無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに過去へとやってきた真。

 真はジーラの霊力を探り、事件現場を探す。

 果たして真はあまり歴史を変えずに歴史を元に戻すことが出来るのでしょうか?



 それではどうぞ!


第243話 強い敵意

side真

 

 あれからしばらく飛び、幻想郷の端の方までやってきていた。

 こっちの方からジーラの霊力を感じるため、恐らくこの先に居るのだろうが、それにしてもかなり端っこだ。

 それにかなり鬱蒼とした森が広がっているため、空を飛んでいたら地上が全く見えないほどのため、仕方がなく地上を歩いて探すしかない。

 

 魔法の森とも少し違うようだが、色んな力が混ざりあった瘴気が周囲に漂っているため、瘴気耐性が無いと体調を崩してしまいそうだ。

 現代でもこんな場所まで来たことが無かった、初めて見る場所。

 

 俺は神力があるお陰か瘴気に対する耐性は出来ているようで、問題なく行動することが出来ている。

 

「ライトは確か様々な山や森を修行場所にしてたんだっけか。ライトならこの場所も知っていたのかな」

 

 慎重に警戒しつつ、歴史を改変してしまわないように歩みを進める。

 すると、ジーラ以外の霊力がすぐ近くにあることに気がついた。

 どうやら俺はこの濃い瘴気のせいで気がつくのが遅れてしまったらしい。

 

「例の準備の方はどうだ」

「順調ですよ。それにしても、どうしてあのような少年を?」

「あいつはこの世界に絶望をしているはずだ。それにあの能力は使える」

 

 二人の男だ。

 一人は黒いコートを羽織ってネックレスをつけている。もう一人は科学者のように白衣を羽織っている。

 俺はこの二人をよく知っている。

 

 ダーラとポリオン。昔、俺が幻想郷に来た時にとんでもない異変を巻き起こしてきた二人だ。

 そんな二人がどうしてこんなところに……?

 それに近くにジーラの霊力も感じる。

 

 ダーラの言っているあいつとは俺の事だろう。

 ダーラは元々俺を仲間に引き入れようとしていたんだ。ここでこそこそと何かをしているということは、ここら辺にその準備を進める何かがあるはず。

 そう考えて俺は二人の後を追ってみることにした。

 

 そう言えばあの二人は俺を仲間に入れれないとわかったあと、俺のクローンであるダーク、今で言うライトを作り出すための研究所があるはずなんだが、もしかしてこの森の中にあるのか?

 

 二人の事を追い、少し進んだ先に瘴気の霧の中から石造りのこじんまりとした建物が出てきた。

 苔が大量に生えていて人が住んでいるとはとても思えない外見。まるで魔理沙の霧雨魔法店みたいだなと思ってしまったのは内緒だ。

 

 そんな廃墟同然のような建物の中にダーラとポリオンは入って行った。

 間違いない。

 恐らくここが二人の研究所のようなものだろう。

 

 元々建っていたこの無人の建物を研究所に改造して使っているんだ。

 

 あの二人を見ていると段々とイライラとしてくる。

 ポリオンにも苦労させられたし、ダーラには俺は母さんを殺されている。

 今すぐにでも本当なら殺してやりたいところだが、ここは我慢だ。

 シャドウにも無闇に歴史を改変するなと言われている。

 俺が今ここに居るだけでも危険だと言うのに殺したりなんかしたら一発アウトだ。

 

 冷静になれ俺。

 

「すぅぅぅ……はぁぁぁ……」

 

 深呼吸をして心を落ち着かせる。

 今ここで倒さなくてもこの歴史を元に戻したら過去の俺が何とかする。

 だからそのためにもまずは俺が過去改変を何とかしなきゃ行けない。

 

 そして俺は二人のことを見送ったらジーラを探すために動き出そうとしたその時、俺の視界の端に衝撃の光景が見えた。

 

 ――ジーラだ。

 ジーラがコソコソと研究所内へと入って行ってしまった。

 どうやら俺は木の影に隠れていたというのもあってジーラの方は俺に気がついていなかったようだが、ジーラは研究所内へと入って行ったのを目撃してしまった。

 やはりジーラはこの時代へと時を渡ってやってきたんだ。

 

 そしてあまりこの時代でダーラやポリオン等とは関わりたくなかったんだが、目的のジーラが入ってしまったとなると追うしか無くなってしまう。

 どうするつもりなのかは分からないが、ジーラの思い通りにはさせない為に俺も気が付かれないように後を追って研究所の中に入っていく。

 

 中は薄暗く、蜘蛛の巣が張っており、内部もまるで人が住んでいるようには見えない廃墟同然だった。

 だが、本当にほんのりとだが、薄明かりが奥から溢れてきている。つまりはこの奥で確実に何かをしているということだ。

 

 慎重に足音を立てないように低空飛行をしてその部屋にゆっくりと近づいていく。

 この部屋からは三人の霊力を感じる。

 もちろんこの三人の霊力はジーラ、ダーラ、ポリオンの三人の霊力に間違いない。

 

 ジーラのやつ、この時代のダーラとポリオンと接触しているようだが、何をしようとしているんだ。

 そう思って慎重にそっと扉を薄く開いて中を覗いてみる。

 すると俺の視界には衝撃の光景が飛び込んできた。

 

 なんと、ダーラとポリオンが地面に倒れており、ジーラが近くにあるコンピュータを操作していた。

 ダーラとポリオンは死んでいると言った感じでは無い。どうやら気絶しているという様子だ。

 そしてジーラが弄っているコンピュータ。何の機械なのかは分からないけど、間違いなくロクでも無い機械のはずだ。

 

 拳がわなわなと震え、段々と力が籠ってくる。

 いつの間にか無意識に霊力刀を作り出し、臨戦態勢へと入ってしまう。

 

「ふぅ……ふぅ……」

 

 ジーラを殺したくて殺したくてウズウズとしてしまう。

 今ここで殺してしまえば歴史改変は元に戻すことができるんじゃないかと自分を正当化して背後から不意をつこうと考えてしまう。

 

 ――いや、落ち着け。

 ジーラが歴史を改変するというのも立派な歴史だ。ここでジーラを殺してしまったら何が起こってしまうか分からない。

 だから落ち着け。

 

 俺は霊力刀を消すとジーラが何かをし終わるまで見守るのだった。

 強い敵意を抱いて。




 はい!第243話終了

 ジーラはここでは倒しません。

 真のここでの勝利条件は無駄に歴史を改変せず、ジーラがやった事を元に戻すって感じなので、ジーラを倒す必要は無いんですよね。

 あともう少しで終わりますので最後まで是非、おつきあいください。

 それでは!

 さようなら
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