無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は選抜チーム視点です。

 どうやら選抜チームでは色々な事件が起こるようですよ?



 それでは前回のあらすじ

 古明地 こいしは霊夢達の事が気になり、博麗神社に向かう。

 そして博麗神社でかつて敵として戦った人物、ダークの姿があった。

 ダークは自分自身の事をライトと名乗った。

 果たしてライトは敵なのか?見方なのか?



 それではどうぞ!


第5話 怪しい男 誠哉

side真

 

 どうしてこうなった…

 

 俺は今現在森を歩いている?

 

 なぜかって?

 

 なぜなら…

 

 いや、これは実際に状況を見てもらったほうが早いと思う。

 

 そう…あれは数時間前の話しだ。

 

─※─※─※─回想─※─※─※─

 

「誰だお前は」

 

 と、俺は急に背後に現れた男に聞いた。

 

 すると男は

 

「嫌だなー。今名乗ったじゃないですか~」

 

 こいつの話し方いらっとするな。

 

「じゃあ聞き方を変える。お前は何者だ」

 

 そう言うと、男はケタケタと笑いながら

 

「俺はただの人間ですよ。少なくとも力は…ね」

 

 と言った。

 

 力は?どういうことだ…

 

 嫌な予感がする。不思議な男だ。こいつは本当はヤバい奴なんじゃないかと言う考えが頭の中を駆け巡る。しかも気配を消すなんて…

 

「それにしてもここは良いところだね。空気も澄んでいて、美味しい。なぁ、少しここの周りを見てきても良いか?」

 

 と、誠哉と名乗る男は聞いてきた。

 

 俺はこのまま許可しても良いのか迷っていた。

 

 しかし

 

「なぁ、良いじゃないか。俺もこの幻想郷を少し観光してみたいし」

 

 と、状況を掴めていないマイペースな奏がそう言ってきた。

 

 はぁ…仕方がない…

 

「わかった…じゃあ2時間後ここで集合で良いか?」

 

 あいつの本性を見るいい機会かもしれない俺は誠哉の監視をするとしよう。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

人里

 

 この森、人里の近くだったのか…これは観光には丁度いいな。

 

 そう言えば奏もこの幻想郷に来たことがあるみたいだな。

 

 まぁ、その時は観光してる時間が無かったって言ってたな。

 

 その時

 

「うぇーん」

 

 と言う泣き声が聞こえてきた。

 

 声のした方向を見るとそこには風船が木に引っ掛かってしまって木の根本で泣いている子供が居た。

 

 可愛そうだ。

 

 俺が取って上げようと一歩を踏み出したその時

 

「はっ!」

 

 と、掛け声を上げて誠哉は走りジャンプをして風船をキャッチした。

 

「はい。どうぞ」

 

 と言って誠哉は風船を子供に返す。

 

 すると子供は「ありがとう」と言って走り去っていった。

 

 あいつ…

 

 あのときの嫌な予感は何だったんだと思うほどの良いやつ。

 

 でも、まだ俺にはなにかが引っ掛かる。

 

 何か隠してるんじゃないかって

 

 その後も尾行していったが珠に善行をしつつ、観光を楽しんでいるだけにしか見えなかった。

 

 そして誠哉が人混みに入っていってしまって見失ってしまった。

 

「ったく…あいつ…どこに行ったんだよ…」

 

 しばらく誠哉を探していると善とガルッチが一緒に居るのを見かけた。

 

「あ!真さん」

 

 と、こちらに駆け寄ってくる善

 

 ガルッチは善と行動を共にしていたらしく、渋々こちらに近づいてきた。

 

 仕方ない…あいつは諦めてこいつらと観光するか…

 

 そのあと時間までガルッチや善と一緒に観光した。

 

 途中で仙人だと言う善の師匠の話を聞かせてもらった。

 

 善の師匠は無理難題を言ったり、選択肢と言えないような選択肢を提示したり、死にかけたことも何度もあったらしい。

 

 こ、怖い…

 

 今回も善が連れてこられるときに、なんか知らんがシャロが後付けで仲の良い者なら勝った場合、旅館に来て良いと言ったらしい。

 

 その瞬間、善の師匠が善に勝てなかったら修行をもっとハードにすると言われたらしい。

 

 『善にとって修行をハードにする=死』らしく、すごくこちらに来るのを抵抗したらしいのだが、師匠と芳香?っていう子に無理やりスキマの中に押し込まれたらしい。

 

 なんと言うか…ドンマイ

 

 そんなこんなであっという間に2時間が過ぎた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は例の建物に帰ってきていた。

 

 ここには善、ガルッチ、誠哉、俺が居た。

 

 あれ?誰か少ないような…

 

「奏が居ねーっ!」

 

 どういうことだよ!集合時間から20分も過ぎてんだぞ!

 

「真さんが探しに行ったらどうですか?」

 

 と、善が言ってきた。

 

「だな。恐らくだがこちら側に居るってことは暫く幻想郷から居なくなってたんだよな?でもそれでもここはお前のほうが詳しいんじゃないか?」

 

 確かに俺のほうが詳しいからな…しょうがない…探しにいくか…

 

─※─※─※─回想 終─※─※─※─

 

 と言うことがあって今に至る。

 

 ったく…どこで何をやってんだ?

 

 と、考えながら歩いていると、一つ案を思い付いた。

 

 携帯は…ダメだな…きっと圏外で使えない…

 

 一応連絡先は交換したけど使えないよな…

 

 でも一応かけてみるか…

 

 かからないと思うがとりまやってみっか。

 

 プルルルプルルル

 

 ガチャ

 

 え?

 

「はい。奏です」

 

「あ、真です。どうも」

 

「ああ、真か、突然知らない電話番号からかかってきてビックリしたよ」

 

 そこびっくりする前にここ幻想郷だぞ?ここで電話がかかってきたことにびっくりしろよ。

 

 と言うかさっき教えただろ…

 

「どうした?」

 

「その前に、お前、変だと思わないか?」

 

「何が?」

 

「ここ、幻想郷。電話がかかってくるはずがない。圏外」

 

 俺がそう言うとやっと気がついたかの様な声色で「あっ!」と言って「そうだった」と笑いながら言った。

 

 こいつ、本当に今まで気がついてなかったんだな。なんと言うか…天然?マイペース?そんなところが奏にもあるなんて驚きだな。

 

「でも何で電話がかかったんだろうな」

 

「うーん…そうだ!幻想郷は常識に囚われてはいけないんですよ!」

 

「何急に早苗みたいなことを言い出してんだ。だけど私物は常識の範囲内でいて欲しいんだが…」

 

 まず霊力で充電できることからおかしいけどな

 

 だが今回はこの非常識に感謝を!だな。

 

「取り敢えず、集合時刻過ぎてるぞ」

 

 そう言うと、「あー」と、申し訳なさそうな声色で言った。

 

「実は俺…道に迷ってしまった(・・・・・・・・・)んだ」

 

「・・・はぁっ!」

 

 と、とてもでかい声を出しながら驚いてしまった

 

 こいつ…通りで…

 

「周りの特徴を教えろ」

 

「スッゴく美味しい団子屋があるよ。はむ。むぐむぐ」

 

「食ってんな!お前!俺と電話しながら!」

 

 待ってろ!今すぐ行って取っ捕まえてやる!

 

 ってか団子屋ってさっき俺達が行った場所じゃねーか。

 

 そして急いで行き、金を支払い終わった所を回収した。

 

 そして奏がまた道に迷わないようにして誠哉が変な行動を起こさないように見張りながら大会まで修行をするのだった。




 はい!第5話終了

 今回で大会前の話が終わると言ったな?あれは嘘だ

 今度こそ次回で大会前の話は終わります

 それでは!

 さようなら

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