無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

280 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 どれだけ攻撃してもジーラには回避される。

 だが、回避できない攻撃を続ければ必ずいつかは当たる。

 そう信じて攻撃を続ける。

 そしてついに紫の棘が掠り、彼方の蹴りが直撃した。



 それではどうぞ!


第216話 彼方の蹴り

side真

 

 ついに彼方の蹴りがジーラの腹にモロに直撃した。

 初めてまともに攻撃が直撃したんだ。これは希望が見えてきた。

 つまりは高頻度で攻撃し続ければいつかは必ず当たるということがわかった。

 

「ぐふぅ……」

 

 ジーラは蹴られてその場に腹を押さえてうずくまる。

 どうやらダメージで動けなくなっているみたいだ。今が攻撃のチャンス。

 そして同じことを考えたのだろう。

 ライトが刀を構えてジーラへと攻撃を仕掛けに行った。

 

 多分今このタイミングならば攻撃が当たる。

 

 俺も腕が治ってきたみたいだから攻撃に参加しようと立ち上がろうとして膝を地面につけたその瞬間、ジーラの口角がぐにゃりと曲がるのが見えた。

 それを見た俺は反射的に叫ぶ。

 

「ライト、避けろ!!!」

「っ!」

 

 叫び声に反応し、ライトもなにかに気がついたのか、回避動作を取ったその次の瞬間、パァンという弾ける音が聞こえ、ライトへ銃弾が放たれた。

 回避動作は取ったものの、正確にライトへと放たれた銃弾は動いているライトの頭部へと一直線。

 

 これは回避不可能だ。

 ライトは俺と同じDNAを持っているため、俺と同じく【致命傷を受けない程度の能力】を持っている。

 頭を撃ち抜かれても死ぬことは無いだろうが、ライトの中にある俺のDNAは俺のほんの一部だけに過ぎない。

 死なないにしても限界は俺よりも早いだろうし、再生速度も遅いだろう。

 

 今やられたらライトは恐らく暫く動けない。

 

 これはまずい。

 そう思いきや、突如としてライトは何を思ったのか、はたまたピンチに陥って気でも狂ったのか銃弾へと頭突きをかまして見せたのだ。

 普通なら銃弾に頭突きなんてしたら頭に風穴があくだけだ。

 だが、ライトが頭突きをした瞬間、まるで鉄に弾かれたかのように銃弾が弾き飛ばされて床にカランコロンという軽快な音を奏でながら転がった。

 

「いってぇ……」

 

 多分今のはクレア装で額を強化して頭突きをしたんだろう。

 だが、それでもライトの額は摩擦によって煙が上がり、血が出てきて顔に流れ落ちてきている。やはりクレア装の防御力でも銃弾のダメージを完全に殺しきることはできなかったようだ。

 少なくとも金槌で頭を軽く叩かれたくらいの衝撃はあったことだろう。軽い脳震盪に陥ったとしてもおかしくはないが、頭突きをした直後はふらふらとしていたが、すぐに立て直して「ふぅ……」と一息ついた。

 

 とりあえず無事なようで安心した。

 

 しかし、その直後ライトは肩を震わせ始めた。

 やっぱりダメージがひどすぎて体に異変が起こっているのか? 一瞬そう思ったものの、すぐに肩を震わせた理由は別の理由があるということが判明した。

 

「てんめぇ、蹴るならしっかり蹴っとけよ! あいつほぼノーダメージだぞ! 攻撃した内に入らねぇよ!」

「い、いやぁ……だってさ、私肉弾戦苦手だし……」

 

 ライトが肩を震わせていた理由は彼方への怒りだったようだ。

 確かにしっかりと攻撃は入ったが、大したダメージにはなっていないようだ。

 

 それにしても彼方は破壊神というか力神の部類に入るというのに肉弾戦が苦手なのか。

 いや、まぁ、人によって得意不得意があるように神にだって得意不得意があるだろう。

 

「私は能力を使って戦うタイプだから能力を使わないと見た目通りの力になっちゃうんだよね〜」

「じゃあ能力使えよ!」

「いいの? 多分この空間丸ごと消し飛ぶけど」

「そ、それだけはやめてちょうだい」

 

 ライトと彼方の間に紫が割って入って2人をなだめ始めた。

 まぁ、この空間が丸ごと消し飛んだら俺らも消し飛ぶからな……。

 

 それにしてもライトがこれだけ感情を表に出しているのは初めてみた気がする。

 いつもはクールに突っ込むくらいなのに、ちょっと声を粗げていたな。

 それだけライトも余裕が無いということなのだろう。

 

 まぁ、今までの戦いのダメージも蓄積されているし、攻撃は当たらないしでイライラしているのかもしれない。

 

「はぁ、ならお前は隅っこで大人しくしてろ」

「なっ! 私も戦うもん!」

「なら、まともな蹴りを入れられるようになってからにしろ!」

 

 彼方はライトに戦力外通告を受け、とぼとぼと背中から哀愁を漂わせながら部屋の隅へと行って膝を抱えて座り込んでしまった。

 目からは光が無くなっている。戦力外だと言われたのが相当ショックだったんだろう。

 

 でも仕方がない。

 彼方の本領とは破壊にある。だからそれが使えないとなると、彼方も戦い辛いだろう。

 

「仲間内で喧嘩か。いいな。もっと喧嘩してろよ」

「うるせぇ。てめぇはいい加減くたばっとけ!」

 

 喧嘩を煽るジーラに向けて無造作に振られるライトの刀。

 そんな雑な太刀筋だったが、何とジーラは回避するどころか反応することすら出来ずにあっさりとライトに一刀両断されて地面に倒れた。

 そんな雑な太刀筋でジーラに当たるはずもなく最小限の動きで回避すると、ライトから距離を取った。

 

 だが、やはり反応を見る限りでは全く余裕を持った回避には見えない。

 最小限の動きで回避しているから余裕があるように見えるが、大層疲れているようにも見えて、一回回避する事にまるで連撃を全て回避しきったあとかのように疲れている気がする。

 

 多分、ジーラを倒せるとしたらそこがキーになってくる。




 はい!第216話終了

 今回真は長時間遠くから見ている状況なので、本編よりもジーラの能力について分析できていますね。

 True Endの時は真がクレア神でゴリ押し、能力が使えなくなるまで攻撃し続けて倒すってやり方をしていましたが、今回はどう倒すのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。