皆さん、あけましておめでとうございます! 今年も当作品をよろしくお願いします!
まだまだ続く最終章。完走までどうか付き合っていただけると幸いです。
それと、YouTubeチャンネルもありますので、投稿頻度は亀のように遅いですが頑張って投稿してるので気になる方はプロフィールにあるリンクから見に行ってみてください。
それでは今回の話は前回の正邪かっけぇから一転、後半からかなりの鬱展開と残酷な描写がありますのでご注意ください。
新年早々からこんな暗い話ですみません。
残酷な描写が苦手な方はブラウザバック推奨です。
それでは前回のあらすじ
正邪とデイ、一対一の勝負。
正邪は己が能力でデイの事を翻弄。しかし、徐々に正邪の動きに慣れてきてデイは正邪の事を追い詰める。
しかし、正邪は最後の切り札としてデイの上下左右の感覚を逆にした。
果たして正邪はデイに勝利することができるのか?
それではどうぞ!
side真
「くそ、小癪な真似を!」
デイはゆっくりと立ち上がるものの、左右の感覚が逆になってしまっているのはかなり致命的なようで、ふらふらとしている。
これなら勝てるかもしれない。
いろいろな能力を使用してくるデイでも左右の感覚を狂わされてしまったらもうどうしようもないだろう。
デイがあとどれほど能力を隠し持っているのかは知らないが、デイは詰んでいるといっても過言ではないはずだ。それはデイの表情が物語っている。
先ほどのデイの表情から一転。今度は焦りの表情を見せている。
「やっとかかった……」
正邪はほっとした表情を見せた。
デイはもうまともに動くことができない。対する正邪はまだ余力がある。その差は一目瞭然だった。
さっきの戦況から一転して今、追い詰められているのはデイだと断言できる。
「くそ、こんなところで、こんなところで負けてたまるか!」
デイは正邪に殴りかかるものの、平衡感覚がおかしいせいか、デイは数歩走ると何もないのに転ぶ。
そんなデイを見て正邪はニヤッと口元を歪ませると今度はこっちの番だとでもいうようにデイに向かって走り始める。
「ま、待て! やめ、やめろ! ぐあぁぁぁぁっ!」
正邪は床に転がるデイを走ったそのままの勢いで蹴り飛ばした。
かなりの力で蹴り飛ばしたようで、壁に激突すると壁にはひびが入っていた。
「かはっ」
デイは血を吐いた。今のはかなりのダメージだったらしく、デイも中々起き上がれないでいる。まぁ、起き上がれないのは左右の感覚が逆になっているせいっていうのもあるだろうけど。
このままいけば勝てる。
「正邪ってあんなに強かったのか」
正邪の戦いを見て思わず口を衝いて出た言葉だった。
ふと紫と幽々子の方を見る。すると、その表情は浮かないものとなっていた。
その表情も自分がすぐにやられてしまったことの不甲斐なさによるものではなさそうな表情だ。
「ねぇ、真。あの二人の戦いを見てどう思う?」
「え? そりゃ、正邪が優勢だからこのまま行ったら正邪が勝てそうだと思うが」
「ふつうはそう思うわよね。だけどね、私たちからしたら正邪のあの表情は強がっているようにしか見えないのよ。あの威勢も儚いものに思えて仕方がないのよ」
「え、どういうことだ?」
「正邪に必ず勝つという気迫を感じない。むしろ、あれだけ優勢なのに死を覚悟しているかのような」
「え」
どういうことだ? 正邪が死を覚悟しているって?
だってあれだけ優勢じゃないか。デイは上下左右の感覚が狂ってもう詰んでしまっている。あとは正邪がデイを倒すのみじゃないか。
どうしてこの場面で正邪が死を覚悟する必要があるんだよ。
今もなお、デイの事を攻撃し続ける正邪。デイは反撃すらまともにできない様子で正邪にぼこぼこにされている。
この状況から正邪が殺されるなんて俺は想像もできない。
その時だった。
「ぐぅ、かはっ」
その声が聞こえた瞬間、俺は弾かれる様に正邪の方を見た。
するとそこには背後から突進してきた機械の鋭利な部分に胴体を貫かれた正邪がいた。
今の悲鳴は正邪の悲鳴だったのだ。
「え」
俺は思わず思考回路が停止してしまった。
「よくも散々いたぶってくれたな! お礼に同じことをお前にもしてやろう!」
「く、くそが! がはっ!」
正邪はデイに殴られ始める。
一発や二発どころではない。背後から機械に串刺しにされているせいでデイの拳からは逃げられないのだ。
正邪は痛みによって能力を解除してしまったのかデイの拳が鋭く、早く、力強いものへと変わっていく。
正邪が殴られ続けているというのに俺たちの体は全く動かない。
紫もスキマを使用して正邪を助けようと試みるものの、機械が放電して紫はもちろん、接触している正邪まで感電するだけの結果で終わってしまった。
「おそらく正邪はこの結果を予知していたのでしょうね」
「そ、そんな……」
血を吐き、体のいたるところから血を流す正邪。もう意識が朦朧としているようで焦点が定まっていない。
動けない己の体が憎い。動けと命令しても全く動けない。激痛という鎖が俺たちを押さえつけているのだ。
悔しい。
「やめ、ろ……」
お願いだ。一瞬、一瞬だけでいいから、俺の体よ。動いてくれ!
「禁弾《スターボウブレイク》!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その声が聞こえてきた瞬間、デイに大量の弾幕が襲い掛かった。
正邪を殴ることに夢中になっていたせいか、デイは突如襲い掛かってきた弾幕に対処することができずにすべての弾幕を食らってぶっ飛ばされる。
その後、一人の人影が機械を破壊して正邪の体から機械を抜くと正邪を回収して距離を取る。
そしてぶっ飛ばされた直後、壁や天井が変形し、デイの事を囲うと一気に収縮をはじめ、デイの事を押しつぶした。
「大丈夫!?」
正邪を抱えた一人の人物が俺に駆け寄ってくる。
見慣れた銀髪に青紫色のコード。そしてリボンのついた黒いハット。忘れるはずがない。
「こいし……」
「気が付くのに遅れてごめんね」
「いや、こいしが悪いわけじゃない」
見てみるとデイに対峙しているのはフランだった。そしてその後ろで音恩が瞳に歯車を浮かべながら歩いてきていた。
「助けてくれてありがとう」
「ううん、お礼を言われることじゃない。それに、私たちがもう少し早かったら正邪だって……」
もう完全に意識がない正邪。
正邪の姿は見るも無残な姿となっていた。
「真、あとは私たちが何とかするから安心して」
「こ、こいし。あいつの能力は!」
ズドン。その擬音が正しかった。
突如地面が変形し、巨大な針となってこいし、フラン、音恩の胴体に突き刺さった。
音恩によって押しつぶされたようだったが、どうやらまだ生きているらしい。
その瞬間、ものすごい轟音を鳴らしてデイを押しつぶした壁や天井が破壊された。
「今のはさすがに死ぬかと思いましたがねぇ……私にこんな目を合わせたあなたたちには本物の地獄を見てもらいましょう。イッツショータイム」
はい!第178話終了
デイを圧倒して勝ったかと思ったらまさかの正邪敗北。殴られ続け、体にはデカい穴が開くという無残な姿になってしまいました。
そして音恩たちが助けに来て、さぁここから反撃タイムだと思ったらまさかの絶望パートへ。
果たして真たちはデイに勝利することができるのでしょうか?
それでは!
さようなら
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