無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 デイと戦う真。

 デイのパワーは想像以上のもので、真は力比べで負けてしまう。

 その時、こいしと紗綾が助けに入り、何とかデイのカメラを撃破。

 そこで永琳が永遠亭からぼろぼろの姿で現れた。

 果たして永遠亭では何が起こったのか?



 それではどうぞ!


第174話 私が相手になります

side真

 

「う、うーん……」

 

 ベッドで寝ている一人の女性が目を覚ました。

 その際の声が聞こえ、俺は咄嗟に目をそちらに向ける。

 するとその女性は上体を起こした。

 

「こ、ここは……」

「永遠亭です。すこし場所を借りさせてもらってます。体調はどうですか? 永琳先生」

「え、えぇ……特に問題はないわ」

 

 俺たちは永琳先生が倒れた後、永遠亭内のベッドまで運んで寝かせておいたのだ。

 酷い怪我だったが、正邪がその怪我の度合いをひっくり返してくれたことで一命をとりとめたというのもある。

 だが、一体この永遠亭内で何があったんだ。中に入ってみればかなりあれており、あちらこちらの壁が破壊されていた。

 ここであのカメラと永遠亭の人たちで戦ったのは間違いないだろう。

 

「永琳先生、起きて早々で悪いのですが、この永遠亭内で何が起こったのか、教えていただいてもいいですか?」

「えぇ、大丈夫よ」

 

 そうして永琳先生はゆっくりと何があったのか話し始めた。

 


 

side永琳

 

 最近、幻想郷の各地で不可解なことが起きている。

 

 幻想郷の崩壊。どんどんと土地が消失していき、このままではこの幻想郷はすべて消失してしまうのではないかというものだ。

 さらに、永遠亭のほかのみんなは真を殺さないとと頻りにつぶやいてどこかへ行ってしまった。私が止めても無駄だったのだ。

 多分いつもの異変解決組が今、解決しようと奮闘している最中なんだろうけどかなり心配だ。

 それについさっき、紫から送られてきた患者。どうやらただ事ではない様子だった。

 

 詳しくは効いていないんだけど、この子が大切だということは伝わってきた。

 何があろうと私が守り抜かないと––

 

「ハロー」

「っ!」

 

 突然目の間にカメラが出現して私は驚いてしまった。

 しかもこのカメラ、しゃべった? いや、スピーカーから音が流れただけだ。

 だが、このカメラ浮遊し、私の目の間にいる。嫌な予感しかしない。

 

「突然ですが、この女性は知りませんか?」

「え?」

 

 そういって出されたのは一枚の似顔絵だ。

 とてもじゃないけど上手いと言えないそれだが、確実に特徴はとらえているのが伝わってきた。

 そしてその特徴から当てはまる人物は––

 

「知らないわ」

「そうか……」

 

 それだけ言うとカメラは私の目の前から消えてしまった。

 何だったんだろう? だが、あの似顔絵はとても紫が送ってきた女の子に似ている。あそこでそのことを教えてはならない。そのことを本能で理解して咄嗟にごまかした。

 追及されなくてよかった。驚きのあまり、うまく頭が回っていなかったから追及されていたらぼろが出ていたかもしれない。

 

 だが、念のためにあの子の病室も見てみるか。

 そう思って病室のドアを開けたその瞬間だった。

 

「死んで貰う!」

 

 今まさにカメラによって女の子が攻撃されそうになっているところだった。

 咄嗟に私は弓矢を取り出すとカメラに放つ。

 

「あがっ!」

 

 対してダメージはないようだ。だが、衝撃自体はあったようで、こちらに気が付き、私の方へと体を向けるカメラ。かなり不気味なカメラだ。

 

「あらあら。嘘はよくないですねぇ。いるじゃないですかぁ……こんなところに!」

「っ!」

 

 声色が変わった。

 先ほどまでのお茶らけている口調ではない。怒りの感情が声にこもっている。逃げないと殺される。そのことを本能的に悟ったものの、逃げたら確実にあの女の子が殺されてしまう。

 そうなってしまったら私は紫に顔向けすることができない。

 

「……私が相手になります」

 


 

side真

 

「そうして私はあのカメラに戦いを挑んだのだけど、惨敗だったわ」

「なるほど……」

 

 奴は確実にシャロの事を殺しに来た。

 その理由としてはジーラの空間を悟らせないためだろう。

 確かにシャロを殺されてしまっては俺たちには打つ手がない。

 

「ごめんなさい。あなたたちが来てくれなかったら私はあの子を守り抜くことができなかったわ」

 

 謝罪をし、頭を下げる永琳先生。

 その永琳先生を見て俺は首を横に振った。

 

「いえ、今回の件に対して感謝の言葉は言えど、永琳先生を責め立てることはできません。なにせ、永琳先生はシャロを守ろうと戦ってくれたじゃないですか。ならそれだけでいいですよ。それに、シャロも無事だった。それだけで俺たちの勝利は近づいた。永琳先生がいなかったら俺たちが来るまでシャロの事を守ってくれる人がいなかったわけですから、俺たちが付いたころには手遅れになってしまっていましたよ」

「そう言ってもらえるとありがたいわ」

 

 実際問題、ここで永琳がいてくれなかったら正直詰んでいた。永琳のおかげで俺たちはまた首の皮一つつながったということだ。

 それに、今こうして普通に話しているところを見ると、どうやら永琳は洗脳されてはいないらしい。それが分かっただけでも大きな収穫だ。

 

「今はあなた一人かしら?」

「いや、シャロたちの部屋を見に行っている人や敵襲がないか見張っている奴もいるぞ。あと、ライトもかなりひどい怪我をしたから寝かせてもらっている」

「それはいいのだけど……どうしてあなたたちはここに来たの?」

「実は、俺たちはこの幻想郷を救うためにレジスタンスを結成しているんだけど、どうにもこうにも拠点をなくしてしまったんだ。だから異変を解決するまでの間だけでいいからここでお世話にならせてもらいたい」

「わかったわ。そういうことならここを拠点として活動するといいわ」

「ありがたい。この恩はいつか必ず返す」

「そう? なら、あなたをモルモっ……すこし協力してほしいのだけど」

「あ、軽率な発言をしてしまった」

 

 真は自身の軽率な発言によって後悔と恐怖に苛まれることとなるのだった。




 はい!第174話終了

 永遠亭での会話。

 もうすぐ夜が明けます。

 果たして真たちは幻想郷が崩壊する前に異変を解決することができるのか?

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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