無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は幻想郷チーム視点です。



 それでは前回のあらすじ

 幻想郷に降り立った真はまず最初に奏と出会う。

 そして見た目の雰囲気に少しだけガルッチらしさ残っているアザトース・ゴジラ

 仙人の詩堂 善

 そして嫌な予感がする広野 誠哉

 果たして大会はどちらのチームが勝つのか



 それではどうぞ!


第4話 復活の最恐

sideこいし

 

 私達は現幻バトル大会に向けて準備を進めていた。

 

 無料入場券なんて物を景品にするせいでその日は旅館を貸しきりにしておかなくちゃいけないし、色々とやることも一杯あって一つ一つ片付けるのが大変。

 

 いつも真が居なくなって怠けていた龍生も今回ばかりは働いている。

 

 ここ数年。真が居なくなって静まり帰っていた地霊殿メンバーも、今ばかりは昔の賑やかさを取り戻している様な気がする。

 

 でも、頑なにお姉ちゃんは私に料理をさせてくれないんだよね…どうしてだろう?

 

 理由を聞いても「知らない方が良いこともあるのよ」って言って教えてくれないんだよね…

 

 でもまぁ、良いんだけどね。別に

 

 楽しければ何でも良い!

 

 この大会は私たちにとってまた賑やかな日々を送るチャンスなのかも知れない。

 

「お姉ちゃん!」

 

 と、お姉ちゃんの名前を呼んで駆け寄る。

 

 すると、お姉ちゃんは「なに?こいし」と、聞いてきた。

 

「霊夢たち、今頃大会に向けて何をしているのか気になるから見に行ってきていい?」

 

 と、聞くと、「今は少し空いてるから良いわよ」と、言ってくれたので霊夢たちの様子を少し伺うことにした。

 

 それで地底を飛び出して博霊神社へ

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「せっかく来たならお賽銭入れなさいよ!あんたら!」

 

「なんだよ!いつもいつも賽銭賽銭って!貧乏巫女が!」

 

 と、酷い状況だった。

 

 いま、霊夢が玄関前に立って魔理沙と妖夢、早苗を見下ろしている感じ。

 

「情けない…同じ巫女として…そんなんだから参拝客が増えないんですよ!」

 

 あの守谷がって信じられないかも知れないけどなぜか信仰だけはあるんだよね。

 

 そして妖夢は苦笑いをしている。

 

「と言うか、あと一人いるはずでしょ?何で居ないのよ!」

 

 と言う霊夢

 

 確かに5人一組のチームな訳で今居るのは霊夢・魔理沙・妖夢・早苗のみ。

 

 本来ならあと一人居るはずなんだけど居ないみたい。霊夢たちの口振りからしてまだ会ったこと無いのかな?

 

「やっほー!みんなー!」

 

 と、どこからともなく一人の少年?少女?曖昧な人が出てきた。

 

 その声がせっかくシリアスになり始めていたのにその雰囲気をぶち壊す。

 

 急に出てきた物だから霊夢たちは飛び退き戦闘体制に入る。

 

「あー。そんなに警戒しなくても良いよ。僕は悪いやつじゃないから」

 

 と言うが霊夢たちは警戒を緩めない。

 

「あんた…誰?」

 

「僕はシャロ。神だよ。宜しく」

 

 と、良いながら辺りを見回すシャロ

 

「随分と廃れたね…先代の時はかなり人間で賑わってたのに…」

 

 と、どこか懐かしそうに呟くシャロ

 

「えー。あんた、お母さんを知ってるの?」

 

「だって僕、神様だからね」

 

 と、笑う。

 

「っとそんなこと言いに来たんじゃなかった。紫からきいてるでしょ?あと一人の存在を」

 

 と言うと漸く警戒を解く霊夢たち

 

「紫の事を知ってるってことは偽物じゃ無さそうね」

 

 と、呟く霊夢

 

「やっとあと一人の調整が終わったよ…今日から本格的に作戦会議?に出席出来るよ!」

 

 そう言ってシャロは空間を引き裂いた。

 

 その中から一人の男が出てきた。

 

『なっ!』

 

 ここに居るすべての人が驚いた驚いた。

 

 なぜならそいつは

 

「久し振りだな…」

 

「ダーク…」

 

 ダークだったから。

 

 でも昔とは違ってあの殺伐とした雰囲気はなく穏やかだった。

 

 そして霊力を全く感じない。

 

 普通なら微弱ながらも近くにいたら霊力は押さえてても感じるはず。

 

 なのに全く霊力を感じない…

 

 どういう事?

 

「もしかして…あんたが五人目?」

 

「ああ、そうだ」

 

 と、肯定するダーク

 

「皆、警戒してるけどしなくて良いとおもうよ。もう改心してるんだし」

 

「でもあんなことあったし、今さらそんなこと言われたって…」

 

 確かに…あんなことあったあとだと信用したくても出来ない。

 

「信用か…今の俺には信用など不必要…」

 

 そう言ったあとどこかに行ってしまった。

 

 その時、私の横を歩いていった。

 

「少女。どんなことがあっても諦めなければなんとかなるかも知れんぞ」

 

 そう言って歩いていった。

 

「ねえ!ちょっとどういう意味?」

 

 と、引き留めて聞こうとしたけど、そこにはもうダークは居なかった。

 

 諦めなければ…ね。それってどういう意味なんだろう…

 

「大会はいよいよ3日後だよ。準備万端にしておいてね」

 

 そう言ってシャロは消えた。

 

「まさか…ダークが最後の一人だなんて…」

 

「でも、あいつは死んだはずだろ?」

 

「それについては私が説明するわ」

 

 と、そこに紫がスキマの中から出てきた。

 

 すると霊夢は「はぁ…聞いていたのね」と言う目で紫を見る。

 

「あいつの今の名前はライト…地獄ではそう呼ばれていたわ。光の真って意味で。地獄では唯一善行を積むものとして知られていたのよ。で、あいつがなぜここにいるかというと生き返らせたからよ」

 

「生き返らせた!?そんなことが!」

 

 と、魔理沙は叫んだ。

 

「幽々子の力を借りたのよ」

 

 と、言った。

 

 確かに幽々子の能力【死を操る程度の能力】なら出来るかもしれない…

 

「ちょっと待ってください!幽々子様は何も」

 

「まぁ、時が来るまでは内緒にしてたからね」

 

 なんか凄いことになったな…

 

 そんなこんなで3日間が過ぎていくのだった。




 はい!第4話終了

 こいしヒロインの小説が増えてほしい。切実に

 次回は多世界チーム視点です。

 そして次回で大会前の話は終わりです。

 それでは!

 さようなら

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