無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 天邪鬼の話を聞いて真は拠点に案内してもらうことにした。

 そこで案内してもらった場所は――命蓮寺。



 それではどうぞ!


第154話 レジスタンス

side真

 

 金髪で妙な格好をしている。

 そして、絶大的なオーラを感じる。この寺の信仰対象と言うやつなのだろう。

 

「俺の事を付けていただけあって、俺のことは皆知っている感じか?」

「名前だけはね」

 

 さっきもこのメッシュ少女は面識がないのが重要と言っていたな。

 となると、ここには面識のない連中が集まってきているのか?

 

「正邪お疲れ。大活躍だね」

「褒めないでくれ。私は命令されたからやっただけだよ」

 

 やっぱり照れている様子の正邪と呼ばれた少女。

 照れ屋で可愛い。

 

「で、今のこの状況を説明して欲しいんだけど」

「実は私もあんまり理解してないんだよね」

「え」

 

 あっけらかんと言い放つ星に肩を落としてしまう。

 今までここにくれば直ぐに全てが分かると思っていただけに、聞いても分からないと言われて肩の力が抜けてしまったのだろう。

 そんな俺を見て申し訳なさそうな表情になる星。

 

「いや、大丈夫。勝手に思い込んでいたのは俺だ」

「まぁ、状況くらいは知っているから、話してやったらいいんじゃね? 私は口下手だからパスな」

「分かりました」

 

 そこであることに気がついた。

 

「そういえば、お前の名前を聞いていなかった。そっちは俺の事を知っているみたいだけど、俺にとっては全く知らないからな」

「はぁ、この流れで聞くのかよ。ってか、忘れていたのか。まぁいいか。私は鬼人(きじん) 正邪(せいじゃ)。これで満足か?」

「ありがとう」

「じゃあ、話し始めますね」

「よろしく頼む」

 

 俺が頼むと星は現状の説明を始めた。

 そしてその説明を聞いて目を丸く見開いて驚くこととなった。

 

「現在、幻想郷が崩壊を始めています」

「はぁっ!?」

 

 幻想郷の崩壊。

 正邪からそれらしき説明は受けていたものの、実際に現在進行形で崩壊していると言われるとかなり驚いてしまった。

 未来の俺が地獄で暴れた時も幻想郷の崩壊の危機だと言われたが、あの時は直ぐに崩壊するものではなかった。

 

「……まずい状況じゃねぇか」

「そう、そしてその肝心の崩壊開始地点は博麗神社。ちょうど博麗大結界がある場所から崩壊を始めています。一日もすれば博麗神社周りは跡形もなく消し去り、一週間もすれば幻想郷の半分は消し飛ぶでしょう。なので、この計算で行くと、タイムリミットは二週間。ちょうど、今日がその最初の日です」

「あと二週間しかないのか!?」

「あぁ、そうだ。二週間で私たちは主犯を探し出し、ぶっ潰さなければいけないということだ。どうだ? いい鬼畜具合だろ?」

 

 今までの異変とは訳が違う。

 本当にこの期間に幻想郷の未来がかかっている。

 

 こんな短期間にそれだけの事ができるか? 可能なのか?

 だって、主犯の手がかりも無い。そもそも、どんな原因なのかも全く分からない。

 今動けるのはこの寺にいる人達のみ。それに加えて俺は自由に動けない。

 

「……いい鬼畜具合だな。これがゲームなんだとしたら音恩が泣いて喜びそうだ。だが、これがゲームじゃない。現実だ。本当に二週間以内に解決しないとこの幻想郷は滅びる」

「確かお前は外の世界の住人だったんだろ? なら、最悪、お前だけで逃げることも出来る。私たちに強制する権利はないんだよ」

 

 冷たく突き放している口調だが、正邪は俺の心のことを心配してくれている。

 確かに俺はさっきまで仲良かった人達に襲われてかなり精神的に来ていて、逃げ出したいとも少し思ってしまっていた。

 だけど、正邪の提案を聞いて思ったんだ。

 

 俺一人逃げてもその先にあるのはただ悲しい現実なんだって。

 

 もう、二度とこの前のようなことは起こさせない。絶対に、許してたまるかよ!

 

「大丈夫だ正邪。心配してくれてありがとうな」

「心配なんてしてねぇよ! 誰がついさっき会ったばかりの人間に感情移入するかってんだ」

「大丈夫だ。大丈夫。俺は大丈夫だ」

「あんた、自分に言い聞かせてないか?」

 

 図星だった。

 俺だってこれ以上、この異変に関わるのは怖い。でも、やらなければいけないんだ。

 大切な人を守るためにも。

 

「俺、やるよ。ただ、そんなに二週間も要らない」

「と言うと?」

「一週間だ。一週間で全て蹴りをつける」

「おぉ、大きく出たね」

 

 これくらい見栄を張って居ないとやっていられない。

 俺だって、過去一で震え上がりそうなくらいに怖いんだよ。みんなに敵対視されて、みんなと戦わなきゃ行けないなんて、俺は死ぬよりも怖い。

 

「俺はやるよ。絶対に」

「でもまぁ、このメンバーだったら出来るかもしれないですけどね」

「え、このメンバーなら?」

 

 星が言うと、どこからともなくどんどんと人が集まってきているのを感じた。

 どうやら俺が来たのを感じて建物の裏に隠れていたようだ。

 

「ようこそ、命蓮寺へ。海藤 真さん。私は住職の聖 白蓮。これからよろしくお願いします」

「あ、よろしくお願いします」

 

 白蓮が代表として挨拶する。

 この場には結構いっぱいいた様だ。

 緑髪で犬耳のようなものが生えている人、船乗りのような格好の人、藍色の頭巾を被った人、そしてその隣にいるモクモクのおっさん、ネズミと化け傘のようなものを差している人。

 

 まるでレジスタンスでも築き上げるんじゃないかって言うくらいの構成人数だ。

 

「よし、これでメンバーは揃ったわね」

 

 突然目の前に出てくる目だらけの空間。

 幾度となく見てきたこれは神もよく使っている技だけど、この妖力は間違いない。

 最近ご無沙汰だったあの人だ。

 

「久しぶりだな。紫」

「そうね。それと、幽々子も居るわよ」

「よろしく」

 

 しかし、どういうことだ?

 俺と面識があったらダメなんじゃなかったのか?

 

「失礼ね。私たちにあれ位の洗脳術が効くと思ってもらったら心外よ。もっとも、霊夢もあれを跳ね除けて欲しかったのだけどね……鍛錬をサボっていたようね。異変が終わったらおしおきしないと」

 

 どうやら紫と幽々子には効かなかったようだ。

 まぁ、幻想郷の重鎮だし、効いてしまったら困るし、敵に回ったら即ゲームオーバーだっただろうから、そりゃそうか。

 

「メンバーが集まったと言っても、いつも通りにぬえとマミゾウが居ないけどな」

「まぁ、あの二人は自由奔放だしそっとしておきましょう。特にぬえはこんな面倒ごとには絶対に協力しないだろうし」

 

 この寺にはあと二人ほどいるらしいけど、今はいないのだとか。

 

「それじゃあ、早速始めましょうか。このメンバーで、レジスダンスを」




 はい!第154話終了

 遂に命蓮寺メンバーが登場。

 紫と幽々子も参戦して強力な仲間が増えました。

 これからメンバーの能力をフル活用して、情報を探し出し、異変の主犯を一週間以内に真は倒すことが出来るのでしょうか?

 まだまだ始まったばかりの幻想郷最大の異変。これから盛りあがっていきすよ。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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