それでは前回のあらすじ
命蓮寺に帰ると誰一人としていなくなっていた、そこへぬえとこいしがやってくる。
すると二人は真たちにこいしの洗脳が解けたことを伝えた。
どういう原理なのかは分からないけども、どうやらこいしの洗脳は解けたようだ。
果たして、ここからどうなって行くのか?
それではどうぞ!
side真
とりあえず俺たちは今後についての作戦を決めることにした。
「っと、その前に、なんで俺が正邪じゃなくて真だって分かったんだ?」
「あぁ、こいしの目を覚まさせたあと、私たちは
なるほど、正邪から聞いたのか。なら正邪はまだ無事なのか。
次会った時にでも体を返してもらうことにしよう。体を交換した理由っていうのは囮って言うのもあるけど、こいしの追跡を振り切るためのものだ。
こいしが元に戻った今、正邪と入れ替わっている必要は無いだろう。
「じゃあ、作戦会議を始めるわよ」
「とりあえず霊夢達の動向を監視したいわよね~。敵の居場所をつかむことほど有利なことはないものの」
確かに、霊夢達がどこにいるか全くわからない状況では動きようがない。
ここは是が非でも霊夢達の動向を知る手段がほしい。
「ねぇ、こいし。行けるかしら?」
「どういうこと?」
「こいしが霊夢達と行動をして、こっちに無意識を送る。するとそれを真が関知するってことだろ? それは無理だろ」
「どうしてかしら?」
「だって、今の真は真じゃねぇから」
ぬえのその一言で辺りが静寂に包まれた。
そうだ。今の俺は正邪だ。体入れ替わり、能力も入れ替わった。だから無意識を感じとることができないのだ。
だからこいしの接近にも気がつくのに遅れてしまった。
「じゃあ、まずは正邪と合流することを目標にするか」
「正邪の居場所は……今は魔法の森にいるみたい」
なるほど、入れ違いになってしまったのか。
確かにあそこなら休息するのにはちょうどいい。あそこは胞子が飛び交っているから普通の人は滅多に近寄らないからな。
ただ、あそこには魔理沙とアリスっていう強い人たちがいる可能性があるからな。普通の人が近寄らないってだけで、エンカウント率は低いけどエンカウントしたら高確率で強い人だから気を付けないといけない。
昨日はたまたまアリスが人里へやって来てくれていたからよかったけど。
今日も人里にいるとは限らない。アリスが敵対してしまう可能性も考慮しておこう。
そして俺たちは再度魔法の森へと向かった。
sideこいし
時間は遡り、こいしとぬえ対面。
「やぁやぁ、こいし。海藤 真を追いかけるよりもさ、この封獣 ぬえと遊んでくれよ。絶対にそっちの方が楽しいぞ」
「ぬえ……どうして真のふりをしたの?」
「あんたをおびき寄せるためだよ。その……真? のもとに行かせないっていうのが私の計画だよ」
真のもとに私を行かせない? つまり、真を殺すことを邪魔しようとしたって言うこと?
ぬえは真を守ろうとした? 真を守ろうとする者はみんな敵だ。
「そうなの? まぁ、久しぶりだよね、ぬえ」
「そうだね」
「ねぇ、久しぶりに私と
私はおもむろに飛び上がるとぬえに向かって段幕を放ち始めた。
しかし、ぬえはその全てを軽々と回避していく。
ぬえは私からの弾幕を回避するのみで、全くもって反撃してくる気配はない。
「いきなり攻撃してくるなんてね……実にあんたらしいね」
「なんで攻撃されっぱなしなのよ!」
「ん? それはどういう意味さ……。それに今のあんたには反撃する必要は無いからね」
「どういうこと?」
私は思わず攻撃の手を止めてしまった。
全くぬえの言葉の意味が分からなかった。
ぬえと私は敵同士、攻撃しない理由などないのに、ぬえは攻撃をしないと言い放ったのだ。
「だって、こいし。あんたは今のその状況でも真のことが好きでしょ?」
「え、う、うん。好きだけど……だから殺す。間違いが起きる前に」
どうしてかは分からないけど、私の中にある真をこのまま生かしておいたら幻想郷が大変なことにあるって言う考えが私を支配していた。
どういうふうに大変なことになるのかは分からないけど、私が止めないと……大好きな人だから、私が殺してあげたい。
「ねぇ、こいし。こんな話があったらどう思う?」
「こんなって?」
「真を殺したら世界は終わりを迎えると思うよ」
「え? それってどういう……」
「今、こいしたちは簡単に言ったら洗脳されているんだよ。真を殺すようにな」
「そ、そんなことは……」
その瞬間、頭にものすごい激痛が走った。今までに感じたことの無いほどの激痛で、思わず蹲ってしさう。
なに、これ……なにか私の中で黒い何かが渦巻いている。
思考がどんどんと停止していく。何も考えられなくなる。
「こいし! お前の愛はそんなものなのか! 真は今、この幻想郷を救うためにお前たちのために戦っている! そんな時にお前が助けになってやらなくてどうする! 今、真は味方が少なくて肩身が狭い思いをしている。そんな時に一番心の支えになるのは誰なのか、よく考えてみろ。もう一度言う。お前の愛はそんなものなのか! 古明地 こいし」
「私の……愛?」
その瞬間だった。
私の思考は段々と戻ってきてどんどんとひとつの考えが強くなってくる。
このぬえのの言葉の真偽は分からない。だけど、自分の都合のいいことは信じたくなってしまうのが当たり前なんじゃないかな。
だから、私はこのぬえの言葉を信じたい。
――私は真を助けたい!
はい!第162話終了
はい、こいしとぬえが仲間に加わり、再び魔法の森へと行くことになりましたね。まぁ、今回は聖者を探すためですけど。
それでは!
さようなら
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