さぁ、今回からやっと最終章終盤戦といっても過言ではないです。まぁ、神楽が強すぎた故にラスボスって感じがありましたが、ほとんどその認識でも間違いではないです。
この章ではもう神楽以上の敵キャラなんて出てこないので。
それでは前回のあらすじ
真が意識を取り戻すと真は極に敗北していた。だが、極もかなりのダメージを負ったようで、ところどころから血を大量に流しているようだった。
そんな極は真に対して諭すように言葉を紡いでいく。
極は目的は達成したと告げると、真をこの空間から追い出した。
そして最後に極はとんでもない一言を言い放った。
「幽々子を殺せ」
真は現実世界に戻ってくると周囲の状況を把握し、最後の戦いへと紫とシャロ以外のメンバーで歩を進めるのであった。
それではどうぞ!
side真
俺たちはジーラの霊力を感じる方へと周囲を警戒しながらゆっくりと歩を進めていく。
もうジーラ以外の霊力は感じなくなってはいるが、ジーラの仲間に神楽のような奴もいることだ。いつどこで奇襲されるか分かったものではない。
さっきの傷はなんとか妖怪の超絶回復能力によって一命をとりとめたが、次もまた無事に済むとは限らないのだ。
「それにしても足場が悪いな」
「しかも空間が歪みに歪んでいるから空を飛びにくいし」
そう、俺たちは今、階段を上っているのだが、先ほどの戦いの影響かここら辺の階段も一部崩れており、なかなか思うように登っていくことができない。
それに空間も歪んでおり、戦っている間は仕方がないのだが、空を飛ぶと霊力コントロールが難しくなっていく。それもジーラの部屋に近づけば近づくほどに空間が歪んでいっている。嫌な場所だ。
「これ、どこまで続いてんだ?」
「まるで白玉楼の階段だな」
「間違いない」
ライトが発言し、龍生が例え、俺が肯定する。このいつもの会話もこのラストバトル前の緊張感を取り去るには十分すぎるものだった。
やがて俺たちは最上階に到着し、扉の前に集合した。
「間違いない。ここからジーラの霊力を感じる」
「やっぱりあの人が絡んでいたのね」
「みたいだな。そして済まない。今回の異変が起きたのは俺のせいだ」
「どういうこと?」
「真のせい?」
前回の異変に全く関わっていなかった霊夢、彼方が驚きの声を上げた。
前回の異変のことを知っている人なら、どういう結末だったのか知っているはずだ。俺がジーラに呆れて止めを刺さずに放置してしまったということを。
これに関しては極に何度も責められてしまった。だが、これに関しては自分でも反省している。あの時に俺が止めを刺していれば今回の異変は事前に食い止めることができたはずだ。
もし過去に戻ることができるのならばあの瞬間にジーラに止めを刺して今回の異変を食い止めたい。
「まぁ、過去には戻れない。今さら気にしても仕方がないさ」
「そういうことだ」
「そうそう」
「そうね」
「うんうん」
「まぁ、何があったのかは分からないけどあんまり自分ばかりを責めるんじゃないわよ」
「みんな……」
龍生、ライト、鈴音、紗綾、彼方、霊夢のみんなが俺の事を励ましてくれた。それだけでとてもうれしくて、ここが、幻想郷が俺にとっては大切な場所であるということを再確認できて、この場所を絶対に守るためにもこの異変だけは絶対に解決しなければいけないと決心する。
極の言っていた「どんなに辛く険しい戦いでも諦めてはダメだ」という言葉、このみんなと一緒ならどんなに辛く険しい戦いでも乗り越えていけそうだと感じる。
「それじゃあ、行きますか!」
「おーっ」
そして俺とライトは二人で最後の部屋のとても大きな扉を体全体を使って押し開けると、そこには真っ暗闇が広がっていた。
どう考えてもこの場所は今までとはまるっきり違う場所となっており、すこし脳が混乱してきてしまう。
そして床もどこにあるのかが全く分からない部屋だ。だが、これだけは言える。この部屋の空間は今までの空間のものじゃない。ジーラのやつ、空間の中に空間を作っていやがった。
その瞬間、突然背後から突風が吹き、俺たちは部屋の中へと押し込まれてしまい、俺たちが入ったその瞬間に入口の扉が閉まった。
あまりに突然の事すぎて俺たちは反応することができず、部屋の床に転がってしまう。
だが、霊夢とライトはさすがと言うべきか、受け身を取ってすぐに立ち上がった。
それにしても、この部屋は床が見えないだけで、普通に床があるようで、立ち上がることができた。
「来たか、愚か者ども。この場所が貴様らの墓になるということも知らずにのこのこと入ってきたな!」
「っ、ジーラ」
突然声が聞こえて来た。だが、この声は間違いない。
少ししか聞かなかったが、この下種さ、忘れるわけがない。
ジーラの声だ。姿こそ見えないものの、これは確実にジーラの声で、そしてこの空間に漂っている濃厚な霊力はジーラのものだろう。
以前のハエほどしかなかった霊力とは見違えるほどに大きくなっており、普通に危険人物認定できるほどの霊力量となっていた。
その次の瞬間、周囲に存在していた灯篭に灯がともり始め、周囲を火の光で照らし始め、ようやく真っ暗闇となっていたこの部屋の全貌が明らかとなった。
「っ、気持ち悪いわね。あんた、趣味悪いんじゃないの?」
さすがにこの気味悪さに霊夢も言わずにはいられなかったようで、ここに居るみんなを代弁するかのようにその言葉をつぶやいた。
この部屋は全体的に宇宙空間のような見た目となっており、さらに床までも宇宙空間みたいな見た目となっていて常に動き続けている。
そんな見た目の空間に大量の灯篭と椅子、テーブルがあるのだから違和感しかない。
そしてこの声の主、ジーラは俺たちの真正面、俺たちが立っている側とは真反対の壁に寄りかかって立っていた。
「緑の! お前にやられたあの日の屈辱はまだ忘れていないぞ。お前らに壊滅させられて、俺はお前らを殺すことを誓った! 強くなって、今の俺は自分の力だけでも十分戦えるほどとなった! もう、緑、お前が俺に触れることはない」
「っ」
そう言い放ったジーラからは威圧が放たれており、その威圧によって一瞬だけ俺も怯んでしまうほどだった。
確かに強くなっているようだ。だが、ジーラはもともと弱いから、ずっと修行を続けてきた俺たちが負ける道理はない。
「お前を倒し、この異変を解決する!」
「俺、地味に幻想郷気に入ってるんだよね。だから幻想郷をめちゃくちゃにされちゃ困るんだわ」
「右に同じくだね、私はこの幻想郷が大好きなんだよ。だから守るよ、絶対に」
「まぁ、俺はあまり幻想郷には思い入れは無いが、幻想郷がなくなると困るやつが居るんだ。だから全力で……」
「あなたと私は元仕事仲間。上司と部下の関係。だけど、それも今日でおしまい。楓花や春人の為にも決着をつけるよ」
「シャドウがさ、すごくこの幻想郷を大切にしてるんだよ。どうしてなのか、それは今まで一度たりとも教えてくれたことはなかったんだ。だけど、すこし気持ちはわかるんだよ。確かに私は幻想郷にいるどの神よりも後に神になったけどさ、それでも幻想郷は大切なんだよ。今も、昔も、だから戦うよ」
「ほんっとうに今までのどの異変よりもダントツで面倒な異変だったわ。幻想郷は崩壊していくし、どいつもこいつも真の事を敵対視しているし、ちょっと本当に投げ出そうかと心が折れかけたわ。でも、私の仕事は幻想郷を脅かすやつを退治することなの。あんたを退治して幻想郷を守らなければいけない。だから、絶対に勝つわよ」
はい!第215話終了
ついに次回からジーラ戦が始まります。
まぁ、ジーラ戦はそこまで長くしないつもりですので、神楽戦よりは気軽に読めるのではないでしょうか。
ちなみに最後のセリフの順番は真、龍生、鈴音、ライト、紗綾、彼方、霊夢です。
ラストバトルにはこのメンバーで挑みます。随分最初と比べたらメンバー減りましたね。
と言うか、バトルが始まる前に命蓮寺メンバーがごっそりと削られてしまったのが結構きつかったですよね。
最期はいつものメンツ、プラスで彼方と霊夢っていう感じですね。
この無意識の恋では霊夢が異変解決に加わるのはものすごく久しぶりじゃないですか?
ちなみに裏話ですけど、神楽戦でシャドウも道連れにした理由はシャドウが居るとジーラを瞬殺してしまうからというのがあります。
それでは!
さようなら
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