それでは前回のあらすじ
永琳が目を覚まし、真は何があったのか永琳に聞く。
すると永琳が命を張ってシャロを守ってくれていたことが判明し、永琳に感謝の意を伝える。
そして永琳はレジスタンスの拠点として永遠亭を提供してくれた。
永琳を仲間に引き入れた真たち。
シャロが目を覚ませば決戦はもうすぐそこだ!
それではどうぞ!
sideデイ
くっそーあいつらめ。いつもことごとく俺の邪魔をしやがって!
あの小僧もそうだ。今回は一緒じゃなかったようだが、俺の邪魔をしやがって!
俺は近くにあるものを徐に手にとっては壁にたたきつけた。
たまたまそれは陶器だったため、ぱりーんという音とともに粉々に砕け散った。
「あいつらめ、もうただじゃ置かねぇ。あいつを殺すのにも失敗したとなっちゃ俺のメンツが丸つぶれだ」
最初は上に命令されたから殺していただけだった。
だが、今となってはあいつらが憎い。どうしても殺したくて殺したくて仕方がないのだ。
どんな手を使ってでも殺してやる。
だが、そうなるとあのパソコン持ちのやつが厄介だ。俺のカメラをハッキングされちゃたまったものではない。
「そうだ、自分で行けばいいのか」
名案だった。
俺は滅多に自分から戦場に赴くことはない。戦うとしたらカメラを使って戦うのがいつものパターンだ。
だが、あいつらは俺を怒らせてしまった。
なぜ俺が自分で戦わないのか? そんなの決まってるじゃないか。
俺が強すぎるからだ。
side真
俺はとりあえず永琳先生が目を覚ましたことをみんなに伝えるべく、病室を出てみんなのいる場所へと向かう。
「どうだった?」
俺を見かけるなり一番最初に声をかけてきたのは紗綾だった。
紗綾は壁に寄りかかり、腕と足を組んで立っていた。そしてなにやら難しい表情をしている。
「あぁ、一応大丈夫だが、念のために休ませておいた。永琳先生はセーフだ。そしてここをレジスタンスの拠点として使っていいらしいぞ」
「それはありがたいわね」
するとどこから聞いていたのか突然スキマが俺の前に出現し、中から紫が顔を出した。
このスキマ妖怪、いつどこから現れるか分からないから一種のホラーなんだよな。
紫には敵は来ていないかの確認に行ってもらっていた。
他にも音恩、フラン、こいしが交代で見張りをしてくれている。俺も後でこの見張り番に加わろうと考えている。
「とりあえず寝床は確保できたけども、シャロ様が目を覚まさないのがねぇ」
幽々子の言葉にみんなでうつむいてしまう。
シャロが目を覚まさなければ俺たちはこのまま崩壊する世界を眺めるだけになってしまう。
シャロに関しては永琳先生がすでに必要な処置はしてくれているはずだ。となると、あとは俺たちにできることといえばシャロを守り抜くことだけだ。
「とりあえずここまで来たんだし、あともうちょっとだよ」
「……そうだな」
その次の瞬間だった。
永遠亭の天井が崩壊し、一人の人影が落ちてきた。
その光景を見て俺たちは後ずさり、警戒をする。
「はーい。皆様、どうもお待たせいたしました……華麗な処刑ショーの始まりでーす」
この声、この言葉。まさか!
「この私はデイ。今まであなた方と戦ってきた張本人!」
まさかここで本体が出てくるとは。
俺たちは全員で戦闘態勢に入る。こいつの実力はカメラとの戦いでかなり高いことが証明されている。もしかしたらあのカメラよりも圧倒的に強いかもしれない。
警戒は怠らないに越したことはない。
「どうする? 見張り番の人たちも連れてくる?」
「いや、それだと見張る人がいなくなってしまう。何とか俺たちだけでこいつを倒そう」
「この私を倒すだと? あひゃひゃひゃ! 面白い冗談を言いますねぇ……いいでしょう。少しだけわたくしの力をお見せします」
その次の瞬間、周囲にあった電子機器が突如として動き始め、暴れ始めてしまった。
「行きなさい」
デイのその言葉に応えるように電子機器たちは俺たちに向かって襲い掛かってくる。
放電をしたり、体当たりをしてくる。
もちろんこれらはただの電子機器で、痛覚などあるわけないので攻撃したとしても怯むこともなく俺たちに向かってくる。
「《霊力斬》!」
「《爆炎斬》!」
「結界《夢と現の呪》!」
「亡郷《亡我郷-さまよえる魂-》!」
「欺符《逆針撃》!」
操っている張本人であるデイを倒さないとだめだと考えた俺たちは一斉にデイに攻撃を放つ。
だが、その前に電子機器たちが立ちふさがり、俺たちの攻撃をすべて受けてしまった。
「まじかよ」
しかも、その電子機器たちは操られることによって頑丈になるのかわからないが、俺たちの攻撃をすべて受けきってもびくともせず、俺たちの攻撃がデイに届くことはなかった。
最強の盾。そう言わざるを得ない。
「発想はよかったよ~だがまだ足りない」
まるで生きているかのように動く電子機器たちに俺は既視感を覚えた。
まるで以前の異変で戦った龍磨ともう一度戦っているかのような感覚を覚えた。
「ふふ、あひゃひゃひゃひゃ! 驚いているな」
「何がおかしい」
「私がどうして龍磨のような力を使えるのか」
「っ!」
俺の考えが読まれた?
いや、それほどまでに俺の表情に出てしまっていたのか?
だが、なぜこいつが龍磨の事を知っているのかが分からない。
「どうして龍磨の事をっ」
「どうして……か。君はあの時、君の手で龍磨を殺したと思っているようだけど真実は違う」
「え?」
「殺したのは俺だよ。このスキマの力を使って最後の一撃はこの俺が貰ったんだよ」
そういってデイは手のひらを何もない方向に伸ばすと、そこに空間の裂け目が出現し、目玉だらけの空間が現れた。
それはまごうこと無きスキマの力だった。
「意外と探せばこの能力を使える人はいるものでね。もらい受けたんだ」
貰った。いや、能力は簡単に貰えるものではない。そして簡単に渡せるものではない。
能力はその人自身の個性だ。そんな個性が簡単に人に渡せるものか!
だが、この話を聞いて一つだけ心当たりがあった。
それは––略奪の能力。
以前に未来の俺が使用していた略奪の能力だ。あれならば人の能力を簡単に奪うこともできる。
だが、略奪の能力と殺し、何が関係あるんだ?
「俺の能力は《能力を殺して奪う程度の能力》」
はい!第175話終了
ついにデイの本体が出てきました。
そして明かされるデイの能力。
パラレルワールドの真の力が再度出てきます。
ただ、今回はパラレルワールドの住民ではないので霊夢たちの能力は使えるわけではありませんが。
それでは!
さようなら
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