無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 いやーついにこの小説も200話まで来ましたね。

 僕自身、ここまで長くなるとは思っていなかったのですが、予想をはるかに大きく上回って200話まで来ました。

 前作の無意識の恋が100話で終わったので、前作の倍の長さとなります。

 そしてこの小説、なんと最終章が始まったのが150話ということですので、最終章だけで50話も使っているということになります。

 この小説の章は11章あるのですが、その1/4が最終章で埋まっているという計算になります。

 さらに言うと、この章は作ったプロットを見る限り、あと1/3ほど残っていることが判明しました。

 果たしてこの小説は一体何話まで行くんでしょうかね。

 ちなみにハーメルンの小説でここまでの長さの小説を書くのは初めてですけど一番長いのは小説家になろうに投稿している転生者は気まぐれ勇者の487話です。

 ハーメルンだけではなく、小説家になろうにはいろいろなオリジナル小説を投稿していますのでそっちも読んでいただければ幸いです。

 特に転生者は気まぐれ勇者は力作となっております。



 それでは前回のあらすじ

 シャドウの過去を聞く一同。

 シャドウは今の神楽ならば幻想郷の侵略を成功することによって再臨しかねないという。

 戻ってきた神楽の力は先ほどまでとは比べ物にならないほどに強くなっており、加速度的に神楽が強くなっていっていることを全員が察した。

 だが、シャドウはそんな力を食らっても弱いと称し、激怒した神楽はシャドウへ攻撃するも、その攻撃がシャドウへ直撃することはなかった。

 そしてシャドウは二人の人物をスキマで呼び寄せた。その人物とは刻雨龍生と南雲鈴音だった。



 なんか、久しぶりにちゃんと前書き書いたような気が……

 それではどうぞ!


第200話 修行の成果

side三人称

 

「どうしてあなたたちが……っ!」

 

 紫は驚愕した様子で問いかけた。

 今まで誰も二人の事を見かけることはなかった。そのため、誰もが心の中では二人は崩壊に巻き込まれてしまったか、はたまた洗脳されてしまって真を殺す機会を伺っているものかと思っていた。

 だが、二人はシャドウのスキマによってこの場に現れたことを考えると、二人は仲間と考えてもいいだろう。

 

 しかし、それにしても今まで一回も顔を見なかったということが紫は気にかかった。

 

「彼らにはこれまで俺が修行を付けていた」

「え、シャドウ様が修行を!?」

 

 今度驚愕したのは彼方だった。

 基本的にシャドウは放任主義なため、人間に自ら修行を付けることはない。それは彼方も直々に修行を付けてもらっていたからよく知っていることだ。

 だからシャドウがただの人間である龍生や鈴音に修行を付けていたことに驚いたのだ

 

「シャドウ、これはどういうつもりだ」

「見たまんまだ。お前ごとき、俺の手を下すまでもないということだ」

「っ! 人を馬鹿にするのもいい加減にしろ。俺がこんなただの人間に負けるわけがないだろ!」

 

 シャドウの言葉に激高した神楽は今度は手をパチンと思い切り叩き、音に邪の力を載せることによって衝撃波を放った。

 

「みんな、伏せて!」

 

 衝撃波を放つところを見た紫は慌ててみんなに伏せるように言ってみんなをいつでもスキマの中に退避できるようにしたが、そんな心配は必要なかったことをすぐに思い知った。

 龍生がシャドウの前に立ちはだかると衝撃波に向かって手のひらをかざした。

 その瞬間、衝撃波は何かの強靭な壁にぶつかったかのように見えない壁によって阻まれて消滅した。

 さっきと同じ、空間に穴が開いたことによって衝撃波はこっちの空間へと近づくことができなくなって消滅してしまったのだ。

 そして龍生が手を下ろすと空間の穴はすぐに元通りとなって埋まった。そのことから考えるに、この力は龍生の力なのだということがすぐにみんな分かったが、龍生が真、シャロ、彼方、紬の四人の神力を合わせてようやく上書きすることができた技をあんなにいとも簡単に防いで見せたことにこの場の鈴音、シャドウを除く全員が驚愕してしまった。

 

「お、俺の邪の力がっ!」

「確かにお前の神力は凄まじい。だからこそ、真たちは打ち消すのに力を使い果たしてしまったんだ。だけど、それは打ち消そうとしたからだ。打ち消せないならば防御すればいい。ただそれだけだ」

 

 その理論は非常に理解不能の物だった。

 真たちの力を合わせた打ち消す力でもあれだけ苦労したのに、あれを上回るほどの防御技はそうそうない。それをただそれだけと言ってしまえるシャドウがちょっと恐ろしく感じられる。

 

 

「俺のスペルカードに《空喰(くうばみ)》というスペルカードがある。あれは空間を切り裂いて相手を攻撃するトラップ系のスペルカードだった。だけど、これはその《空喰》を応用し、作り出した新たなるスペルカード《空絶(くうぜつ)》だ。相手との間に空間の壁という隔たりを生成し、防御する。どれだけ強い力を持っていようとも空間がそこになければ先に進むことはできない。これが世界の壁というやつだ」

 

 今の龍生の説明を一体何人の人が理解することができただろうか。

 空間を切り裂いてスキマを作り出している神々や紫が今の話を聞いても無茶苦茶だと感じた。

 確かに空間を切り裂くことは容易に行えることで、実は気が付いていないだけで真が剣を振るった後も空間が切り裂かれている。だが、空間の再生能力は異常に高く、斬れども斬れども再生してしまう。それが空間の再生能力というもので、空間が無いなんて状況は起こりうることはそうそうない。

 

 だが、龍生はそれをさも当然の様に言ってのけた。

 それもそのはず、龍生のは空間を切り裂いているわけじゃない。空間に穴をあけているというだけだ。

 能力で開けているからこそ、紫たちのスキマの様に霊力が続く限り、その空間に穴をあけ続けることができる。そしてその穴を薄く延ばして盾の様にして防御するのがこの《空絶》というスペルカードだ。

 

「こいつのこの《空絶》は空間に作用する攻撃でもない限りは絶対に通さない無敵の守りとなる。俺は刻雨龍生を最強のタンクとして鍛え上げた」

 

 彼方はシャドウの修行を受けたからこそシャドウに修行を付けてもらったらものすごい力を手にすることができるというのは身をもって知っていたことだが、人間の体でそこまでの技を使えるようになることに驚いた。

 するとそれを見た鈴音が呆れたような態度でゆっくりと前に出ながら口を開いた。

 

「やっぱり私以外の三人はチートだと思うんだよね。ねん君は自力で真と渡り合えるようなギアモードっていう技を作り出しちゃうし、真はやっぱり守るものがある人は強いんだなっていう感じで青天井で強くなっていく。龍生だって自分の弱点を見出して自分の能力を最大活用してこんなチート防御技を作り出した。ちょっと私がかすんじゃってる感があるよねぇ」

 

 把握する程度の能力、それは決して弱い者じゃないし、味方との協力ならば、これほど適している能力はそうそうないというほどだ。

 だが、周りが強すぎたのだ。

 戦いの才能もそこまであるわけでもなく、次々と強くなっていくみんなに置いて行かれているような感覚に陥っていた。だからこそ、必死になって修行をしていたのだ。

 そしてライトに教えられた身体強化を会得した後も修行を続け、ある日突然目の前に現れたシャドウによって誘拐されて修行を付けられていたということだ。

 だけど、それでも限界があった。

 

「力の限界ってここまで無常なのかってちょっと悲しくなったよ。私だってねん君や真、龍生の様にこの幻想郷を守るために強くなりたい。だけど、無理だったんだよね。でも、そんな私にでも一つだけ出来ることがあるんだよ」

 

 その瞬間、龍生が神楽へと走り出し、それを見た鈴音も龍生について行くように神楽へと走り始めた。

 だが、接近しても言霊がある以上、接近するのは容易じゃない。それはさっきの真を見ていてこの場にいる誰もが分かっていた。だから、真の二の前になってしまう可能性があると考えたが、その考えは杞憂に終わることとなった。

 

女帝の眼(エンプレスアイ)

 

 その瞬間、鈴音の目付きが鋭く変化した。まるで獲物を狙う肉食獣の様に鋭く、刺すような視線だった。

 そしてその目付きになってから鈴音の威圧感はまるで別人のように強くなり、背後に居て直接視線を向けられているわけではない紫たちも一瞬震えさせられるような威圧感だった。この威圧感は視線を向けられていない紫たちですら、これほど強く感じられるのだから、直接視線を浴びせられている神楽への威圧感は想像を絶するものだった。

 

(なんだ、なんなんだ、あの目は! とてつもない威圧感だ。俺が、この俺が、怯えているとでもいうのか?)

 

 視線を浴びせられてあの神楽の膝ががくがくと震えていた。そのことに気が付いて神楽は驚き、すぐさま足の震えを止めようと足を抑えるが、全く震えが収まる気配がない。

 今の神楽の気分は肉食獣に狙われている草食動物、そのものだった。

 逃げなければやられてしまう。そう考えてしまうことに神楽は再度驚いた。

 

(大丈夫だ。いくら威圧感が強いとはいえ、相手は所詮ただの人間だ。元邪神であるこの俺があんなただの人間ごときにやられるわけがない)

「剣山になれ!」

 

 神楽は声に邪の力を込めて言い放った。

 その瞬間、真の時同様に二人の足元から剣山が出現する。やはり二人も串刺しにされてしまう、そう思ったその時だった。

 

「《戦いの指揮者(バトル・オペレーター)》」

 

 鈴音の体から赤色のオーラが出現し、そのオーラが龍生に向かって伸びていき、直撃した瞬間、龍生の体も赤いオーラを纏って赤いオーラの糸で二人がつながっているような見た目となった。

 すると龍生はまるでどこに剣山が出現するか分かっているかのように最小限の動きで下から出現してきている剣山を次々と回避しながら神楽へと接近していく。

 もちろん鈴音も同様に回避しながら神楽へと接近していく。

 

 真の時の接近するのに苦労していたのが嘘のような軽々とした回避に紫たちはもう何度目か分からない驚愕をした。

 

「私はねん君のお姉ちゃんだからね、ねん君にできて私にできないことはない。能力の拡張だよ!」

 

 そういうと龍生と鈴音同時に飛び蹴りを放ったが、その攻撃を神楽は腕をクロスにして防御したため、そこまでダメージは入らずに蹴り飛ばして少しだけ後退させることができた。

 

「っ、まるで心が読まれているかのようだ」

「まぁ、当たらず遠からず。私はね、この場にいるみんなの動き、そしてこれからする行動、すべてを把握しているんだよ」




 はい!第200話終了

 龍生の神楽の衝撃波をも防いでしまう世界の壁もすごかったですが、鈴音が最後の最後でとんでもない力を見せましたね。

 鈴音は把握する程度の能力ということでその能力を強化して、その場にいる全員の動きを把握できるようになりました。

 そして、能力の拡張とは一体? 実は音恩も使っていたものなんですが、音恩は無意識に使っていたため、それが能力の拡張だとは知りませんでした。

 ここら辺は次回解説されます。

 それでは!

 さようなら

好きな主人公枠キャラは?

  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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