無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 こいしのピンチを感じ取った真達は急いでこいしの助けに入った。

 だが、相手は物凄い強さを誇り、ライトがやられてしまう。

 果たして真達はこの状況をどう打開するのでしょうか?



 それではどうぞ!


第170話 能力を封じるために

side真

 

「殺し合いの前に一つ、自己紹介をしておこう。俺は鬼琉(きる)という。海藤 真! 貴様を抹殺するために派遣された。まぁ、お前ごときを殺すのに何を手間取っているんだっていう話だが……まぁ、いい。俺がお前を一瞬で葬り去ってやろう。なに、安心しろ。痛みは感じさせない」

「っ!」

 

 明らかにヤバい圧を感じる。

 あのカメラ野郎、デイもヤバいやつだとは感じたが、こいつはこいつでまた違ったヤバさを感じた。

 それは強さだ。デイとは直接会ったわけじゃないからどれほどの強さなのかははっきりと感じ取ることはできないが、おそらくこいつはデイよりも強い。

 俺の蹴りをもろともせずに平然と立ち上がって攻撃してきたほどの相手だ。ヤバくないわけがない。

 

「へっ、やれるものならやってみやがれ」

 

 その瞬間、奴は一瞬にして俺の目の前までやってくると、俺に拳を振り下ろしてくる。

 俺は回避は不可能だと判断して腕をクロスさせて防御の体制に入った。

 だが、その威力は規格外なものだった。防御はほぼ無意味なほどの威力に俺は殴り飛ばされてしまった。

 

「ぐあぁぁぁぁぁっ!」

 

 普通だったら腕の骨が確実に折れてしまう。

 だが、今の威力は俺にとって致命傷のダメージ出会ったおかげで、能力が発動し、腕が折れることはなかった。

 しかし、そのダメージを実際に受けているので、猛烈な痛みが襲い掛かってくる。

 

 こいつはヤバい。

 

「食らいなさい!」

「私の死の力からは逃れられないわよ!」

 

 紫と幽々子は弾幕を放つものの、鬼琉は立っているだけだった。

 その直後、驚くべきことに、鬼琉の事を避けるように弾幕が飛んで行ったのだ。

 

「何もしていないのに弾幕が逸れた?」

「どういうことよ」

 

 クレアを使えるからわかる。

 こいつの使っているこの力、これはクレアだ。そしておそらくライトも気が付いている。

 霊力のさらに上の力がクレアだ。そのクレアには霊力では勝てないので、押し負けるっていうのは当然の原理。

 だから霊力や妖力で作った弾幕ははじかれる。

 

 こいつを倒すにはクレアが必要なのだが、今ここでクレアを使えるのは俺とライトしかいない。だが、ライトはまだ動けなさそうだ。

 となると、俺が戦うしかないだろう。

 

「みんな、俺がこいつと戦う」

「もしかして一人で戦う気?」

「一人で戦うなんて危険よ!」

 

 みんなに心配の声をかけられるものの、俺の考えは変わらない。

 もちろん、今ここで紫の力に頼って逃げ出す手もあるだろう。だが、それは現実的じゃない。

 俺たちは誰もあいつの素早さを目で追うことができないのだ。

 

「鬼琉っ!」

 

 俺は霊力で刀を作り出すと鬼琉に向かって走り出す。そしていきなり俺はクレア王を発動させた。

 今の俺はさっきと比べて動体視力がけた違いに上がっている。

 すると鬼琉が動き出す際の動作に気が付くことができた。そのため、その動きから予想して回避するように動く。

 

「むっ」

「くそ、やっぱり移動中は見えないっ!」

 

 俺は回避しながら鬼琉に向かって刀を振ったものの、そんなでたらめな剣など鬼琉に当たるはずがなく、軽々と回避されてしまった。

 このクレア王でも見えない動きとなると能力である可能性が高い。

 今まで多くの動きが早い敵と戦ってきたが、こいつは特段早いと思う。むしろ瞬間移動でもしているんじゃないかっていうくらいに……瞬間移動?

 

「わかったぞ。お前のその力、瞬間移動だな!」

「ほう、よく気が付いたな。だが、それがどうした? 対応する術はないだろう」

 

 確かに鬼琉の言うとおりだ。

 俺の能力では自分よりも強いやつに対抗する手段はない。だけど––

 

「俺は運がいいらしい」

「どういうことだ」

「……紗綾!」

「りょーかいっ!」

 

 俺が霊力刀を上へ投げると俺の上をジャンプして飛び越え、俺の霊力刀をキャッチする人影。

 その光景を見て俺はにやりと口元をゆがめる。

 

 そしてその人影は着地と同時に地面へと刀を突き刺した。

 

「焼却《火炎陣》!」

 

 その瞬間、周囲は炎の海と化し、俺たちは炎に包まれてしまった。

 だが、全く熱くない。俺には全くこの炎は効いていない。それはほかのみんなも同じだった。だが一人だけ熱がっている人物がいた。

 

「くっ、熱いっ!」

 

 つまり、俺たちには効かず、敵にのみ効く炎ということだ。

 

「お前なら来てくれると信じていたぞ」

「はぁ……君たちが今どこにいるか分からないのに、期待し過ぎじゃない?」

 

 菜乃花 紗綾。それがこいつの名前。

 まさかこいつが洗脳されていないとは夢にも思っていなかったが、近くに紗綾の霊力を感じた俺は紗綾に見つけてもらいやすいようにクレアの力を爆発させた。

 クレア王をただ使ったところで勝機は薄いのはわかりきっていた。端から俺は倒すつもりでクレアを放ったわけじゃなかったのだ。紗綾を呼び寄せるために使っただけに過ぎない。

 

「さて、辺りは火の海。これでもう好き勝手瞬間移動することができなくなってしまったな」

「なるほど、悪くない手だな」

「今来たばかりで状況が飲み込めないんだけど……あのライトも倒れているし……でもとりあえずあいつを倒せばいいんだよね」

「あぁ、その解釈で間違いない」

「了解」

 

 俺と紗綾は並んで立つ。

 俺が投げ渡した刀はすぐに消えてしまったので紗綾は自分の刀を抜いた。そして俺は新たに霊力刀を作り出す。

 

「さて、反撃と行くぞ!」




 はい!第170話終了です

 ジーラってなんかいつも仲間がいますよね。

 そして真の紗綾を信じた行動。

 今まで何気になかった真と紗綾の共闘が見れますよ。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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