無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 裕太と彩はグレバンの【コンティニューする程度の能力】に苦戦を強いられてしまう。

 一方、真と一輝の戦いはなぜかずっと真に語りかける一輝。

「集中しろ、相手の考えていることが何かを考えるんだ」

 真も隙をついてグレバンに霊縛波を投げつけるものの、グレバンを倒すことはできない。

 その時、一輝に隙を突かれて真はクレア王を解除してしまう。

 そしてついに真は血が覚醒し、さとり妖怪になる。

 そんな真を見て一輝は一瞬で作戦を考え出し、真もその考えを読んで協力してグレバンへと攻撃をし、一輝はグレバンを自分ごと城の外に追い出し、空中へと身を投げる。

 そして一輝はついに全ての準備が整ったと言った。



 それではどうぞ!


記念第14話 失敗

 俺は一輝とグレバンを追って壁に空いた穴から飛び出した。

 一輝がそれを見るとクレアの力を存分に生かして力強く上空に向けてグレバンを蹴り飛ばし、反動で一輝は勢いよく落下していく。

 すると突然一輝は空中にぶつかって落下が止まった。そしてその場に一輝は立って見せる。

 城の方を見てみると裕太がこっちを覗いて手を伸ばしてきていることから、これは一輝のバリアを応用した足場なのだということに気が付いた。

 

 それを見て俺も一輝と同じように一輝の横のバリアの上に立つ。

 もう一輝の作戦は完全に把握している。そして一輝も同じように俺の思考が読めるのだからおそらくもう俺が把握していることに気がついているだろう。

 正直、成功するかどうか怪しいところだが、俺もこれ以外今のメンバーであいつを倒す方法は思い浮かばないって言うのが事実だ。

 

 やるしかない。

 

「行くぞ、海藤。準備はいいか?」

「俺としてはお前の方が心配だけどな。それも俺が長い間をかけて修行してようやくできるようになった技だ。それを使うための霊力操作難易度はクレアの比じゃないぞ」

「大丈夫だ。さっきお前と空頼が戦っているのを見ていたからな、使い方は分かった」

「本当に嫌な奴だな、お前は」

 

 普通は使っているところを見たからといって使えるようになるようなものじゃないのだが、実際に一輝はクレアまでも使ってしまった。

 本当に嫌な奴だよ。

 

「行くぞ!」

「おう!」

 

 俺たちは横並びになり、俺は右手に、一輝は左手に霊力の球をつくりだした。

 そしてそのまま俺たちはジャンプし、俺は空を飛んで、一輝は裕太が作り出すバリアを順番に飛び移って降ってきているグレバンへと接近していく。

 

「お、おい、お前らやめろ!」

「これだけのことをしでかしてくれたんだ。やめろと言われてやめるばかがどこにいるんだ?」

 

 一輝の言葉通り、俺はこいつを許す気は毛頭ない。

 一輝が再び真横に戻ってきたのを確認すると、俺はトドメとばかりに一輝の足の裏を思い切り蹴り、グレバンへと飛ばした。そして俺も速度を上げて一輝に追いついて共に霊力の玉を構えた。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「これで最後だ」

「永遠の苦しみを味わえ!」

『霊縛波!!』

 

 俺たちは共に手のひらの霊力の玉、霊縛波をグレバンへと同時に叩きつけた。

 すると俺の手のひらの霊縛波からレーザーが放出され、グレバンをぶっ飛ばしていった。

 俺たちの作戦はグレバンを霊縛波でぶっ飛ばして宇宙空間に放り出してしまおうと言うものだった。

 だけど、一発だけの霊縛波ではもう二度と地球に帰ってこれないほどの距離まで飛ばすことは不可能だ。だから一輝の霊縛波の威力も合わせて二つの霊縛波の威力でもう二度と帰ってこれない距離までぶっ飛ばす。これが俺たちの作戦だ。

 

 俺の霊縛波は成功し、ぶっ飛んでいった。そして一輝は俺の技の真似をするのが得意だ。これなら成功しただろうと思って一輝の方を見て俺は目を見開いて驚愕し、絶望した。

 

「おい、それ」

「……やっぱりすげぇなお前。ぶっつけ本番で成功するわけないよな。だって長い期間をかけてお前がやっとの思いで習得した技なんだからな」

 

 その手のひらには未だに霊力の球が握られており、俺の霊縛波のようにレーザーが出ることはなく、その場にあるだけと言う感じだった。

 そう、霊縛波は完璧な霊力コントロールによって初めて成功するものだ。失敗すると手のひらの中で霊力が暴れて暴発するか、レーザーが出ないのどちらかになる。

 

 つまり、一輝の霊縛波は失敗だ。

 

 このままじゃあいつは地球の重力が届かないところまで飛んでいかないから、そのまま降ってきて落下死、そしてコンティニューしてしまう。

 

「はは、お、お前は次に『もうだめだ……』と嘆く」

「もうダメだ……––って、ウルセェよ!」

「悪りぃ、俺のミスだ」

 

 俺たちはもうベストを尽くした。これでダメだったんだからもう何もできることはないだろう。

 そして力なく一輝は腕をおろして霊縛波を手放した。

 するとその霊縛波は発動者の手から離れたことによって徐々に消滅し始める。

 

 グレバンは俺の霊縛波によってかなりの高さまでぶっ飛ばされたようで、その威力で一度死んだっぽいが、空中で生き返り、再度降ってきているのが見えた。

 やっぱり今の一撃では宇宙空間までは届かなかったようだ。

 

 もう、あいつを倒す手段は何も思いつかない。一輝も必死に思考を凝らしているようだったが、全く案が思い浮かんでいないのが思考を読んでいてわかる。

 

 俺たちの負けだ––そう思った瞬間、奇跡が起こった。

 なんと、ゴゴゴゴゴと大気が揺れる音が響き渡り始めたのだ。

 

「な、なんだ!?」

「これは……」

 

 すると俺たちのちょうど真下の地面が徐々に徐々にひび割れ始めているのが見えた。何かが地上で始まろうとしている、それはこの場にいる全員が理解したが、それがなんなのか、全く想像がつかなかった。

 その瞬間、地面が完全に破壊され、その奥からついにその何かが姿をあらわした。

 俺と一輝はその何かにぶっ飛ばされて飛んできた岩石に激突し、岩石の勢いで身動きを取れないほどの力に見舞われながら岩石に乗ってさらに上空へと飛んでいく。




 はい!記念第14話終了

 今回、ついに決着がつくかと思われましたが、まだ続きます。

 一輝の作戦が失敗し、大気圏外へとグレバンを追放することができませんでした。

 実力ではみんなはグレバンに負けることはないのですが、その能力のせいで大気圏外に追い出すしか方法がないんですよね。

 しかし、この状況はかなり絶望的です。

 二人の霊縛波の力がなければ吹き飛ばすことはできないですからね。

 しかし、クレアを使うこともできた一輝ですらも使えないほどに霊縛波の難易度って高いんですよね。

 どうなってしまうんでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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