無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに始まった戦い。

 真、ライト、紗綾、霊夢の四人は一斉に攻撃を仕掛けるが、その全てを回避され、カウンターを食らってしまう。

 


第214話 尽く

side真

 

 しかし、どうしたものか。

 確かにこの現状はものすごく絶望的な状況だ。

 

 俺たちの攻撃は当たらない。だけど、ジーラの攻撃は何らかの形で必ず当たってしまう。この状況を続けていたら俺らが負けてしまうのは必然だった。

 でも大丈夫だ。まだ致命傷を防げいている。まだ耐えることができる。

 ならジーラの攻略方法を考える猶予は残されているということじゃないか。

 

 ライトなら既に何らかの攻略法、もしくはジーラの能力について何か思いついているかもしれない。

 あいつはずっと修行を続けているから俺と同じDNAを持っているが、ライトの方が戦いにおいて頭が回る。

 

「てめぇ、未来でも見えてるのか?」

「さぁて、どうなんだろうなぁ」

 

 ライトの問いに対して当然はぐらかすジーラ。

 だが、あのライトの声色的にあれは反応を確認しているんだろう。本気で問いただそうとはしていない。

 ライトも最初から聞き出すことが出来るとは思ってもいない。

 

『もろに食らってたけど大丈夫?』

「あぁ、大丈夫だ。致命傷で済んだ」

『それ、普通大丈夫じゃないからね』

 

 俺にとっては致命傷の方がありがたい。

 致命傷じゃなかったらそのままダメージになるが、致命傷なら意識がはっきりとしていて体力が残ってればダメージが軽くなる。

 たとえ爆裂四散しても体力が残っている限り再生する。

 

「真、合わせて」

「ん? わかった」

 

 突然紗綾が耳打ちをしてきてジーラへと走り始める。

 それを見て俺も紗綾に続いて駆け出した。

 

 俺たち二人が合わせて攻撃したところで当たらないと言うのは分かりきっている。

 だが、恐らく紗綾には何か考えがあって行動しているんだろう。

 ならば、今はそれに賭けてみるしかない。

 

「どれだけ攻撃してきても無駄だ! 俺に当たることは無い!」

「それは今から試す! 無駄口を叩く必要は無い!!!」

 

 紗綾は刀に霊力を纏わせ、そしてそれを発火させてジーラに斬りかかった。

 だが、さすがにその攻撃は一直線に攻撃しただけだったため、やはり回避されてしまって紗彩の刀は空ぶってしまったが、俺がその先に待機して刀を構えていたため、ジーラは目を見開いてギョッとする。

 ジーラは今攻撃を回避したことによって体勢が崩れている。自由に身動きを取ることが出来ない。

 

 今度こそ行けると、そう判断して俺は全力で刀に霊力を纏わせて最高の一撃を放った。

 もちろんそんな体勢で俺の刀を回避することが出来るはずはなく、俺の刀に一瞬で首を斬り飛ばされ、悲鳴をあげることも無く絶命した。

 だが、ジーラはその状態で拳銃を構えてきた。

 大丈夫だ。俺はあれを食らったくらいでは死なないため、肉を切らせて骨を断つ覚悟でジーラへと刀を振ったが、その数瞬前にジーラが発砲した。

 

「ぐぅっ!」

 

 ジーラの放った銃弾はピンポイントで俺の刀を握る手に直撃、その衝撃で刀を手放してしまった。

 あいつ、あの一瞬で俺の手に狙いを定めたのか。

 急所を狙ったとしても効果がないと判断して俺の攻撃を封じてくるなんて、頭が回るみたいだ。

 

 だけど、俺は霊力を常に探知して周囲の状況、味方の状況を把握しているから気がついているが、俺の攻撃を防いでそれで終わりでは無いみたいだぞ。

 ジーラ、そこにいろ。

 動かずにそこに居たらお前は死ぬ!

 

 何せそこには――2人の人物が構えているんだから!

 

 次の瞬間、突如としてジーラの背後に2つの隙間が出現し、そこから二人の人物が飛び出してきた。

 龍生と鈴音だ。

 2人は俺たちと共に攻撃を仕掛けるんじゃなく、紫と共にタイミングを見計らっていたのだ。

 しっかりとジーラを仕留められるように。

 

 俺は攻撃を構えながらその事に気がついていた。

 もし、俺の攻撃が躱されてもまだ跡が残っている。

 

 普通に攻撃してもダメだ。

 どんなに未来を読んでも、絶対に回避できないような、そんな攻撃が理想だ。

 

 だから2人はこのタイミングを狙っていた。

 

 2人は飛び出してくると同時に足に霊力を込めてジーラへと蹴りを放った。

 その事にジーラはまだ気がついていない様子。

 俺の攻撃を防いだことで安心しきっている。

 

 これなら、当たる!

 さっきから戦ってわかった。ジーラの身体能力はそこまで高くない。

 このタイミングで急に動けるような身体能力は無い!

 

 そしてジーラは攻撃を回避できるはずがなく、そのまま何も分からないまま蹴り飛ばされて行った。

 そこでジーラはハッと攻撃に気がついた表情をしたがもう遅い、このタイミングでは俺達も完璧に回避できる自信はない。

 するとジーラは俺の方へとタックルしてきた。

 

「ぐっ!」

 

 あまりに突然の事で俺は反応が遅れ、俺はそのままジーラに捕まってしまい、体を反転させたジーラに投げ飛ばされてしまった。

 その投げ飛ばされた方向には龍生と鈴音。その2人と俺は盛大に衝突してしまった。

 

「ぐあああっ!」

 

 ジーラでは無く、結局2人に蹴り飛ばされてしまったのは俺だった。

 咄嗟に防御の体勢をとったけど、2人の蹴りの威力は凄まじく、クレア装を咄嗟に纏ったが、左腕の骨は完全に粉砕されてしまった。

 

「「真!!!」」

 

 2人とも俺を蹴り飛ばしてしまったことによって焦りの声を上げるが、今は2人に蹴り飛ばされたことなんてどうでもいい。

 2人は心配して駆け寄ろうとしてくるが、そんな2人を静止するように大声で言った。

 

「俺のことは良いから、ジーラに追撃しろ!!」

 

 俺のそんな言葉を聞き、2人はピタッと足を止めるとジーラへと向かって走り始めた。

 いいんだ。ジーラを取り逃がすよりかは俺を蹴ったことなんて無視してくれた方が100億倍いい。

 

 絶対にジーラを逃がすな。




 はい!第214話終了

 真を上手いこと利用されてしまいましたね。

 真の耐久力は高いから良いですが、クレア装を使っていなかったら真でも大ダメージを負ってしまうほどの一撃でした。

 ジーラは尽くのらりくらりと攻撃を回避していますね。

 果たしてどうやってジーラを倒すのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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