無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真たちと鬼流の戦いは激しさを増していく。

 真たちの猛攻によって鬼流は徐々に押されていき、ついに追い詰めた、そう思ったのだが、鬼流はまだまだ本気ではなかった。

 こいしの放った不規則な高密度の弾幕を鬼流は能力を使用して軽々と防いで見せた。

 果たして真たちは鬼流に勝つことはできるのでしょうか?



 それではどうぞ!


第186話 勝利

side真

 

 鬼流の攻撃はどこから飛んでくるかわからない。絶対回避不可能な攻撃だ。

 せめてさとりのように相手の心を読むことができれば回避することができるのだが、確かに俺には覚り妖怪の血は入っているけど、それはこいしの血だ。使える能力は無意識であり、心を読むものではない。

 瞬間移動する力、侮っていた。まさか鬼流の能力は自身の体を瞬間移動させるだけのものではなかったなんて……。だが、どうやら鬼流のこの能力は無暗やたらに瞬間移動できるものではないらしい。例えば、攻撃の拳圧などは瞬間移動できるが、自身に関係するもの以外は単独では瞬間移動させることはできないらしい。

 そんなことができるならば最初から俺たちの体に爆弾を仕込んで爆発させればいい。おそらく俺とライト以外は即死だろう。俺とライトは致命傷を受けない程度の能力を持っているから耐えられるだろうが、そうしたら一気に壊滅状態に出来る。俺があいつの立場だったら確実にそうしている。

 だが、そうしないのには必ず理由があると俺は考えた。その考えた結果が爆弾だけを単独で瞬間移動させることはできないということだ。

 まぁ、それが分かったところで最悪な状況なのは変わらないけどな。

 

「さて、この最悪の状況はお前らはどうするよ」

「なら、瞬間移動した攻撃で俺を倒せるのか?」

「もちろんだ。お前など一瞬だ」

「そうか……」

「ライト!」

 

 ライトは霊力刀を構えて鬼流へと走り出してしまった。

 鬼流の攻略法がまだわかっていないというのに一人で走り出してしまったことに俺は驚いたが、あいつとは長い付き合いだからすぐに何か考えがあるのだとわかった。

 鬼流は拳を構え、そして走るライトへ向かってまだまだ距離があるというのに拳を突き出した。だが、当然ライトへ距離があるからその拳は空振り、普通ならここでそんな攻撃は当たるはずはないのだが、鬼流には能力がある。

 

「ぐっ!」

 

 ライトは苦しそうな声を漏らし、少しだけ左へと飛んだ。だが、それでもライトは止まらずに走り始めた。

 見る限りライトにはそれほどダメージは入っていないように見えた。

 少し考えていたことがあった。さっきの瞬間移動、俺も共に瞬間移動した事があるからわかるが、肉体にものすごい圧が襲い掛かってきた。その状態で攻撃はその威力を保持し続けることができるのだろうか?

 さらにはよく見てみるとおそらく攻撃が直撃したと思われるライトの脇腹が黒く変色していた。あれはライトの霊力の色、おそらくクレア装を使用して防御したのだ。

 攻撃の威力低下、それをライトはあの一瞬で見抜き、さらにクレア装を使用して防御力を上げて防いだというのか。

 前々から思っていたが、あいつはやっぱり敵には回したくないやつだな。

 

「前はよくやってくれたな!」

「くっ!」

「お返しだ!」

 

 するとライトはどこから取り出したのかメリケンサックを指にはめて拳を思いっきり振りかぶると鬼流へとたたきつけた。

 

「ぐあっ!」

 

 さすがの威力に鬼流もふらついた。その隙を狙って今度は霊力刀を構えなおして横薙ぎで振るった。

 しかし、その一撃は空ぶってしまい、鬼流を傷つけることはできなかった。

 

「まさか、剣士が殴りかかってくるとは……」

 

 鬼流はメリケンサックに殴られたことによって頭から大量の血を流す。あの攻撃はこいつと初めて対峙した際にライトがやられた攻撃だ。とげのついたグローブによって殴り飛ばされたことによってライトは戦闘不能になってしまった。それをやり返したということだろう。

 ライトは意外と根に持つタイプのようだ。これからは気を付けよう。

 

「面白い。面白いぞ! 双拳殺法《悪鬼羅刹》」

「くっ!」

 

 鬼流の目にもとまらぬ両手による連続の正拳突き。そのすべての攻撃がライトへと襲い掛かった。

 ライトはなんとか全身をクレア装で覆って防御力を上げ、耐えているものの見ている限りではかなりきつそうに見える。

 

「ぐっ! くは、がっ!」

「いつまでそうやっていられるか見ものだな!」

 

 ボフンと燃え上がる音が聞こえた瞬間、炎がすごい勢いで俺の真横を通過して鬼流へと突撃していった。その炎の中にはうっすらと紗綾の姿が見えた。

 それを見ると俺も刀を構えて走り出す。

 霊縛波を片手に作り出し、刀に吸収させるとそのまま刀を振った。

 

「《霊縛斬》!」

 

 この技は通常の霊縛波と違って刀を振るだけで斬撃のレーザーを出すことができる。もちろんこんな攻撃で鬼流を倒すことができるとは思っちゃいない。そもそも、この技は遠くまで届く速度が遅いのだ。それは霊縛波にも言えることで、遠くの敵には簡単に当たらないほどに遅い。

 そんな攻撃は余計に鬼流に当たるわけがない。だが、それでいいんだ。

 

「そんな攻撃当たるわけがないだろ––」

「読めた」

「っ!」

 

 鬼流が俺の攻撃を回避するために瞬間移動をしたその瞬間、その目の前には紗綾が迫ってきていた。すでにそこに向かって刀を振るっている。あと数センチで鬼流を斬ることができるほどの距離だ。

 俺は信じた。あいつが瞬間移動した後、あいつを紗綾が斬ってくれることを俺は信じたんだ。紗綾が走り出した時、紗綾は無言で俺に何かを伝えてきたような気がした。そして考えてみた結果がこれだ。

 やっぱりこれで合っていたようだ。お願いだ、斬ってくれ、倒してくれ、頼む!

 

「ち、こうなったら!」

「させねぇ」

「ぐあっ!」

 

 突如として飛んできた霊力弾、それはライトのものだった。霊力弾は鬼流に直撃し、おそらく鬼流は再度能力の過剰使用をしてバーストを引き起こそうとしたのだろうが、それによって集中力が切れて能力の使用を中断してしまった。

 行ける。これならいける!

 

「だあっ!」

「くっ!」

 

 紗綾は脇腹に蹴りを食らってしまった。だが、足に力を込めて踏ん張り、刀を振るのをやめない。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「あぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 そしてついに––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 紗綾は鬼流の胴体を一刀両断した。




 はい!第186話終了

 ついに紗綾が鬼流に致命的ともいえるダメージを与えることに成功しました。

 胴体を一刀両断されて生きていられる人はそうそう居ないですからね。

 ちなみにライトは真のクローンなので真と同じ能力を保持しています。

 なので胴体を一刀両断されて生きていられるのは真とライト位なものです。生きていられるのは、ですが。

 まだまだ続く決戦! 次回もお楽しみに!

 それでは!

 さようなら

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