無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 一人でスノーランドのキルタワーにまでやってきた真。

 その真の前に現れたのはこいしだった。

 真の様子を心配した彼女は真のことを慰めようとするものの、真はまだやるべきことがあると考えてこいしのことを気絶させる。

 そこへ現れたライトはこの行為について問い詰める。

 すると真はパラレルワールドの真と同じようなことを言い出し、全員を殺すことを宣言する。

 ついに全員を殺そうとする真とそれを止めようとするライトの戦いが今、始まる。



 それではどうぞ!


第231話 真逆の立場で

side三人称

 

 真とライトの二人は同時に周囲に向かって霊力を解放し、その霊力はぶつかり合って周囲に衝撃波が放たれる。

 真の霊力の色は白、そしてライトの霊力の色は黒だ。これはもともとのその人の人物像によって色が出てくる。真の心が潔白でライトは人を殺すために作られたからこういった色になっている。

 だが、今となっては真が人を殺そうとしていて、ライトがそれを止めようとしている。完全に真逆となってしまっていた。

 

 真はクレア神まで使えるようになっているが、素の霊力量は変わらないため、霊力の強さは二人とも互角で霊力同士で押し合う。

 

「やっぱり俺とお前の才能は同じっていうことだな」

「同じくらい修行すれば同じくらいの力を得られる。それはつまり、お前と俺の間には差はできないっていうことだ」

「だな、だが」

 

 その瞬間、突如霊力の出力を止め、ライトの目の前から真が消えうせた。

 蒸発したかのように見える速度で真は地面を蹴りだしたのだ。

 周囲に解き放っていた霊力を一瞬で取り込み、そして足に流し込んで瞬間的に脚力を上昇、そのパワーは地面にクレーターができるほどで、今真が出せる瞬間加速度で言ったら最高のレベル。

 真はこの戦いに全力で挑んでいる。全力でライトを倒そうとしている。

 

 そんな無理な霊力操作をしたら足がぶっ壊れるかもしれないというのに、それでも真は使ったのだ。

 そのギミックにはライトもすぐに気が付いて、目を細めて周囲の気配に集中して攻撃に備える。

 

(お前、本気なんだな。なら俺も遠慮はしない)

「俺はお前ほど甘くはないからな…………」

 

 その次の瞬間、真はトップスピードのままライトの左から殴りかかる。

 それをライトは見切り、左腕で真の拳を受けると、がこんという肉体同士がぶつかり合ったとは思えない音が周囲に響き渡った。

 

 それもそのはず、二人とも霊力の鎧であるクレア装をまとっていたからだ。

 真のパワーとライトのパワーがぶつかり合い、ライトは全く体制を崩さないが、真のパワーによって地面がえぐれて雪が周囲に舞い上がり、二人の周囲のみ猛吹雪のような風貌になっていた。

 

「パワーは互角か……」

「いや、」

 

 それを言うと、ライトは強引に腕力のみで真のパワーを押し返し、薙ぎ払うようにして真を弾き飛ばした。

 

「力は俺の方が上のようだな」

 

 霊力は互角ではあるが、筋力となると話は別だ。

 別に真が修行を怠っていたわけではないが、常に山中で修行をしているライトと街中で修行をするときにのみ修行をしていて普通の生活を行っている真とじゃ腕力に差が出てしまうのは仕方がないことだ。

 それに戦闘スタイルも真は剣で戦い、メインウェポンは霊力を使用している。だが、ライトの戦闘スタイルは基本剣で戦い、メインウェポンも剣での技を使用している。

 戦闘スタイルの違いが、こうして力の差として表れているのだ。

 

「さすがだな、ライト」

「だが、霊力の扱いに関してはお前の方が上みたいだな」

 

 そう言ってライトは服で隠れた左腕の袖を捲ると、そこには焼けたような跡が出来上がっていた。

 基本的にクレア装はすべての攻撃に対して耐性を得ることができるが、一転集中されたレーザー光のような霊力を食らうとその防御を貫通してダメージを受けてしまうことがある。

 真は拳をライトの腕に叩き込んだその瞬間に腕力だけではライトに勝てないと察し、霊力を拳から鋭いレーザーの様にライトに射出して腕を焼いたのだ。

 

 霊力量は同じではあるものの、霊力の扱いに関しては真の方が数歩先を行っているのだ。

 

「お前、少し見ないうちにさらに強くなったな。さすが山中で修行しているだけある」

「お前も霊力の扱いがうまくなったじゃないか。俺じゃこんな繊細な霊力操作はできない」

 

 二人は警戒を解かずに対話をする。

 お互いにお互いの力を認め合い、ライバルとして認識しているからこその信頼、そして強敵として警戒しているのだ。

 

「剣を作り出さなくていいのか?」

「お前こそいつもみたいに霊力を練らないのか?」

 

 真とライトは互いに問いかけるが、どちらとも答えることはなく、再び同時に走り出した。

 真とライトの拳は互いにぶつかり合うことはなく、互いの顔面に直撃したことで、二人同時によろめいたものの、すぐに二人とも体制を整えて再び拳を構えて走り出す。

 真の繰り出した右の拳はライトの左手に食い止められ、ライトの繰り出した右の拳は真の左手に止められる。まさに鍔迫り合いの状態。

 

 この状態だと下手に動いたらカウンターを食らってしまう可能性があるため、蹴りを放つこともできない。

 

「ぐっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 真はクレアを利用し、筋力を強化してライトに拳を叩きつけようとするものの、ライトもライトで同様にクレアを利用して筋力を上げて拳を食い止めると同時に、拳に力を入れて真に拳を叩きつけようとする。

 二つのクレアがぶつかり合い、相乗効果によって周囲に高密度の霊力がまき散らされ、空気が圧迫されたことによって周囲の温度がどんどんと上がって行って雪が解けて地面が池の様な水たまりに変貌していく。

 

 地震の様に台地が揺れ、大気が揺れ、突風のようなものが吹き荒れて周囲の雪が舞いあげられて吹雪となり、高温度になったことによってそれは水となり、霧となる。

 二人の姿は深い霧に包まれることになった。

 

「お前がこの幻想郷を壊せるわけないだろ!」

「うるせぇ! 壊すと言ったら俺は壊すんだ!」

「ぐぅっ!」

 

 二人の霊力がぶつかり合って空気に流れが生まれる。

 それは周囲を渦巻くように、どんどんとどんどんと速く、力強くなり、そしてそれはやがて周囲の雪を巻き込んで真っ白な竜巻へと姿を変えた。

 それが二人の周囲を包み、誰も近寄れなくなった。

 

「なぁ、ライト…………」

「あぁ、分かっている。お前、最初のあの一撃……()()()()()()だろ」




 はい!第231話終了

 今回は真対ライトの戦いを書きましたが、いかがでしたか?

 結構真の方が強敵と戦って勝ったり、クレア神を使えるようになっているため、真の方が強いかと思われていると思いますが、もともとライトは真の遺伝子を元に作られた人造人間ですので、才能の差はないんですよ。
 なので、二人とも同じくらい修行したら全く同じくらい強くなれるんです。

 ただ、二人とも違う方向に強くなっているため、完全に拮抗しているというわけではないんですよね。

 真も普段剣を使用しているため、剣術タイプかと思いがちかもしれないですが、よく見てみると基本霊縛波や狙撃《スナイパー》で有効打を与えているんですよね。

 剣は補助です。
 簡単に言えば魔法メインの魔法剣士です。

 果たしてこの二人の戦いはどうなるのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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