幻想郷内で起こっているに違いない。
今はとりあえず霊夢から逃げなければ。
どうやら今の霊夢は小気を失っているものの、ターゲットは俺に絞られている様子だ。
その証拠にさっきから通りかかっている近隣住民を霊夢はスルーしている。
全く、幻想郷最強の巫女さんに追われるとか、どんな無理ゲーだこれは。
いや、霊夢が催眠にかかったくらいだ。他にも催眠にかかった人がいてもおかしくない。
「はは、クソゲー」
俺は思わず笑うしか無かった。
その時だった。
「霊夢、伏せろ!」
その声が聞こえてきた瞬間、霊夢の背後から極太のレーザーが迫ってきて俺の視界を覆い尽くした。
おいおい、これはなんの冗談だ一体。
俺が考える敵に回したくないコンビが敵に回っちゃってるな。
そう考えながら逃げる余地もなく、その極太レーザーに巻き込まれて家の壁を突破ってぶっ飛ばされる。
正直、死にそうなほど痛い。だけど、一発くらったところで俺は死にはしない。
何とか衝撃を利用して逃走を図ることにした。
霊夢と魔理沙とは絶対に戦いたくないからな。
何とか逃げ延びた俺は妖怪の山まで来た。
確かにここは強い奴らが多いけど、そこまでの人数はいない。
さっき見たところ、近隣住民は俺の事をスルーしていた。だが、最後に見た人は確実に俺に敵意を燃やしているような目をしていた。
つまりは、時間経過で俺を敵対視する人が増えていくんじゃないかと言うのが俺の考えだ。
最終的にはこの世界、この幻想郷全てを敵に回した状態で異変を俺一人で解決。
やべぇほどに強いやつや逃走不可能のやつまでいる状況で?
「なんてクソゲーだ? これがゲームなんだとしたらこのゲームを作ったやつの頭を疑うレベルだぞ」
とりあえずここでじっとしていても始まらない。どうにか誰にも見つからない状態でこの異変の事を探らなければ。
その瞬間だった。
目にも止まらぬ速度で俺の体に衝撃が走って突き飛ばされてしまった。
「か、は……何が、おこって……」
「見つけましたよ真さん。大人しくお縄に着いてください」
どうやらもう既に厄介な人にまで伝染してしまっていたようだ。この人相手には逃げることは実質不可能。なにせ、この人は幻想郷最速を謳っているのだから。
「文、今日のところは見逃してくれないか?」
「じゃあ、投降してください」
「それは、見逃してくれてないよな」
「じゃあ、死んでください」
「多分この状況は投降しても死刑なんだよな。つまり、死刑or死刑? おっと、俺はテロリストかなにかなのか?」
「はい」
「はいじゃねぇよ! 何もしてねぇだろ!」
何もしてないのにテロリスト扱いはかなり行かれているような気がするが、あの文も正気の目じゃない。つまり、あれは本心じゃない。そこだけが救いだな。
だが、ここからどうやって逃げるか。本来だったらこれで詰みなんだよな。
だけど、逃げるしかないだろ。みんなには罪はない。戦うのは得策ではない。
そう考えて振り返り、走り出すものの、ものすごい速さで文が追いかけてくる。
逃げても無駄か……そう思ったものの、急激に背後で文が舷側するのを感じた。
何が起こったのかは全く分からない。今も尚、俺の事を追い続けてきているのは確かだ。
だが、急に俺よりも遅くなったというのは確かだ。
ならば全然逃げ切ることは可能だろう。そう考えて走り続け、何とか俺は文の追跡を振り切ることが出来た。
これで一安心だろう。逃げた先が人里ということを除けば。
まだ人里の人間には伝染していないようで、俺を攻撃してくるやつは現れない。だが、何時どこで攻撃されてもおかしくないから気をつけないといけない。
「あれ? 真じゃないか」
話しかけられて恐怖により一瞬、肩をふるわせるものの、その声は確実に正気そのものだった為、安心してその声の主へと振り返る。
「久しぶりです慧音先生」
はい!第151話終了
真いきなり大ピンチ。
そして何故文は突然遅くなってしまったのか?
それでは!
さようなら
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