無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 なんとか転移座標を修正しようとする真。

 しかし、正確な転移先の座標がわからないため、難航してしまう。

 その時、なんとダーラが目を覚ましてしまった。

 このままでは歴史が変わってしまう。そう思われたが、ダーラは薄暗いため、真のことを真だと気が付かない。

 まだ、希望は残されている!



 それではどうぞ!


第246話 ダーラの独白

side真

 

 さて、どうしよう。

 ダーラの目の前で堂々とこの機械をいじる訳にはいかないし、どうにか気絶させることが出来ればいいんだが、ジーラの時とは違って今、ダーラは俺のことを認識して俺に敵意を向けてきている。

 不意を突いて気絶させるなんてことはできないし、下手に反撃したら歴史を変えてしまう可能性がある。そうなっては本末転倒だ。

 ダーラにはこのまま生き抜いて俺と戦ってもらわなければ困る。ダークだってそうだ。ダークも作ってもらわなければ色々と狂ってしまう。

 

 どうにかしてダーラの気が逸れた瞬間に座標を修正して元の時代へ帰らなければ。

 もうこの際だ、多少の歴史改変は覚悟しよう。だが、それは最小限に留める。

 

「なぜ黙っている。なぜ何も言わない」

 

 なぜ黙っているかって、そりゃあ声が聞かれたら不味いからだよ!!

 今のところ攻撃したりとかはしてきてはいないが、じりじりと俺の方へと近づいてきているため、俺もそれに伴ってゆっくりと後ずさっていく。

 

「目的はなんだ? こいつか?」

 

 ダーラがそう言って示したのは転移の機械だった。

 モニターに手をかけて体を預け、余裕の態度で俺に向き合って来る。

 恐らく今、俺は自分の霊力の質がモニターの先に居る男と似ていると気が付かれないためにクレアで霊力を出さないようにしているため、俺の事を霊力を感じ取れないほど弱い奴なのだと思っているのだろう。

 それならそれでいい。そう思ってくれた方が油断してくれて隙を作りやすい。

 

「こいつはな、空間転移装置って言ってな、仲間の科学者に作らせたんだが、こいつはいい。離れた場所、例え異空間だとしてもこのモニターに移すことが出来て、音まで聞こえてくる。そしてこのモニターで選んだ対象一人をこの幻想郷に強制的に引きずり込む。しかも博麗大結界にあまり影響を与えないから博麗の巫女にも気が付かれにくいという優れものだぁ、すげぇだろ」

 

 はは、そうっすね。

 まぁ、今の俺は声を出すことは出来ないから相槌を打つことが出来ないから心の中で相槌を打っておくことにする。

 やっぱりこれは転移装置だったようだ。俺の考えは間違っていなかったみたいだな。

 

 そして今もそのモニターには俺の姿が映し出されている。

 今はちょうどシチューを頬張って恍惚とした表情を浮かべている所だった。

 

 え? 俺いつもシチューを食べる時あんな表情をしていたの?

 うわぁ、恥ずかしい。

 もう今度からみんなの前でシチューは食べないようにしようかな。

 だから龍生はシチューを食べながら話してる時は俺を見ないように視線を逸らしていたのか。

 

「素晴らしいだろう、この技術。外の世界にも劣らない技術力!!」

 

 そうだったな。

 こいつは何故か幻想郷に居ながら幻想郷と外の世界を行き来できる人物だった。

 どうやって行き来しているのかと思ったら、まさかこの機械で行き来していたのか?

 

「科学者を探していた、その時に見つけたのがこのマシンだった。俺は直ぐに目を奪われた。この機械だらけの部屋、見たことも聞いたこともないような技術の数々、そしてこの転移装置。画期的だと思った、これは革命だと思った。俺は直ぐにこれを作った科学者をスカウトしたよ」

 

 ダーラはこの後、俺を消すつもりだからか知らないが、自分のことをペラペラと語り始めた。

 前回戦った時にはダーラのことをほぼほぼ知らなかった。

 どういう経緯で計画が始まったのかとか、何も知らなかった。

 

「まずは外の世界に行ったよ。いやぁ、外の世界ってのは凄い。この幻想郷よりも何百年も文明が進んでいる。だが、能力はおろか、霊力も、魔力も、妖力も無いって事には驚いたが、あっちの奴らも1部はその素質があるって事を知った。その中で俺が目をつけたのはこいつ、海藤真とか言ったっけか」

「……」

「こいつを俺は仲間に引き入れようと思っている。まず最初にこいつの母親を殺した。そしてこいつが人に恨みを抱くように誘導した。あとはタイミングを見計らってこっちへ転移するだけだ。まぁ、どこに転移するかは完全ランダム(・・・・)だからそこだけが玉に瑕だが」

 

 そう、俺の母親を殺したのはこいつ、ダーラだ。

 それによって親を亡くした俺は龍生と二人でホームレスのテント暮しを始めることになる。

 というか、今重要なことをサラッとこいつ言わなかったか?

 

 今、転移する場所はランダム(・・・・)って言ったのか?

 どういうことだ? あの操作盤で転移する場所を指定することが出来る訳じゃないのか?

 

 いや、そもそも少しおかしいと思っていたんだ。

 だって、俺を仲間に引き入れたいのだったら、転移する時にこの場所に転移させればいいだろう。

 どうして俺はあんな辺境に転移した? どうしてここに転移させなかった?

 

 少し考えればわかったことじゃないか。

 あれでは転移先を指定することが出来ないんだ。

 

 そしてジーラのあの操作時間、あれは間違いなく座標を弄っていたと言うだけの長さでは無かった。

 そうなって来ると、まさかあの操作盤は――

 

「なぜ口を開かないんだ? 折角だから遺言くらい聞いてやろうと思ったが、まぁお前がそれでいいんならいい。まぁ、俺の話は死にゆくお前にとってはどうでもいいんだろうな。じゃあ、さようならだ」

 

 そう言ってダーラは俺に手のひらを向けてきた。




 はい!第246話終了

 ついに真が気付きましたね。

 実はあの操作盤もジーラが置いたものなんですよ。

 まぁ、あの地図がジーラの持参品ということを考えたら少しは分かりそうなものですがね。

 あともう少しです。

 それでは!

 さようなら
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