無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 シャロが何やら謎のエキスを見つけてきた。

 そのエキスは物を木のようなものに変化させる物だった。

 シャドウからもらった木の枝がもともと何かなのかと言うことを調べることも異変を解決する上で必要となると考える真だった。



 それではどうぞ!


第183話 決戦の時

side真

 

 朝だ。

 あまり眠る事はできなかったが、朝が来てしまった。

 もうあまり時間を無駄にする事は出来ないので、俺は眠気まなこを擦ってベッドから起き上がる。

 

 長い夜だった。

 部屋に朝日が差し込み、明るい光が俺の目に飛び込んでくる。

 時間的には一晩しか経っていないのだが、色々あったせいで朝の日差しを浴びるのが久々に感じる。

 

 俺は木の枝を手にすると永遠亭の外に出て太陽に木の枝を翳してみてみる。

 こうして見てみてもただの木の枝にしか見えない。だが、紫やシャロが言うのだから確実に何かはあるのだろう。

 

「おはよう、真」

「お、おう……」

 

 こいしが声をかけてきた。

 こいしもあまり眠ることができなかったのか、若干まだ眠そうだ。その気持ちは俺も非常にわかる。今後の事が不安で俺も眠れなくなってしまっていたからな。

 

「晴天だね」

「そう……だな」

 

 俺たちの心は真っ暗だ。だが、今日の空模様は雲一つない晴天だ。まるで異変なんて起こっていないかのような、そんな平和な空だ。

 俺たちは横に並んで空を見つめる。そこへちょうど一人の声が響いて聞こえてきた。

 

「お前ら、何やってるんだ?」

「あ、ライト」

 

 俺たちの前に姿を現したのはライトだった。どうやらついに目を覚ましたらしい。まぁ、そこまで寝ていたわけではないが、夜が長かったせいでかなり久しぶりに目を覚ましたかのように感じる。

 そしてライトはかなり察しがいい。俺たちのこの表情を見て何かを感じ取ったのだろう。俺たちに背を向けて歩き出し、静かに永遠亭内のベンチに腰を下ろした。

 

「ライト、もう大丈夫なのか?」

「気分は悪い。だが、もう大丈夫だ。心配かけた」

「ならいい」

 

 それからしばらくしてみんなが集まってきた。

 全員、かなりぼろぼろにされてしまったが、ここにいるのは全員人知を超越した者たちなので、回復力は高く、一晩寝たらかなり回復したらしい。

 

「みんなー!」

 

 そこで俺たちみんなが待ち望んでいた声が聞こえてきた。

 明るく元気で、今の俺たちのテンションにとっては少しうっとうしく感じるが、こいつの登場をここのメンバーは全員心待ちにしていたことだろう。

 

「怪しい空間を見つけたよ。もう……私は空間神じゃないから少し時間がかかっちゃったよ」

「ありがとうな」

 

 シャロはものすごく疲れた様子だ。こいつはいつもみんなの期待に応えようと頑張ってくれるから今日もものすごく頑張って休むこともなくずっと探していたんじゃないか?

 俺たちとしてはものすごくありがたいが、シャロも神とはいえ自分の体を大切にしてほしい。

 

「それですぐにでも行けるのか?」

「うん。いつでも準備オーケーだよ」

 

 俺たちはみんなで目くばせをする。

 紫、幽々子、正邪、永琳、紗綾、ライト、こいし。みんなは覚悟を決めてこの場に立っている。いまさら誰も怖気づいてなどいないだろう。俺たちが行かなかったらどの道、この幻想郷が崩壊するのは必然だ。それならば、俺たちは行って後悔する。みんなそんな考えなのだろう。

 

「行こう、みんな!」

「おー!」

 

 その瞬間、俺たちはシャロが開けたスキマによって自由落下を開始した。目的地はこの異変の主犯がいる場所。

 この先にどんな危険が待っているのかは全く分からないが、俺たちは進むしかない。

 

 スキマから出るとそこはまがまがしい場所だった。

 一本の道が存在し、その両脇には溶岩が敷き詰められている。足を一歩でも踏み外したらそのまま溶岩に焼かれてエンドだ。気を付けなければいけない。

 そしてこの道の先には魔王城を訪仏させるようなまがまがしい真っ黒で立派な城がそびえ立っていた。

 その外周にはなにやら霊力を感じる。おそらく外界からの干渉を防ぐ決壊のようなものなのだろう。つまり、あの中に入るにはスキマじゃなく、正面突破をするしかないわけだ。

 ただでさえ強いやつらを相手にするというのに正面突破は正直キツい。

 

「それじゃあ、この先に行くわよ」

 

 紫の一言で俺たちは意を決して城の中に足を踏み入れた。

 城の内部はとても立派なもので、黒を基調とした紅魔館のようなイメージだ。だが、あれよりももっと立派な見た目をしている。

 この中に入ったということはいつどこから襲われてもおかしくはない。だが、このエントランスはかなり広めのつくりをしている。そのため、そう簡単に隠れる場所はない。そう簡単に近づかれる心配はない。

 そう思っていたのだが––

 

「ようこそ」

「っ!」

 

 突如として俺は肩に手を置かれて耳元でつぶやかれた。

 そのことに周囲のみんなも気が付いたのか俺の方を見ると警戒して少し距離を置いた。

 こいつ、いつの間に俺の背後をっ!

 

「俺、鬼琉の本業は殺し屋だからなぁ。これくらいできて当然だ。まずはお前から殺してやろう」




 はい!第183話終了

 今回はちょっと少ないですが、ようやく決戦編です。ここまで長かったですね。

 ちなみにこの無意識の恋がいつ完結するかは分かりませんが、完結しても東方妖滅録もありますし、新しいのを書き始めるので引退はまだまだしません。

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
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  • 南雲鈴音
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