無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 一輝を追って外に飛び出す真。

 一輝は上へグレバンを蹴っ飛ばし、二人で協力して霊縛波を放ってグレバンを大気圏外へと追放しようと考える。

 しかし、一輝の霊縛波は不発に終わってしまい、その作戦は失敗してしまう。

 その時、地上ではものすごい出来事が巻き起こっていた。



 それではどうぞ!


記念第最終話 何から何まで計算ずくなんだぜ!

「ま、間違いない。噴火だ!」

 

 するとその割れた地面からものすごい勢いで溶岩が飛び出してきて城を上空へとぶっ飛ばしてグレバンがぶっ飛んできた城によってさらに上空へと飛ばされていくのが見えた。

 

「そうか、ここは昔火山だったんだ。だけど、ずっと噴火していなかったせいで新たな地層がこの山を埋め立て、平地となったんだ。だけど、どうして今になって」

「多分一輝が落とした霊縛波の影響だ。あの霊力のエネルギーがこの火山の目を覚まさせ、火山活動を再開させたんだ」

「そうか。だから突然噴火を!」

 

 俺たちはさらに上空へと飛ばされていく。

 霊縛波で宇宙へと飛ばすことはできなかったが、霊縛波がこんな形でいい影響を及ぼすことになろうとは考えても見なかった。

 これで俺たちもものすごい勢いでぶっ飛ばされているからまったく身動きをとることができないが、グレバンも身動きを取れず、この勢いならいける。

 

「ぐ、ぐぬぬぬなんという凄まじいパワー。う、動けん!」

「そうさグレバン、お前は『これも貴様の計算のうちか!』という」

「これも貴様の計算のうちか!」

「当たり前だぜ! この俺、輝山一輝。何から何まで計算ずくなんだぜ!」

 

 一輝はそういうが、これは実際は偶然の産物だ。俺たちはこの真下に火山があることも知らなかったし、一輝が霊縛波を失敗することを想定に入れていなかった。

 完全にこの地球に助けられた。

 だけど、グレバンが悔しがるなら訂正しなくてもいいか。

 

 一輝が拳を向けてきたので俺も拳を作り出して互いの拳を合わせた。

 

「二人とも、生きてっか?」

「あ、裕太」

「なんとかギリギリだったな。早く脱出するぞ」

 

 突如俺たちの前に出現した裕太が俺たちに手を伸ばしてくる。

 岩の上に立っているが、この圧力に裕太も膝をついてしまっている。それに早く脱出しないと脱出できなくなってしまう。

 そして俺は裕太の手を掴むが、一輝が一向に手を伸ばす気配がなかった。どうやらこの圧力によって気を失ってしまったようだ。

 そりゃ普通の人間は気を失っても仕方がない圧力だからな。そう考えて俺は一輝の手首を掴んだ。

 

「よし、《瞬間移動》!」

 

 裕太が瞬間移動を発動させ、俺と一輝は岩石の上から脱出し、空中へと放り出された。

 だが、裕太も飛べるようだし、一輝は俺が背負い、飛んで地上に降りていく。

 上を見てみるともう遥か彼方まで飛んで行ってしまっていてあれほど大きかった城がもう米粒のように小さくなっていた。

 

「はぁ……はぁ……グレバンの霊力がどんどんと離れていく。ありゃ本当に大気圏を突破するな」

 

 裕太は度重なる瞬間移動によってかなり疲れ、息切れを起こしている状態でなんとかそう口にした。

 周囲を見渡して見てみるとそこは拓けた草原で、俺たち三人以外にも彩と体にタオルを巻いて肌を隠しているこいし、宇佐見さん、メリーさん、妖夢の四人もそこにいた。

 いや、居たというよりかは未だに気を失っている様子だが、どうやらちゃんと息はあるようでホッとする。

 

「終わったな」

「そうだな」

 

 今頃グレバンのやつは宇宙空間をさまよっていることだろう。

 

「そういえば、あの中に霊夢たちが居たから一緒に連れてきたぞ」

「え、霊夢たちが?」

 

 見てみるとジト目でこっちを見てきている霊夢とぜーはーと息を切らしている魔理沙がそこに居た。

 どうやら俺たちよりも先にあの城の中に乗り込んではいたらしい。

 本来だったら途中で霊夢たちと俺たちは合流するはずなのだが、俺たちは道中をすっ飛ばしてグレバンの元に行ってしまったから途中で見かけなかったのだとか。

 

「それにしてもあんたたち無茶するわねぇ」

 

 霊夢は城が飛んで行った方向を見ながらそう言った。

 あれは本当に偶然の産物ではあったが、下手したら俺たちも死んでいた状況だったから返す言葉もない。

 

「そ、それじゃあ、この四人も目を覚ましたら異変解決の宴会をするぞぉ!」

 

 どうやら魔理沙はどこの世界でも宴会好きのようだった。そして霊夢の表情をみるに、その宴会を準備するのはやはり霊夢のようだ。

 でも今の俺はそんなことよりもまずはまずは気になる事があった。

 

「みんなってさ、あそこに連れ去られたの、覚えているのかな」

「いや、覚えていないと思う。グレバンの考えを読んだ時、どうやらあいつはみんなの気を失わせた状態で連れてきたらしいからな」

「そうか、なら好都合だ」

「好都合?」

「あぁ」




 はい!記念第15話終了

 例のジョセフさんのラストシーンですね。ジョジョネタをやるならこれをやりたかったのですが、なかなかできなかった感じですね。

 無意識の恋 Second stageですが、このネタが出来て満足です。

 これにて異変は解決!

 次回はエピローグとなります。

 それでは!

 さようなら

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