無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真の攻撃は当たらず、ジーラの攻撃だけが当たるという危機的状況。

 だが、真はついに活路を見出し、ジーラを追いつめることに成功した、そう思われたが、なんと真は最後の最後で自分の甘さによってカウンターを食らってしまう。

 ジーラがとどめの一発を放ち、もうだめだと思ったその時、ジーラの攻撃から真をこいしが身を挺して守った。

 それによってこいしが致命傷を受けてしまうことになる。

 その光景を見た真はついにガチギレ、自分の命を懸けてでもジーラを殺そうと考え、クレア王と限界突破を同時に使用した。

 果たしてどうなってしまうのか?



 それではどうぞ!


第220話 今回も失敗した。

side彼方

 

 あぁ、ダメだった。()()守れなかった。

 いつもそうだ。真はいつも自分の身も顧みずに誰かを助けようとしている。

 たとえ体中の骨が粉々になって動けなくなろうとも、たとえ自分が死んでしまうとしても真は臆することなく戦いに挑む。

 

 真は才能の塊だ。

 自分では気が付いていないかもしれないけど、戦闘向きじゃない能力しかない状況で、いろいろな技を使えるとしても強くなれることはそうそうない。

 いくら真が半人半妖で身体能力が高いといえども、それは変わらない。

 

 でも、真は違った。いろいろな技を覚えてあそこまで強くなってついにはクレア王まで使えるようになった。いや、なってしまったんだ。

 

 それは私の失態。私が真をクレア王が使えるようになるまで修行をつけてあげることがなければもしかしたら真がクレア王を使えるようになることもなかったかもしれないし、限界突破(ブレイク・ザ・リミット)と併用するようになることもなかったかもしれない。

 最初はこの結果は知らなかった。だから仕方がなかった。だけど、今回は何十回、何百回とみてきた後継なんだから、防げたかもしれないのに……。

 

 また、()()()()()

 私の能力はありとあらゆるものを破壊できる。それはフランのものよりももっと上の神の力。

 フランの能力は物質を破壊するものだとすれば私の破壊は概念にまで及ぶ。

 だから私は破壊する。真が死なない結末になるまで何度でも時間を、刻を破壊する。

 

 私が能力を使用した瞬間、空間にひびが入った。これは刻が破壊されそうになっているという証拠になる。

 刻が破壊されると私以外のすべての刻が破壊される前まで巻き戻される。

 

 世界の記録はビデオテープのようなもので、一部を切り取り、それをシュレッダーにかけることによってそこから先がなくなってしまう。

 あぁ、今回はここまでこれたから行けるかと思ったんだけどな。

 あと何回繰り返せば真はちゃんと寿命を全うできるようになるんだろう。

 

 それは分からないけど、でも何回でも繰り返して私は真を助けて見せる。

 

 真の前に立ちはだかるすべての障害を――破壊する。

 

 今回も私は()()した。

 


 

「死ぬが良いよ紅蓮!」

「それはこっちの台詞だ僕ロりっ子!」

 

 私は初めて今日から担当することとなる幻想郷の地を見てみようと思って地上に降り立った。

 そこまではよかったんだけど――私が地上に降り立ったその瞬間、左右から同時に拳が私を襲い、その威力に負けて弾かれてしまった。

 

 弾かれて飛んで行ったものの、そのあと、何かにぶつかるような衝撃が私の体を襲ってくることはなかった。

 その代わりに、誰かに優しくキャッチされたような感覚があり、その人も巻き込んで吹き飛ばされたため、その人が私の代わりに壁に激突してしまったのを見て心配になったが、私は少しの間気を失ってしまった。

 

 だけど、その気を失っている時間はほんの少しの時間で、すぐに目を覚ましたのだけど、私はその人の膝の上で目を覚ますこととなった。

 始めて見る世界、視界に飛び込んできた初めて見る人間という生物に私は少しびっくりしてしまっていた。あまりにも初めてが多すぎて脳のキャパを超えてしまったのだ。

 だから私はキャッチしてくれてありがとうとかいう暇もなく視界に移る三人から急いで飛びのいて離れたところでうずくまって震えてしまった。

 

 よく見れば私に膝を貸していた人間以外の二人は見たことがある顔で、シャロと紅蓮だということはすぐに気が付いたものの、私の気はすごく動転していたんだ。

 これが私と真の出会いだ。

 

 それから数日、どうにも気になってしまって真のことをよく観察するようになっていた。

 一緒には行動してはいなかったものの、スキマの中から海藤真という一人の人間を観察していた。

 

 観察していく中で分かったことは彼はただの人間ではなく、半分妖怪の半人半妖であるということ。そして仲間がピンチになっていたら放っておけないということ。

 だけど、仲間がピンチだったら放っておけないというのは誰だってそう。だけど、彼のはその放っておけないという度が超えすぎている。仲間を助けるためなら命さえ惜しくないとさえ考えているように見えるほどだ。

 

「変な人」

 

 いろいろと危なっかしい人だけど、なんだかとても気になる。そう考えて私はさらに彼のことを調べるようになっていた。

 

 そんなある日、たまたま地上に降りてくると強くなりたいようで、強くなる方法を模索しているみたいだった。

 彼はクレア装まで使えるし、技も十分強いのだから、あれほどの力があればたいていの相手には勝てると思うんだけど、それじゃ満足していないみたい。

 誰にも負けないほどの力が欲しいらしいけど、それは無理だよ。真の能力じゃどんなに頑張っても限界があるんだから。

 

 でも、私は興味本位から真と関わってしまった。

 

「強くなりたいの?」

「あ、彼方様。そうですね。俺には守りたい人がいるんで、誰にも負けちゃダメなんです」

「そうなんだ……ねぇ、強くなる方法、教えてあげようか」

「え、いいんですか!?」

 

 最初は動物園で珍獣を見ているかのような気分だった。

 興味本位で自分のペットに芸を教えているような気分だった。

 だけど、真は私の言った戦い方をどんどんと覚えて行って、ちょっと楽しくなってしまっていた。ここまでの見込みが速くて強さを求めている人は初めて見たものだから調子に乗ってしまったのだ。

 だから私はさらに強くなる方法としてクレア王を教えてしまった。

 

 だけどこれは並大抵の努力で身に着けられるものじゃない。

 来る日も来る日も真はクレア王を身に着けることができるように修行に明け暮れるようになった。だけど、日に日にクレア王に近づいていく真を見て私は少しうれしくなっていた。

 真は私の弟子と考えるようになってとてもかわいく見えてきていた。

 

 そしてついに真はクレア王を完成させ、私はすごく真に感謝された。悪い気分じゃなかった。いや、感謝されるというのはすごくうれしいことだ。

 

 それからも真との修行は続いた。

 真との修行の時間もとても楽しかった。最初はこんなんじゃなかったんだけど、真と修行するのが私の楽しみの一つになっていた。

 

 やがて私は弟子としてじゃなくて、一人の男性として好意を抱くようになってしまっていた。

 でも、真にはすでに奥さんがいて、私はそこの枠に入ることはできない。だから私はせめて真の成長を近くで見守ることにした。

 

 でも、それは長くは続かなかった。

 真の仲間がみんな消えてしまう異変が起こってしまった。

 それによって真は当然消沈、シャロや紅蓮が珍しく異変の解決に動いているのを見て私も必死に異変の解決に動いた。

 

 そしてついに主犯を見つけたのはいいんだけど、その主犯は真の力では絶対に勝てない相手だった。

 どうやらクレア王のことは事前に調べられていて、対策は練られていたようだった。

 だから真はどうやら覚えていたらしい限界突破とクレア王を同時に発動させて身体強化をしようとした。してしまったんだ。

 

 発動させた瞬間に真は力に飲まれてしまい、ありとあらゆるものを破壊しつくし始めた。

 そのパワーはこの異変の主犯を瞬殺してしまうほどの力だったのだけど、真は自分の仲間までも攻撃をはじめ、皆殺しにしてしまったのだ。

 なんとか私だけは隠れてやり過ごしたのだけど、その後、真は力尽きてしまい、そのまま息を引き取った。

 誰も救われない結末となってしまった。

 

 どうしてこうなった? 何がいけなかった?

 ――私のせいだ。

 

 私がクレア王を教えなければこんなことになることはなかった。

 すべて私のせいだ。

 あぁ、やり直したい。すべてをなかったことにしてやり直したい。

 

 真が死なない幸せな結末、それを夢見て気が付いたら私は空間を破壊していた。

 でも、この時、私が破壊したものは空間ではなく刻だったのだ。




 はい!第220話終了

 彼方って裏の主人公なんですよね。

 実は彼方が真のことを見てすぐになついていた理由はこういう理由があります。

 生きている真を見てホッとしていたんですね。

 で、このタイムリープを何回か書こうと思っていたんですが、次回で終わりにして現在に戻ろうと思います。

 安心してください。もうこれ以上彼方に重荷を負わせるつもりはありませんから。

 それでは!

 さようなら

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  • 海藤真
  • 刻雨龍生
  • 南雲音恩
  • 南雲鈴音
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