無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 人里へ情報を集めに来た真たち、だが人里にジーラの情報を持っている人は誰一人としていなかった。

 だが、その事によってジーラは人の多いところを避けているのではないかという結論に至った真たちはアリスを撒いて魔法の森へと向かうのだった。



 それではどうぞ!


第159話 異質な霊力

side正邪

 

「はぁ……なんであんなことをしたんだろうな」

 

 私は一人になってからそう呟いていた。

 真は中々に身体能力が高かったおかげか、直ぐに人里の奴らを撒くことは出来た。

 しかし、これからどうするべきか……。

 

 ここで私が命蓮寺に帰ったらこいしに見つかってアウトだ。そして合流しても同じこと。こいしの追跡を振り切るには私が囮となってできるだけ遠くに逃げるしかない。

 

「はぁ……なんだか面倒なことになっちまったな」

 

 あれは私がいつも通りにイタズラをしようとしていた時、突然スキマに引きずり込まれ、気がついたら命蓮寺の前に立っていた。

 そして急に幻想郷の危機だとか言われても、私には何が何だかわからなかった。

 だけど、一つ分かるのはこのままだと幻想郷が崩壊してしまうということだけ。私もこの幻想郷は気に入っているから無くなるのは嫌だった。だから協力するだけ、ここまでする義理はなかったはずなんだけどな。

 

「さて、早くどこか遠くへと行くか」

 

 その瞬間の事だった。

 急に真後ろから魔力が迫ってくるのを感じた。これは人の魔力ではない、技だ。

 

 その事を察した瞬間、私は地面を蹴って回避した。

 その次の瞬間に、背後が大爆発をして爆風によって私は少し飛ばされてしまう。

 

「まさか、いきなり厄介なやつに見つかるなんてな……。霧雨 魔理沙」

「真、お願いだ。この世界のために死んでくれ……頼む」

 

 魔理沙は懇願してきている。

 私……いや、真を殺そうとしてきているのはそうだけど、悲しそうに涙を流しながら頼み込んできている。本当は魔理沙はこんなことはしたくないんだろう。

 これは完全に洗脳するわけじゃなく、人格はそのままに何らかの思考を植え付けている? 真を殺さなくちゃいけない理由が新たに植え付けられたと考えた方がいいのか。

 

「なるほどな……なんとなくこの異変の真相が、そしてこの洗脳能力の真相が見えてきた」

「何をブツブツと言っているんだ。頼むから死んでくれよ! お願いだ……」

 

 魔理沙はまたミニ八卦炉を構えて私にマスタースパークを撃とうとしてくる。

 確か真の能力は聞いたところだと【致命傷を受けない程度の能力】だ。だから何回かは受けても大丈夫だろうけど、流石に受けすぎたら死んでしまう。

 その前に、私はそんなに何回も死ぬほどの攻撃を受け続けたら精神力が持たない。

 

「なぁ、見逃してくれないか?」

「逃がすと思うか?」

「だよなぁ……」

 

 魔理沙の追跡からそう簡単に逃げられるとは思えないしなぁ……どうしたものか……。

 そういえば【無意識を操る程度の能力】を少し使えるって言っていたな。なら、これが逃げ切る鍵になるかもしれないな。

 

「あ、あそこにUFO!」

「なんだぜ?」

 

 今どきこんな言葉に引っかかる奴がいるのかと思っていたが、魔理沙はしっかりと私の指さした方向を向いてくれた。

 その隙に私は【無意識を操る程度の能力】を発動した。

 しかし、これはかなりリスクがある。なにせ、こいしに自分の居場所を伝えるようなものなのだから。

 

 だけど、ここでやられるよりはマシだ。

 

「あれ? どこいった?」

 

 私の作戦通りに私の存在を認識できなくなったみたいだ。

 この隙に逃げるか。

 

 そして私は走り出した。

 魔理沙の前から姿を消し、少し走ったところで事件が起きた。

 

「ねぇ、待ってよ」

「……不味いな」

 

 不味いことになった。

 無意識状態を認識できる人は一人しかいないからな。

 


 

side真

 

「魔法の森に着いたわ」

 

 スキマから出てくると、そこは木々が生い茂っている森だった。

 なにか普通の森と違う気配がする。

 あまりこの場所に来たことは無いんだが、かなり最悪な環境だ。化け物だけの放つ胞子が空気中を舞っている。

 

 妖怪の俺達には問題は無いだろうが、普通の人間にとっては最悪と言えるだろう。長く滞在していたら体調を崩してしまいそうだ。

 

「相変わらずここは瘴気が凄いわね」

「ジーラってやつは人間なんでしょ? こんな場所に耐えられるのかしら」

「あいつは大丈夫だ。あれだけの霊力を持っていたら瘴気を浴びても平気なはずだ」

 

 それに、この森からものすごい霊力を感じる。

 ここにやつが居なかったとしても、何かがある。その事を確信するのは容易だった。

 

「さて、とりあえず捜索してみましょう」

「そうね」

 

 紫と幽々子は早速歩き始めたが、俺はずっと考え続けていた。

 この場所に来てからずっとジーラの霊力を探っていたんだが、それに近いものはここにあるものの全くこの場所からはジーラそのものの霊力が感じられないという事だ。

 

 確実にこの場所にジーラは居た。だが、それが感じられないってことはこの場所には居ないのか?

 

 だとしたらこの霊力はなんだ? この場所でも能力を使ったというのか?

 だが、スノーランドで感じた霊力とは違う。ジーラが能力を使ったが故の霊力じゃない。

 

「……確実にこの場所には何かがある。それを探さないと今回のこの異変の真相には辿り着けなさそうだ」

 

 ただがむしゃらに捜索していても何も得ることは出来ないだろう。

 俺は目を凝らして隅々まで見てみるとするか。




 はい!第160話終了

 正邪の元にある人物が来ました。

 これに関しては誰もがわかっていると思います。

 そして魔法の森の異質な霊力の存在は?

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
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  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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