無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 こいしから何とか逃げた真達は人里へとやってきたものの、そこでは霊夢がなにやら里の人間に聞き込みをしている様子だった。

 人里にも居場所がなくなりつつある中、こいしは偽の無意識発信源である封獣ぬえと会っていた。



 それではどうぞ!


第157話 真面目ないたずらっ子

side真

 

 この状況は不味いな。

 こいしを何とかしないと命蓮寺に帰ることは出来ないし、ここから下手に動くと見つかってしまいそうだ。

 

 どこに逃げるのが正解なんだ……。

 

 この幻想郷には知り合いが多すぎる。どこに行っても知り合いにあってしまう可能性が存在しているだろう。

 

「……なあ真」

「なんだ?」

「そんなに心配いらねぇさ。命蓮寺にはな、どんな状況でも対応できるような人材が揃ってるんだ」

「え、それってどういう」

 

 その時、こいしの近くにもう一つの無意識の力を感じた。

 無意識を操ることが出来るのは俺とこいしだけのはず。なのに、なんで俺たち以外から無意識を感じるんだよ。

 

「な? それよりも私にいい案があるんだ」

「そ、それは?」

 

 その瞬間、正邪は徐に人里の中心へと駆け出して行った。

 

「見つけたぞ!」

「捕まえろ!」

 

 すると正邪は里の人達に追い回され始めた。

 見てみると、なんと正邪の姿が俺になっていた。そして自分の体を見てみると、正邪の姿となっていた。

 どうやら正邪は能力で俺と正邪の姿を入れ替えたようだ。

 

「あの子があんな手を取るなんてね……あの時から随分と変わったわね。じゃあ、正邪の行動を無駄にしないためにも私達も逃げましょう」

「あぁ……っ!」

 

 その瞬間、さっきまであれほど感じていたこいしの無意識が一切感じられなくなった。

 そしてその代わりに【何でもひっくり返す程度の能力】使い方が頭の中に流れてきた。

 

 どうやら能力も入れ替えたようだ。

 これによって恐らく俺が無意識を感じ取ることが出来なくなったということは俺が無意識を使えなくなったということだ。

 これならばこいしに見つかることは無い。

 

 だけど、正邪が囮になるんじゃなくて、俺を放っておいて、他のみんなだけで異変解決を目指す方が良かったんじゃないか?

 

「私はさとり妖怪じゃないけど、今あなたが考えていることが手に取るようにわかるわ。あなたは確実に必要な人、死なれたら困るのよ」

 

 この異変を受けて一番異変について調べているゆかりが言うならば俺は必要な人というのは間違いでは無いのだろう。

 正邪に全てを押し付けたような感じがしてなんだか申し訳なくなってくるものの、今は正邪に任せるしかないんだと考えて俺たちは命蓮寺に帰ることにした。

 

 スキマの中を通っている最中、紫は俺に話しかけてきた。

 

「ねぇ、真。知っているかしら。正邪は命蓮寺のメンバーではないのよ」

「え、そうだったのか?」

「うん、正邪はいつも人にイタズラばかりしてみんなに迷惑を掛けまくっているからこの機会に罪滅ぼしをして欲しいと思って無理やり連れてきたの」

 

 そうだったのか。

 俺は普段、地底で生活しているからそんなに知らないが、確かに新聞を見てみるとイタズラによって被害が、などという記事が載っていたりなどしていた。

 その犯人は正邪だったのか。

 

 だけど、今の正邪の行動を見ていたらそんな姿は想像出来ないほどに真摯にこの異変に立ち向かってくれている。

 

「イタズラっ子。だから無理やり連れてきた。だけど、今の正邪はその事に文句を言うでもなく、ただただ真面目に異変解決をしようと頑張ってくれている。昔の彼女だったら今回みたいに自分から囮になろうと思うこともなかったでしょうね」

 

 何が彼女をそうさせたのだろうか。

 確かに紫に強制連行されて拒否権など存在していなかったのかもしれない。

 だからといって今の正邪は無理やり異変解決を手伝っているとは思えない。

 

「だからこそ、今頑張っている彼女を応援してあげたい。だから彼女の頑張りを無駄にしないためにも私たちが彼女が囮になっている間になんとしてでも異変を解決してみせるのよ」

「そうだな」

 

 正邪の話を聞いて俄然やる気が出てきた。

 なんとしてでもこの異変を解決してみせる。

 

 そしてスキマを出るとそこは命蓮寺だった。

 俺たちが出てくるとみんなは一斉に俺たちへと駆け寄ってきた。

 

「おかえり。で、どう……だった……あれ? 真はどこですか?」

 

 そういえば今の俺の姿は正邪に見えているんだったな。

 ならばみんなにも説明しておく必要があるだろう。

 

「あぁ、今は――」

「真は追いかけられた時に自分で囮を買ってでたわ。真がこの作戦には必要だって言っても聞かなくてね。本当に融通が聞かなくて困るわ」

 

 俺が説明しようとしたのを割り込むような形で紫がみんなに虚偽の説明をした。

 紫の言葉は全て嘘だ。囮を買ってでたのは正邪の方だ。

 今は正邪の見た目だが、海藤 真は確かにここにいる。

 

 何を思ったのだろうと紫の方を見ると真剣そのものだったため、その場では何も口を挟まないことにした。

 その後、みんなに今日の成果を発表した。

 俺が疑っていたジーラが怪しいこと、そしてこいしが敵に着いている以上、真がこの場に来ることは出来ないこと。

 

 これだけ分かったものの、本当は何も進展しちゃいない。なにせ、ジーラの居場所は全く掴めていないのだから。

 悔しいが、今日はここまでとなって今日は命蓮寺で寝泊まりすることになった。レジスタンスのメンバーは皆命蓮寺で寝泊まりする。異変が解決されるその時まで俺たちは一心同体ということだ。

 

 そして夜、何となく廊下を歩いていると縁側で月を眺めながら酒を飲んでいる紫を発見した。

 そうだ、さっきの嘘をついた真意を聞いてみることにしよう。

 

「なぁ、紫」

「なにかしら?」

「さっき嘘をついたよな。なんでだ? みんなは仲間だろう?」

「……そうねぇ、この場にいる人たちは私と幽々子を除いた人達はみんなあなたに敵対する可能性を秘めている。敵対した時にあなたの正体がバレていたら一環の終わりよ。正邪のことを真だと思っててもらった方がいい。ただそれだけよ」

 

 紫はそんなことまで考えての行動だったのか。俺は全くその事に気が付かなかった。

 だけど、言われてみればそうだ。この状況ほど都合のいいものは無い。今、さとりに合わない限り、俺は他の人には鬼人 正邪に見えている。

 俺が直ぐに見つかる可能性は低いだろう。

 

「じゃあ、そういう訳だからあなたは早く寝なさい。明日も早いのよ」

「あぁ、そうさせてもらう。紫も無理をしないで早く寝ろよ」

「分かったわ」

 

 こうして俺も眠りにつくことになった。

 早く異変を解決しないと。




 はい!第157話終了

 幻想郷崩壊まであと13日

 地味にまだ一日目だったんですよね。

 今回の一日目はかなり濃い内容だったので、ここまで長くなりましたが、二日目以降は一日目程長くはならないと思います。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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