無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに真たちの前に姿を現したデイ。

 そんなデイは衝撃の事実を真たちに伝えた。

 《能力を殺して奪う程度の能力》



 それではどうぞ!


第176話 デイの本気

side真

 

 能力を殺して奪う。またこのような能力の奴と戦うことになるとは微塵も思っていなかった。

 以前、戦ったパラレルワールドの俺は能力を奪う程度の能力で奪った数々の能力を駆使して戦ってきたため、かなり厄介な存在だった。正直、もう二度と戦いたくない一人でもある。

 俺が今まで唯一、正面から殴り合って勝てなかった相手。

 

 そんな相手の生き写しのような奴が目の前にいる。

 今判明しているのは龍磨の電化製品を操る能力、そしてスキマの能力だ。

 だが、こいつはもっとたくさんの能力を持っているはずだ。

 

「さて、次はだれを殺して能力を奪ってやろうか……」

 

 こいつに殺されるたびに俺たちは奴に餌をあげてしまって結果的に強くしてしまう。そんなのは悔しくて悔しくて死にきれねぇ。

 死んでいい戦いなんて一つもないが、今回は特に死んだらダメだ。

 

 それに、俺たちがここでこいつを食い止めないと病室にいる永琳先生やライト、シャロ、それに見張りの音恩、フラン、こいしまで危険な目に遭わせてしまう。

 絶対にここでこいつを俺たちで倒す。

 

「そんなに力まなくていいさ。ただ、この少女をこちらへ渡してくれるならば、今回は見逃してあげるよ」

 

 そういって渡してきたのはおそらく永琳先生も見せられたのであろうシャロの似顔絵。

 あまり似てはいないが、ところどころの特徴はしっかりととらえているため、シャロだと認識することはできる。

 こいつらもわかっている。俺たちがシャロを失えば成す術がないことを。

 俺たちの中で答えは当然決まっていた。

 

「断る」

「ほう?」

「シャロは俺たちの大切な仲間だ。みすみす見殺しにすることなんてできない。それに、今生きながらえたところで、いずれ俺たちは崩壊に巻き込まれて死ぬ。だから、今に全力で抵抗してやる。それが俺たちの答えだ」

 

 俺の放った言葉に一同は一斉に頷いてデイを見据える。

 相変わらずの余裕ない態度に腹が立つものの、こいつは実際に強いため、非常に厄介だ。

 

「そう、それが君たちの答えなのだとしたら……ここで死んでもらうよ!」

 

 デイがそう言って放ってきたのは水の槍。

 俺たちに向かって投げつけてきたため、俺たちは回避するものの、その槍の着地地点を中心に大きな水の竜巻が発生し、天井を破壊して大きく上がった。

 かなりの風量で、俺たちはぶっ飛ばされてしまう。

 

「く、私は水が苦手なんだよ!」

 

 紗綾が刀を構えてデイに向かって走り出す。

 だが、そんなデイに近づくことはできず、途中でその動きを止めてしまった。

 あれは怖気づいて動けなくなったとかいうちっぽけな理由じゃない。そのことが紗綾の焦っている顔からも察することができた。

 

「サイコキネシス。外の世界では超能力と呼ばれている部類の攻撃だね」

 

 サイコキネシスによって紗綾は身動きを取れなくされてしまったのだ。

 そしてそのまま紗綾は空中に浮かべられ、左右に振られると思いっきり壁に向かって投げ飛ばされ、激突。壁が崩壊するほどの威力で壁にたたきつけられた。

 

「かはっ」

「紗綾!」

 

 俺は慌てて駆け寄るものの、ぐったりした状態で起き上がることはできないようだった。

 何とか意識はあるものの、身動きができないほどのダメージを負ってしまったらしい。

 

「ご、めん」

「大丈夫だ。安心して休んでいてくれ」

 

 あの紗綾が一瞬にしてやられたことでみんな、声も出なくなってしまった。

 紗綾の実力は今いるこのメンバーの中でもトップクラスの実力を持っているため、紗綾が一瞬でやられたのはものすごい衝撃的な出来事だったのだ。

 

「食らいなさい!」

 

 紗綾がやられたことに気を取られていると幽々子が何かを仕掛けていたようだ。

 見てみると、デイの周囲には大量の蝶が飛んでいた。

 その蝶は一目見ただけでもただの蝶ではないと認識することができる。幽々子は何かをするつもりのようだ。

 

「その蝶は私の能力のすべてを注ぎ込んだ死の蝶。触れれば即死よ。果たしてあなたに捌ききることができるかしら?」

「っ! ふむ」

 

 一瞬、驚いた様子のデイだったものの、すぐに元の表情に戻ると地面に片手を付けた。

 

「いまさら何をやっても遅いわ! 食らいなさい!」

 

 その瞬間、周囲を飛んでいた蝶たちはいっせいにデイに襲い掛かった。

 

「《エクスプロージョン》」

 

 デイが小声で言うと、地面につけていた腕が爆発し、かなりの爆風が周囲を襲った。

 もちろん、今の一撃ですべての蝶が消し飛んでしまい、デイがその蝶に触れることはなかった。

 俺たちも爆風によってぶっ飛ばされ、背中を壁に強打する。

 

 爆発によって砂煙が上がったため、デイの体は完全に隠されてしまった。

 だが、今の攻撃によってデイの腕は消し飛んだ。

 さすがに腕がなくなっては戦闘能力が落ちるだろう。このまま一気に攻める!

 そう思ったのだが、砂煙の中から何かがものすごい速さで走ってきたのを感じ、俺は霊力刀を構えた。

 

「しねぇっ!」

 

 奴がまず狙ってきたのは俺だった。

 メタリックになった腕を振りかぶり、思い切り俺にたたきつけてくる。

 俺はそれを防御するために霊力刀で受けたのだが、そのものすごい威力によって俺は壁を突き抜けて竹林の方まで殴り飛ばされてしまった。

 

 辛うじて生きている。俺が《致命傷を受けない程度の能力》を持っていなかったら、今のが致命傷となってしまって動けなくなってしまっていただろう。

 それに《都合のいい状況を作り出す程度の能力》も関係しているのだろうか? 当たり所がよかったらしく、さっき背中を壁に強打した時よりは痛くなかった。

 

「くっ」

 

 どちらにせよ、俺は今の一撃でかなりのダメージを負ってしまったため、崩れ落ちて膝をついてしまった。

 辛うじて刀を杖代わりにして体を起こしている状態だ。体中の痛みが半端じゃない。

 

「真!」

「紫、後ろ!」

 

 紫は俺を助けようとして一歩踏み出したのだろう。だが、俺ばかりに気を取られていたせいで、デイに背後を取られていることに気が付かなかったらしい。

 

「くあっ!」

 

 紫もそのメタリックになった拳に殴り飛ばされてしまい、壁を破壊して瓦礫の下敷きになって身動きが取れなくなってしまった。

 

「決めた。最初はお前からだ」

 

 デイは舌なめずりをすると紫に向かって拳を振り下ろした。

 このままじゃ紫が殺されてしまう。そう思ったのだが、その拳が紫に襲い掛かることはなかった。

 

 ドカーンと何かが破壊される音が紫から離れたところから聞こえてきた。

 

「ふぅ……危ねぇな」

 

 変わって紫の目の前にいるのは正邪だった。

 正邪が能力でデイと入れ替わって紫に攻撃が当たるのを回避したのか。やるな。

 

「てめぇ……よくやってくれたな。決めた。まず最初はお前から殺してやるよ!」

「出来るものならやってみな!」




 はい!第176話終了

 ついに次回、デイと本格的に戦います。

 僕の小説は一話一話の文字数が少ないので毎週投稿となるとかなり完結するのに時間がかかりますね。

 そんなこの小説ももうすぐで第200話突破します。

 まぁ、まだ第200話には到達しないのですが、僕の考えている話のボリューム的に確実に第200話は突破します。

 それでは!

 さようなら

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