無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 音恩を仲間に引き入れた真達。

 シャロを助けたのはシャドウだと察した真は礼を言うも、相手にされない。

 果たしてこれからどうなっていくのか?



 それではどうぞ!


第167話 地獄のショータイム

「レミリア……頼むよ」

「本当にいいのね?」

「ああ、敵を倒すにはこれしか方法は考えられなかった。いいからやってくれ」

「音恩……分かったわ」

 

 ガブッ

 


 

side真

 

 戻るとそこにはフランもいた。咲夜が廊下で気を失って壁に寄りかかっているところを見るとフランが咲夜を気絶させてやってきたようだ。

 とても心強い戦闘要員だな。

 

「お帰り真さん」

「ただいま」

 

 あれではシャドウの協力は得ることはできなさそうだ。ここからは俺たちのみで頑張るしかないようだ。

 ただ、普段は俺たちの事を放任しているシャドウがシャロを俺たちのもとに送ってくれただけでもいいとしよう。普段だったらあんなことは絶対にしないだろうし。

 

「さて、これからどうしましょう」

「私たちはシャロが起きないと何もできないぞ」

「いや、一つだけやり残したことがあるからそれをやってきます」

 

 音恩はやり残したことがあるらしい。別に止める気はないけど、何をやり残したのかがすごく気になってくる。

 俺たちに一言だけ告げるとこの部屋から出て行ってしまった。なにやら表情を見る限り、ただならぬ雰囲気だった。何があったのかが非常に気になる。

 そう思って音恩のあとに続いて俺たちは外へ出ると俺たちは目を見開くことになった。なんと、部屋の外が断崖絶壁だったのだ。

 地面が崩壊してしまっていて。上から下まで何もなく、下をのぞき込んでみるとただ暗黒が広がっているのみだった。

 

「ち、やべぇな。崩壊の魔の手がここまで迫ってきているとは……」

 

 ここまでなってしまっていたら制限時間は1週間もない可能性が高い。

 どうにかしてこの陸の孤島となってしまった音恩の部屋から脱出しようと試み、飛ぼうとするものの、崩壊の範囲内に俺の服が侵入すると一瞬にして消滅してしまったので、俺は慌てて部屋の中に戻る。

 

「だめ、スキマも使えないわ。私たちは完全に隔離されてしまったのよ」

 

 どうやらどんな技でもこの崩壊した場所を超えて使うことは不可能のようだ。俺も崩壊地点に向けて弾幕を投げたものの、一瞬にして消滅してしまった。

 

「ど、どうしよう……お姉さま、助けて……」

 

 まずい。このままじゃ俺たちが崩壊の餌食になってしまう。

 おそらく壁の向こうもすべて崩壊してしまって俺たちのいるこの場所だけが無事という感じなのだろう。まるで俺たちが絶望する姿を見て楽しんでいるかのような所業だ。

 となると、もしかして俺たちの事を見ているのか?

 

「はーい。皆様、どうもお待たせいたしました……華麗な処刑ショーの始まりでーす」

「っ!」

 

 そんなおどけた声が聞こえた瞬間、この場にいたみんなが息をのんだのがわかった。そして、この声の正体が誰なのかも一瞬で把握した。

 こんなことをする奴は一人しかいない。

 

「この中継は各地に出現したモニターにて放映中です」

 

 すると俺たちの目の前に小型のカメラのようなものが出現した。

 見た目は完全に文の持っていたカメラそのものだが、このカメラには妖力が込められている。確実にただのカメラではない。

 

「これからこの場にいる罪人たちを処刑していきたいと思いまーす!」

 

 なるほど、この状況はこいつが意図的に作り出したものか。

 そして誰がやっていることなのか、この一言ですぐに確信した。この異変の主犯、だが、声はジーラとは全く別のものだ。全く……どうなっているんだ。

 

「君たちはこの処刑から逃れることはできないので無駄な抵抗はやめてねー。あひゃひゃひゃひゃ」

「早くここから出せー!」

 

 フランはこの状況に激怒し、レーヴァテインを作り出すとカメラに向かって切りかかる。

 

「おっと、危ないですねぇ……ですが、その程度の力では私を倒すことは不可能と断言しますよぉー」

「くっ!」

「フラン!」

 

 カメラはフランのレーヴァテインを回避すると下に回り込んで腹に勢いよく体当たりをする。

 するとフランの体は吹っ飛び、壁に激突した。

 ものすごいダメージだったようで、フランはもうしばらく動けないだろう。

 

 しまったな……外にいるのは音恩とこいしのみ。

 音恩の能力ならばもしかしたらこのカメラをハッキングして倒すことができるかもしれない。

 

「はいそこ、今、ばからしいことを考えましたね?」

「なに?」

「南雲音恩が外にいる? 思わず笑い転げるところでしたよ~」

「な、なにがおかしい!」

「何がおかしいって……」

 

 その瞬間、カメラは妖力の煙に包まれ、姿を隠した。

 そして煙が晴れた瞬間、俺たちは目を見開くこととなった。

 

「なにって……僕が南雲音恩だから」

「え」

「いいねぇ、最高だねぇ! その絶望の表情をもっと見せてよ!」

 

 なんと、カメラは音恩に変化してしまったのだ。

 つまり、俺たちがさっきまで接していた音恩は全部こいつというわけで、最初から俺たちはこいつの手のひらの上で踊らされていた。そして、最初からこいつに俺たちが勝てる道理はなかったということだ。

 

 圧倒的絶望。だれもこいつに対抗する手段を持っていない。

 

「本物の南雲音恩はどこだ!」

「そこのクローゼットを見てみたら~? きひゃひゃひゃ」

 

 促されるがままに俺たちはクローゼットへと近づいていく。

 そして恐る恐るクローゼットを開けた俺たちは戦意を喪失してしまった。

 

 なぜならそこには抜け殻となってしまった音恩の姿があったからだ。

 体は冷たくなっており、脈はおろか心臓の鼓動すらない状態。完全に息絶えてしまっていた。

 せめて抵抗しようとはしたのだろう。目を見てみると歯車が目に浮かんでいた。だが、普段なら回っているその歯車も完全に動きを止めてしまっていた。完全に機能が停止してしまっている。

 

「こいつの最後は面白かったよ! あまりの絶望に耐え切れなくなったんだろうね……最後は自分の心臓にナイフを突き刺して死んでいったよ! とても滑稽だよね!」

「……お前だけは……お前だけは殺す!」

 

 命を賭してでも殺してやる。

 絶対にこいつの事は許さない。

 

「へぇ……やれるものなら、やってみなよ!」

 

 カメラへと戻ったやつに対して俺は霊力刀を作り出して切りかかる。だが、謎の力によって吹き飛ばされてしまった。

 

「ぐっ!」

 

 こうなったらクレア王で!

 そう思った次の瞬間だった。

 

「ぐぎぐぎぎぎぎぎぎ」

「はぁ……やっと成功した……手こずらせやがって」

 

 カメラの変な音とともに、もう絶対に声を聴くことが無いと思っていた人物の声が俺の耳に届いた。

 

「全く……死なないって言っても血液は循環しないから辛いんだからな!」

「音恩!」




 はい!第167話終了

 遂に物語に進展が!?

 そしてこのカメラの正体は?

 音恩はどうやって助かったのか!

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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